アエロステオン
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あえろすておん
約8300万年前の南米アルゼンチンに生息していた大型肉食恐竜。
アルゼンチンのアナクレト層から発見され、2009年にアエロステオン・リオコロラデンシス(Aerosteon riocoloradensis)と命名された獣脚類。
属名は後述する骨格の特徴から「空気の骨」を意味し、種小名は発掘地の近くを流れるコロラド川に由来する。発表された当初はエアロステオンと誤表記(誤翻訳)されていることもあった。
発見された化石は1本の歯と頭骨の一部、部分的もしくは完全な多数の頸椎、胴椎および仙椎、頸肋骨、肋骨、腹肋骨、叉骨、左の肩甲烏口骨、左の腸骨、左右の恥骨などで、これを基に推測すると全長9m・体重2t程の中型肉食恐竜だったとされる。
叉骨・腹肋骨・腸骨には空気の通る空洞が形成されており、現代の鳥類と同じ「気嚢」による呼吸を行っていたことが確認されており、属名の由来にもなっている。また、このため本種には体に羽毛を持っていた可能性が高いようだが、真偽は不明(この際、羽毛は保温に、気嚢は冷却に用いていたという説がある)。
分類については、当初はカルノサウルス類のカルカロドントサウルス科に分類されていたが、近年ではメガラプトル科とする説が濃厚である。
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