ティラノティタン
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てぃらのてぃたん
白亜紀前期のアルゼンチンに棲息したカルカロドントサウルス科の獣脚類である。
学名はティラノティタン・チュブテンシス。その巨体と発見されたアルゼンチンのチュブット州に由来して、「チュブット州の暴君巨人」を意味する。「ティラノ」や「ティタン」とつくが、カルカロドントサウルス科に分類される(ゲームなどではティラノサウルスのような姿で描かれることが多い)。
カルカロドントサウルス科は白亜紀前期の頃はまだ中型の大きさの種が多かったが、ティラノティタンは12メートルに達する全長があり、同時期のアクロカントサウルスや後の時代のカルカロドントサウルスに匹敵する巨体を誇った(さらに大きな13mという説もある)。
これはやはり、獲物にしていた竜脚類と共進化することで大型化していったのではないかと推測されている。化石の見つかったセロ・バルシノ(ゴッロ・フリギオ)層からは、全長20メートルになるチュブチサウルスや、2017年に命名された全長30メートル台に達するパタゴティタンなどがおり、ティラノティタンがこれらを捕食していた可能性が示唆されている。
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