ニッポノサウルス
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にっぽのさうるす
白亜紀後期の樺太(サハリン)に棲息していた鳥脚類で、日本人が最初に研究・命名した恐竜である。
1934年、まだ日本領だった樺太豊栄郡川上村の三井鉱山川上炭鉱施設内の病院建設現場から化石が発見され、北海道大学の長尾巧教授によって研究され、1936年に長尾教授によって「日本・サハリンの爬虫類」を意味するニッポノサウルス・サハリネンシスと命名された。
発掘された化石は頭骨の一部、骨盤、腰椎、後脚など、全身の約4割が得られている。産出層は海成層だったため、海岸で死亡したか、死後に死体が海に流されたとされている。
全長4メートルほどだが、この個体はまだ成長途中だったらしい。ハドロサウルス科の鳥脚類の中でも、パラサウロロフスに近縁なランベオサウルス亜科の恐竜だった。
復元骨格は、北海道大学総合博物館と国立科学博物館、福井県立恐竜博物館に展示されている。
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