概要
名前は「ニジェールの爬虫類」を意味する。白亜紀前期に現れた「レバキサウルス類」の竜脚類で、ディプロドクスに近縁である。1997年と2000年の調査で成体と幼体の化石が発見された。
全長10~15メートル・体重10トン弱と竜脚類としては小型の種類である。
この恐竜の最大の特徴はその「顎」である。まるで電気掃除機の吸い込み口のように広がった上下の顎には他の種類より細かな歯が予備のものを含めて500本も生えていた。この構造はデンタルバッテリー構造と呼ばれ、角竜やカモノハシ竜なども持っている。首や頭の構造から、彼らは基本平時は低位置に頭を降ろして地面のシダなどを食べていたと考えられている。
天敵は同じ地域に棲息したカルカロドントサウルス科の獣脚類「エオカルカリア」だったと考えられている。レバキサウルス類の産出する地層では高確率でカルカロドントサウルス科の化石が発見される事がそれを物語っている。
2009年、上野国立科学博物館の「大恐竜展」でマプサウルスとともに日本初公開となってから、その強烈な印象から人気が高まっている。