ジーク・ドーベル
じーくどーべる
ガイロス帝国軍製のドーベルマン型高速戦闘ゾイド。
所属部隊名を機体呼称に現す旧暗黒軍の習わしから「ジーク=皇帝直属部隊」の名を冠し、野生体は生存数の多いドッグ型に分類され、ベースの戦闘力を装備構成で補う設計がなされている。
高威力を誇る2門のフォトン粒子砲と背部の格闘戦用の切断刃ヘルブレイザーを主兵装とし、高機動ブースターによって機動性にも優れる為、遠距離ではフォトン粒子砲をメインとした砲撃戦、接近戦では高機動ブースターで加速して背部のヘルブレイザーを展開させての高速移動ですれ違い様に相手を切り裂くといった戦術を駆使する。
また優れたステルス機能を持つため、レーダーを装備して情報収集のための隠密行動も実行する事もでき、さらに背部の「パワーコネクター」に装着する専用のグレードアップユニット「パルスキャノン」を装備する事で火力を向上する事ができる。
惑星Zi大異変後も磁気嵐対応とアイスメタル技術による装甲の強化措置が施された機体が少数配備されていることから、絶滅はしていないと思われる。
スペック
機体名 | アイス・ブレーザー |
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番号 | DPZ-21 |
所属 | ガイロス帝国 |
分類 | ドーベルマン型 |
全長 | 14.4m |
全高 | 9.4m |
重量 | 10.8t |
最高速度 | 390km/h |
乗員人数 | 1名 |
武装 |
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ガン・ギャラドの配備に伴って陸戦や空戦、さらには夜戦に対応した万能ゾイドとして改造された、ジーク・ドーベルの強化機。
頭部や首周りだけだがビームを反射するアイスメタル装甲を採用してビーム耐性を付け、フォトン粒子砲をハイパーフォトン粒子砲に改良、頭部に頭部機銃、前脚部にビームライフルを追加装備させて火力を、背部にはヘルブレイザーの他に高速移動用可変翼を装備する事で機動性の向上を図っている。
また高速移動用可変翼によって強化前にはなかった飛行能力を獲得し空中戦が可能になりステルス機能とレーダー機能は健在な為、闇に紛れて空から奇襲する事もできる。
また強化前同様パルスキャノンも装備する事もでき、機動性は落ちるが唯でさえ高い火力をさらに向上させる事ができる。
ビルドインパワーパック方式のモーター駆動のゾイドでスイッチをオンにすると口を開閉しながら歩行し手動でヘルブレイザーを展開できる。
リバースセンチュリー版では電池ボックスの電池カバーは安全面からスライド式からネジ止め式に変更されている。
アイス・ブレーザーはジーク・ドーベル本体の赤色のパーツの殆どを青色のパーツに、パルスガンとフォトン粒子砲の方針の色をグレー系から赤に変更している。
頭部と首回りに追加されたアイスメタル装甲部位およぶ頭部機銃は銀メッキ製の新規パーツで再現しており、フォトン粒子砲には追加パーツを付けてハイパーフォトン粒子砲として表現、前脚部にビームライフル、背部に高速安定用後部可変翼を新規パーツとして装着している。
また共通としてコクピット(目)を外したスペースに発光ギミックを備えた別売りのアイフラッシャーに換装して目を光らせる事もできる。
ちなみにアイスメタル装甲部位以外はほぼ共通してる為「青いジーク・ドーベル」「赤いアイス・ブレーザー」として組み立てる事もできる
(ただしビームライフルは無改造ではジーク・ドーベルのパーツに付ける事はできない)。
ジーク・ドーベルのヘルブレイザーのような切断系の格闘用武器によるすれ違い様に相手を切り裂く戦法はレドラーと共通している。
その戦法を地上ゾイドの戦法に取り入れたと思われ今までのゾイドは射撃はともかく格闘戦ではモチーフになった生物の爪や牙など実際にある部位をモデルにした格闘用の武器を使用するが、ジーク・ドーベルのヘルブレイザーは共和国製かつ似たようなコンセプトを持つハウンドソルジャーのクロスソーダーやゴッドカイザーのサンダーソードのようにモチーフになった生物の部位にはない格闘用武器であり、クロスローダーは武器の形状と戦法からして攻撃する度にそのスピードを落とさねばならないが、ジーク・ドーベルのヘルブレイザーはスピードを落とさずに攻撃できるなど理に適っている。
このモチーフになった生物の部位にはない格闘用武器ですれ違い様に相手を切り裂く地上ゾイドというコンセプトはレブラプター・ブレードライガー・ライガーゼロシュナイダー・ムラサメライガーとその進化形などが該当する。
さらに、本機の機体コンセプトとの共通点を多く持つゾイドとしてエナジーライガーなどが存在する。