解説
強烈な光を直視したことによって目に深刻な痛手を受けたムスカが放ったセリフ。
経緯
ラピュタ内部にて飛行石を持ったシータを執拗に追い詰めるムスカ。
彼女を助けにパズーも駆けつけるが、ムスカはパズーを一蹴しシータのおさげを銃撃で撃ち落とす。
ムスカ「次は耳だ!跪け!!命乞いをしろ!!小僧から石を取り戻せ!!」
そこにパズーが駆けつけてくるも、ムスカは余裕をみせつつシータの命を盾に飛行石を渡すか、自身と戦うかの判断を迫る(パズーの持っていた大砲は駆けつける途中で撃ち尽くし弾切れで、ムスカの銃も先ほど使用したため弾切れである)。それでも飛行石を守る意志をみせるシータと彼女を庇うパズーはムスカに対し「2人で話がしたい」と持ち掛ける。ムスカは「3分間待ってやる」と言い捨て、二人が語らっている間に弾切れになっていた銃に新たな銃弾を装填する。猶予を与えたのはパズー達への温情ではなく自身の弾込めのためであった。
ムスカ「時間だ、答えを聞こう……」
弾を詰め直したムスカは内心勝ち誇りつつ声高に言い放つ。
しかし、此処で必要のない余裕を見せてしまったことがムスカの仇となった。
軍人として鍛錬を積んでいるムスカなら銃を使わずとも、素手でパズーとシータを制圧することくらいはできたはずだった(弾を装填して銃で始末するのは制圧後で済む)。
彼らを確実に始末するためにとはいえ、自分と同じ王族の末裔かつ、ラピュタを制御する呪文を知っているシータと40秒で旅の支度を終えられる程、行動と判断の速いパズーに3分間もの猶予を与えてしまった時点で彼の運命は決まってしまった。
パズー&シータ「「バルス!!」」
ムスカ「うぁぁぁあーーーっ!!がぁぁっ!!」
2人が唱えた滅びの呪文によって飛行石から衝撃波と翡翠色の閃光が放たれ、サングラスを吹き飛ばされた上に光をまともに直視したムスカは両目を失明してしまう(一時的な失明なのか、永久的なものなのかは不明)。
ムスカ「ああっ………目がっ…!目がぁぁぁぁあっ!!」
「バルス」の影響でラピュタが崩壊する中、パニックに陥ったムスカは王者としての威厳も軍人としてのプライドも消え失せた情けない悲鳴を上げつつ辺りを彷徨うも、足元の床が崩れていく。
ムスカ「ああ、ああぁぁ……目がぁぁぁああああ〜〜〜!!」
空中に放り出されたムスカは大量の瓦礫と共に遥か下の海面へと落下していった。こうして、身勝手な欲に溺れて悪逆の限りを尽くしたジブリワールド屈指の悪党は、歪んだ過去の残骸ともどもゴミのように大海原に散っていったのだった。
なお、パズーとシータは閃光が放たれてすぐに反射的に両目を閉じ、さらに衝撃波によってラピュタを貫いていた巨木の絡まった隙間に飛ばされたため、失明もせず崩壊からも身を守られていた。二人とムスカの真逆の結果は正に悪は滅びる・因果応報というものだろう。
パロディ?
当セリフは上記の3分間とセットにされる事が多く、カップ焼きそばをこぼした時のシチュエーションにて多用されている(目の部分が麺に変更されている事が多い)。
関連イラスト
関連タグ
誰もが目を奪われてく…物理的な言葉。