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発見と命名

1952年に中国四川省にて非常に保存状態の悪い化石が発見され、中国を代表する古生物学者『楊鐘健』によって「(馬門渓(マーメンシー)」という地名にちなみ、1954年になって「マメンチサウルス・コンストルクトゥス」と命名された。やがて、1957年に発見された状態の良い骨格に基づき、1972年になってからM.ホチュアネンシスが記載され、非常に長い首を持つことが判明した。現在四川省・雲南省・甘粛省・新疆ウイグル自治区などから6種類が命名されている。

生態

最もよく知られるM.ホチュアネンシスの全長は22メートルだが、新疆ウイグル自治区産のM.シノカナドルムは全長35メートル・体重50トンに達する史上最大級の恐竜だった。

特筆すべき身体的特徴として全長の内頸部が占める割合が高い傾向があり、種によっては頸部が全長の半分を占める事もある。かつては高木の針葉樹を食べるための進化と考えられていたが、頚椎の構造が首を持ち上げるのに適していなかったため現在では否定されている。おそらくはエネルギーのロスを極力減らすため、首を動かして餌を探す方向に進化した結果と推測されている。

また、M.ホチュアネンシスの尾の先端部は肥大しており、一見ハンマーのようになっている。これが果たして本当にハンマーなのか、種としての特徴なのかは定かではない(単なる病変の可能性や、一種の感覚器官とする説もある)。

長らくディプロドクスに近縁と考えられていたが、M.シノカナドルムやM.ヤンギの頭骨の研究から、アジア独自で進化した竜脚類だと考えられるようになった。近縁種としてオメイサウルスチュアンジェサウルスが挙げられる。

マメンチサウルスと日本

1980年代からたびたびM.ホチュアネンシスの化石が展示される機会があり、日本国内での知名度はなかなかである。また、1978年に岩手で発見されたモシリュウは、比較的最近まで、マメンチサウルスに近縁であると言われていた(現在では分類不詳(恐らくはティタノサウルス形類)の竜脚類とされている)。

現在、福井県立恐竜博物館などでM.ホチュアネンシスの復元骨格を見ることができる。また、M.シノカナドルムの復元骨格がイベントで展示されたこともある。

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