ラピュタは滅びぬ、何度でも蘇るさ!
概要
『天空の城ラピュタ』の終盤近くにおけるムスカの名台詞の一つ。
シータがラピュタが滅亡した理由を「今なら分かる。人間は土から離れては生きていけない」と言い放ち、ゴンドアの谷の歌を引用して説くも、彼はそのことを無言で否定。彼女のおさげを銃で撃ち落とし、この台詞を用いて反論した。
「次は耳だ!」
ここから発展し、YouTubeやニコニコ動画のネタ動画やカオスバトルにおいては、(滅びの呪文を発しない限り)ムスカが無限に蘇生するキャラという設定をつけられている。
考察
シータとのやり取りは一見すると噛み合っていないようだが、 ラピュタの力=超常的な力を以って遥か天上から人類を支配する=即ち人間を超えた『神』になること だとすると一応辻褄は合う。
つまりシータの「どんなにすごい力を持っていても、人は神にはなれない(土から離れては生きられない)」という主張に対し、ムスカの反論は「仮に自分がいなくても、いずれ他の誰かがラピュタに到達するか、ラピュタに匹敵する兵器を作り上げるだろう」「人間は神になることを諦めることはない」という議論だったと思われる。
穿った見方をすれば、十分な土(土地)を与えられて命脈を繋いできたトエル家と、土(土地)を失い我が身一つで生計を立てていかねばならなかったパロ家の、持つ者と持たざる者の価値観の衝突だとも考えられる(もっとも設定によればパロ家の祖先は産業革命時代の頃、ラピュタ復活を目指すために、トエル家の祖先と決別し、ゴンドアの土地を捨てていったとされる。身一つの「持たざる者」になる代わりにラピュタの力を欲したとも言える)。