概要
白亜紀後期に生きていた、中型から巨大型の植物食恐竜で、2本足で歩いたり4本足で歩いたりしていた。カモノハシ竜とも呼ばれるように、カモノハシに似た広い角質の嘴を持ち、一部の者には骨の鶏冠がある。多数の歯がデンタル・バッテリーを造り、ミット状の手足には蹄状の爪があった。最も繁栄した植物食恐竜と言える。
デンタル・バッテリー
ハドロサウルスの仲間には、顎の骨から出ている使用中の物と、顎の骨の中に控えている生え替わり用を加えて、550~1400本の歯があった。使用中の歯擦り減ると抜け落ち、生え替わり用の歯が、下から上がって来る仕組みになっていたのである。このような歯の集まりを「デンタル・バッテリー」と言う。所で、ハドロサウルスの仲間が顎を閉じると、上下の歯が噛み合う。この時、噛み合う面は斜めになっている。ハドロサウルスの仲間の上顎は、左右に広げられたため、斜めに噛み合った歯の間で、食べ物は効率良く磨り潰されることになる。堅い繊維質の植物を食べるのに、よく適していた。同じようなデンタル・バッテリーは、角竜類にも見られる。
主な種類
ハドロサウルス亜科
- マイアサウラ
- プロサウロロフス
- エドモントサウルス
- ブラキロフォサウルス
- アナトティタン
- シャントゥンゴサウルス
- クリトサウルス
- テルマトサウルス
- アラロサウルス
- サウロロフス
- クラオサウルス
- グリポサウルス
- ハドロサウルス
- マンチュロサウルス
- ヤマトサウルス