概要
1960年代後半から1970年代前半のポーランドとモンゴルの遠征隊がゴビ砂漠で発見した恐竜の一つで、アメリカに棲息したパキケファロサウルスと同じ堅頭竜類に分類される。
属名は「平らな頭」を意味する。全長2メートルほどの小型堅頭竜類である。
最大の特徴は名前の由来となった平たく楔型の頭骨で、近縁種のパキケファロサウルスとは大きく異なっていた。ドーム状にこそなっていないが頭蓋天井はかなり分厚くなっており、表面には小さな皮骨が散らばっている。
数少ない体骨格の知られた堅頭竜類でもあり、多くの解剖学的知識を提供することとなった。幅の広い胴や腰、尻尾の付け根の「消化系アフターバーナー」、骨化健(あるいは筋骨竿)で固められた尾など、今日知られている堅頭竜類の体部の特徴の多くは本種の研究によるものが多い。
当初はホマロケファレは成体と考えられたが、最近の堅頭竜の研究から同時期の同じ地域に生息したドーム状の頭部の堅頭竜プレノケファレの幼体である可能性が指摘されている。ただし、これについてはひとまず否定されている。
(なお、仮にプレノケファレと同属であった場合、属名の優先権はプレノケファレにある)