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概要

エジプトのバハリヤ・オアシスにある白亜紀後期序盤の地層から発見されたカルカロドントサウルス科獣脚類

化石は20世紀初頭にドイツ人学者のエルンスト・シュトローマーによって発見されたが、当時は近縁のカルカロドントサウルスのものとされた。

※当時カルカロドントサウルスはメガロサウルス属だったが、シュトローマーがこの標本との比較で新属と判明・記載された。

化石はミュンヘンの博物館に保管されていたが、第二次世界大戦時の空襲で博物館が爆撃の被害に遭い、スピノサウルス等の化石共々失われ、僅かな写真とスケッチ等が残るのみとなってしまった。

2025年に、20世紀末に再発見されたカルカロドントサウルスの標本と比較した結果、別属と見做すに充分な独自の特徴が確認され、「最愛の地」を意味する古代エジプト語に由来してタメリラプトルと命名された。

全長は9メートルとカルカロドントサウルスに比べると小柄で、鼻先にはケラトサウルスほど顕著ではないが角のような突起が発達していた。

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