ピクシブ百科事典は2024年5月28日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴

目次 [非表示]

発見と命名編集

最初の化石はカナダアルバータ州のエドモントン累層にて発見され、1917年に古生物学者ローレンス・ランベによってエドモントサウルス・レガリスと命名された。


現在までに模式種E.レガリスのほかにもう一種E.アネクテンスが命名されている。かつてトラコドン、アナトサウルス、アナトティタンとされてきた化石は、現在ではすべてエドモントサウルスのものと判明し、無効名となっている。


また、2015年に命名されたアラスカ産のウグルナールク・クークピケンシスも、近年ではエドモントサウルス族とされている。


保存状態のよい化石が多数発見されており、貴重なミイラ化した化石も他の恐竜に比べて多数発見されている。特に2000年にアメリカ・ノースダコタ州で発見された「ダコタ」と呼ばれる標本は、それまで発見されてきたミイラ化石の中でも最も保存状態がよく、彼らの研究に大きく貢献した。


特徴編集

一般的な大きさは全長9m・体重3tほどとカモノハシ竜としては平均的だが、E.アネクテンスは最大で全長12m・体重7tに達したともされている。また、断片的な骨格だが、「X.レックス」と呼ばれるE.アネクテンスの標本は全長15m・体重10t以上と推測され、シャントゥンゴサウルスと並び鳥盤類最大の恐竜だった可能性もある。こうなると大人のティラノサウルスでもなかなか狩る事が難しい獲物だったのではないだろうか。


「ダコタ」など保存状態のよいミイラ化石の発見により、他の恐竜に比べ多くの解剖学的特徴が判明している。軟組織の痕跡をCTスキャンで調べた結果、従来の推測よりも25%も筋肉が発達しており、背中にはイグアナなどと同様に角質の背びれがあった。また、体表の鱗のパターンから、生前は保護色に役立つ縞模様があったと推測されている。他にも足先に肉趾、ケラチン質の蹄も確認された。


それまでは多くの近縁種と同様にトサカは発達していなかったと考えられていたが、2013年にE.レガリスのミイラ化した化石から、現在ののような肉質のトサカが確認され、トサカを持っていたことが判明した。だが、これがエドモントサウルス属全種にあったのか、雌雄両方に存在したかまでは今のところ判明していない。


他のカモノハシ竜と同様にその歯は「デンタルバッテリー構造」となっており、予備の歯を含めて最大60列(合計2000本)もの歯があった。


生態編集

棲息した時期は、E.レガリスはアルバートサウルスパキリノサウルスなどと同じ時期、E.アネクテンスはティラノサウルストリケラトプスなどと同じ時期であった。


化石の体腔からは針葉樹の葉、種子、小枝が化石化して発見されており、それらを餌としていたようだ。証拠は見つかっていないが、当時出現していた初期の被子植物を食べていた可能性もある。

かつてアラスカの個体は渡りをしていたと考えられていたが、歯のストロンチウム同位体の研究や足跡化石の研究などから、現在では渡りをせずアラスカで越冬していたと考えられている。このことから、寒いアラスカの冬をやり過ごすため高代謝だった可能性が示唆されている。


健康な成体はその巨体からほとんど無敵だったと思われるが、たいした武器も持っていなかったので当時の多くの獣脚類の主食となっていた。アラスカで見つかった幼体の化石の多くにはトロオドンの歯型が残っており、E.アネクテンスの化石にはティラノサウルスの歯型や骨の一部が食い千切られた痕跡が確認された。またティラノサウルスに襲われたものの骨が回復し、生き延びたと思われる化石も見つかっている。これらの天敵に対抗するためか、発達した筋肉のおかげで走る速度は速く、時速40~50キロで走れたと推測されている。


NHK恐竜CG編集

意外にもティラノサウルスやトリケラトプスと異なり、あの問題作である『花に追われた恐竜』以降は音沙汰がなかった。その後はハドロサウルス類のモデルは2010年製作の『恐竜絶滅 ほ乳類の戦い』で初お披露目となったクリトサウルスのものが長年使用。よりリアルなCG製作が可能になったため2018年にモデルをある程度流用した上でカムイサウルスに引き継がせた。

(両者分類的にはそう遠くないためだと推察されるが、時折種類不明のハドロサウルス類が登場するときは大体カムイサウルスのモデルが使用される)


しかし2022年にティラノサウルスの時代は多くの恐竜が生息したのにもかかわらずティラノサウルス以外に登場する種類が少ないのではとの指摘があったそう。生き物解説YouTuberで同作の大ファンであるSOTA M氏はいちファンの意見として手紙で指摘したという。


さらにこの事に加え隕石衝突から数十万年後も繁栄を続けた可能性があるという論文があることから、後編で恐竜絶滅(放送をきっかけに最近は衰退という表現もわずかながら見られる)に関する謎を扱った『恐竜超世界2』にて晴れて再登場となった。


古代王者恐竜キング編集

事実上の最終バージョンで登場。草属性。必殺わざはチョキ、かいしんタイプ。ショルダーネームは「静寂の美獣」。

  • ただし、その前のバージョンでは草属性の超わざ「ソーンウィップ」のカードに描かれていた。

ちなみに現在シノニム扱いとなっているアナトティタンはエドモントサウルスより先に登場している。

関連タグ編集

鳥脚類 ハドロサウルス科 サウロロフス

アナトティタン

関連記事

親記事

ハドロサウルス亜科 はどろさうるすあか

子記事

兄弟記事

pixivに投稿されたイラスト pixivでイラストを見る

このタグがついたpixivの作品閲覧データ 総閲覧数: 14312

コメント

問題を報告

0/3000

編集可能な部分に問題がある場合について 記事本文などに問題がある場合、ご自身での調整をお願いいたします。
問題のある行動が繰り返される場合、対象ユーザーのプロフィールページ内の「問題を報告」からご連絡ください。

報告を送信しました

見出し単位で編集できるようになりました