データ
サウスダコタ州の白亜紀後期の地層から下顎を欠いた頭骨と頸椎数個が発見され、2006年にDracorex hogwartsia(ドラコレックス・ホグワーツィア、ラテン語の正式な発音だとドラコレクス・ホグワーツィア)と命名された。学名の由来は、その頭部がドラゴンを彷彿とさせたことと、『ハリー・ポッター』シリーズに登場するホグワーツ魔法魔術学校に由来して、「ホグワーツの龍王」を意味する。
全長は3メートルほどで、平らな頭部が特徴。分類上では同じような頭部を持つホマロケファレよりも、パキケファロサウルスに近縁とされている。
近年、見つかっているドラコレックスの化石は成長途中の幼体のものであり、スティギモロクと同じくパキケファロサウルスの幼体に過ぎないとする学説をかつてトロサウルスはトリケラトプスの成熟個体である説を発表したジャック・ホーナー氏が主張している。
ただしドラコレックスの化石は前述の通り頭骨と頸椎の一部が見つかっているのみであり、他の足りない部分はパキケファロサウルスを元に復元しているためその部分が似てしまうのは当たり前である。
そのため氏の説に異論を唱える人も多い。