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最初の化石は北海道勇払郡むかわ町にて地元の化石ハンターによって発見された。当時は首長竜の化石と考えられたが、後に首長竜の専門家である佐藤たまき氏の鑑定で恐竜のものと判明、地元にある穂別博物館と北海道大学の3年にわたる合同発掘調査で、全身の8割もの骨格が発掘され、その後4年以上かけてクリーニングが行われた。2019年には同年に開催される「恐竜博2019」に向けて全身復元骨格が作成された。

基本的に恐竜の骨格は化石になる過程で他の生物に食べられたり、化石化しても地表に出て風化して消失してしまったりすることがほとんどで、全身骨格の揃った標本が発見される確率は非常に低い。日本国内で見つかる化石もほとんどは歯や骨の一部のみで、むかわ竜の発見まで最も完全な骨格が揃っていたのはフクイヴェナトル(全身の6割)ぐらいだった。むかわ竜の場合は死後海に流され、すぐに海底に沈んだ結果全身が残ったと推測されている。

そのほぼ完全な全身骨格から、通称・「日本のパーフェクト恐竜」とも呼ばれている。

全長8mほどの大型のハドロサウルス類であり、恐竜が最も繁栄した白亜紀後期の恐竜の全身骨格では国内初で、世界的に珍しい標本でもある。

その後の研究でトサカのないサウロロフス類(特に近縁なのはロシアのケルベロサウルス)に属することがわかった一方、トサカの痕跡があったため「トサカのあるトサカのない」恐竜というややこしい恐竜になってしまった。海岸線に近い場所に棲み、独自の進化を遂げたとされ、後の研究で新属新種と判明。2019年9月に新種として発表され、新たに学名「カムイサウルス・ジャポニクス(日本の恐竜の神)」と付けられた。奇しくも、発掘現場を含む地域に甚大な被害をもたらした北海道胆振東部地震から、ちょうど1年後のことだった。

カムイサウルスはNHKでも取り上げられており、そちらによると北海道及び

当時地続きになっていたモンゴルの化石から、さまざまな恐竜共存していたことが明らかとなっている。

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復元骨格の初披露

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