ピクシブ百科事典は2023年6月13日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴

目次[非表示]

概要

全長13メートルに達する最大級の肉食恐竜。ちなみに頭だけでも1.6メートルあり、これはティラノサウルス(1.5メートル)よりもちょっぴりデカい。
 
名前は「サメのような歯を持つトカゲ」という意味だが、これは薄くギザギザした歯の特徴がサメを彷彿とさせたため。ちなみに「カルカロドン」そのものは「鋭い歯」を意味し、ホホジロザメ族の学名としても使われておる。
※ホホジロザメの学名は「カルカロドン・カルカリアス」
 

発掘の歴史

最初は1920年代にアルジェリアで歯の化石を発見。その後モロッコ・ニジェールなど別の地域でも発見され、現代のアフリカ北部一帯(エジプト、モロッコ、ニジェール、スーダン、アルジェリア等)に棲息していた模様。
 
当初はメガロサウルス属だろうと考えられ、「メガロサウルス・サハリクス」と命名されたが、今度はティラノサウルスに近縁なドリプトサウルス属に転入。
その後、エルンスト・シュトローマーという学者がスピノサウルスなどの化石と共にエジプトで断片的な体骨格を発見し、少なくともメガロサウルスやティラノサウルスの仲間とは別の系統である事がわかった(アロサウルス辺りに近いとされている)。
そこで彼は新たな属を設け、メガロサウルス改め「カルカロドントサウルス」と命名(種名の「サハリクス」はそのまま残った)。これは1931年の事であった。
 
化石はドイツのミュンヘン博物館に保管されていたが、第二次世界大戦のミュンヘン大空襲のせいでスピノサウルスやストマトスクスといった貴重な化石共々灰塵に帰してしまった。
こうして長らく忘れ去られていたが、半世紀後の1996年にシカゴ大学の調査隊により、モロッコで大部分の頭骨(後頭部と吻端、下顎を欠く)が発見され、新たな模式標本として記載された。また2007年にはニジェール産の新種カルカロドントサウルス・イグイデンシスが記載された。

身体的特徴

アロサウルスと同じカルノサウルス類に属すが遥かにビッグで、推定全長は12~13メートルとされている(アロサウルスは8~10メートル程)。
全長はティラノサウルスと同等ないしわずかに上回るが推定体重はむしろ軽く、また頭骨の幅も狭く、ティラノサウルスの半分近い薄さ。
脳のサイズは3/2くらい(ティラノサウルスが500gくらいなので350gくらい)だが、脳が小さい=低知能でないことは留意すべきだ。そもそも思考よりも運動能力の制御や本能などを司る部分が圧倒的に多いわけだし……。
 
博物館などではやや細長い頭骨が展示されているが、これは未発見の部位を想像で補ったもので、実際はギガノトサウルスやメラクセスと大差ない顔をしていたと考えられている。
 

その他

群れたのか?

同じカルカロドントサウルス科・カルカロドントサウルス亜科に属するマプサウルスは複数体で発見されており、彼らは群れをつくっていた可能性が指摘されている。カルカロドントサウルスに関しては不明だが、大型の肉食恐竜でも群れた(らしい)事は留意するべきだろう。
 

獲物

その身体的特徴から積極的なハンターだった可能性が高いが、どちらかといえばそこまで速くない竜脚類を狙い、その鋭い歯で獲物に重傷を負わせ失血死させていたと考えられている。実際同時期の竜脚類であるパラリティタンの化石に混じって本種の歯が見つかった例もある。
同時期にはルゴプスデルタドロメウス、スピノサウルスが棲息していたが、食性の違いからうまく共存していたようである。
 

もしティラノサウルスと戦ったら?

「時代も地域も違うので勝負しようがない」なんて味気ない答えは置いといて、もしこいつらがやり合ったらどうなるのか。
いかにティラノサウルスでも噛みつかれて出血を負わされれば無視できないダメージにはなるだろうが、それはこっちも同じこと(というかティラノのアゴの力なら食いちぎられかねない)。またティラノより軽いといってもそれで軽快に動けるかは別問題であり、いざやり合ったらティラノサウルスの方が優勢だと考えられている。
ちなみにスピノサウルス相手ならコイツの方が強かった可能性がある(背びれを食いちぎられたスピノの化石が見つかっており、その犯人がコイツだと目されている)。

古代王者恐竜キング

第5紀から登場し、上から2番目の強さ1800となかなかの厚遇。ショルダーネームは「地上の人食い鮫」。
ちなみに同じカルカロドントサウルス科に属す連中で本作に参戦したのはアクロカントサウルスギガノトサウルス・マプサウルスがいるが、アクロカントサウルスとギガノトサウルスはつよさ1400の中堅、マプサウルスはつよさ2000。
アメリカ発の連中が多い炎属性では初のアフリカの恐竜だった。
※ギガノトサウルスは南米、タルボサウルスはアジア、ヨーロッパはトルヴォサウルスメトリアカントサウルス(トルヴォサウルスはアメリカとポルトガルで見つかっているが、本作ではアメリカ産とされている)。
 
必殺わざはグー。バトルタイプは第5・6紀・DS版はまもりタイプ、2007第1紀+から2007第3紀はそっこうタイプ、激闘!ザンジャークではカウンタータイプ。

  • 炎属性の超わざ「フライトブレイズスピン」の同時に登場したが、超必殺超わざにならないためか、初登場したバージョンでは「ビッグファイアキャノン」のカードに描かれていた。

緑の恐竜のたまごやアフリカのたまごのカード使用時に出てくる事もある。

テレビアニメでは第5話に登場。カードが万里の長城の近くで起きた山火事に当たった事によって現れた。同じカプセルに入っていたわざカードの力を使って「ビッグファイアキャノン」を使用していた。

「翼竜伝説」では第62話で宇宙海賊ザンジャークのグーネンゴの恐竜として登場し、サイカと戦った。
  • コロコロイチバン!のコミカライズ版でもグーネンゴの恐竜として登場した。わざカードは「バーニングダッシュ」を使っていた。

関連タグ

恐竜 獣脚類
ギガノトサウルス:ほぼ同時期の近縁種。アルゼンチンに生息していたが、当時南米とアフリカは地続きだったので自然なことである。
エオカルカリア 
アロサウルス 
アクロカントサウルスマプサウルス:カルカロドントサウルス科

関連記事

親記事

カルカロドントサウルス科 かるかろどんとさうるすか

兄弟記事

pixivに投稿されたイラスト pixivでイラストを見る

pixivに投稿された小説 pixivで小説を見る

このタグがついたpixivの作品閲覧データ 総閲覧数: 49911

コメント

問題を報告

0/3000

編集可能な部分に問題がある場合について 記事本文などに問題がある場合、ご自身での調整をお願いいたします。
問題のある行動が繰り返される場合、対象ユーザーのプロフィールページ内の「問題を報告」からご連絡ください。

報告を送信しました