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ディバイソン

でぃばいそん

ディバイソンとは、玩具・アニメシリーズ『ゾイド』に登場する架空の戦闘兵器であり、金属生命体の一種である。大量の大砲を備えたロマン溢れる機体。
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スペック編集

機体名ディバイソン
番号RBOZ-006(旧)RZ-031(新)
所属ヘリック共和国(バトルストーリー)チーム・ブリッツ、チーム・バッファローズ(ゾイド新世紀/ゼロ
分類バッファロー
全長 20.6m
全高 10.8m
全幅 7.5m
重量 230.0t
最高速度 130km/h
乗員人数2名
武装
  • 超硬角×2 (旧)/ツインクラッシャーホーン×2 (新)【
  • 8連ミサイルポッド×2 (旧・新)【
  • 小口径4連バズーカ砲 (旧)【頸の上】
  • 17門突撃砲 (旧)/105mm17連突撃砲 (新)【背中の上】
  • 3連加速衝撃砲 (旧)/対ゾイド3連衝撃砲 (新)【
  • 後部機銃×2 (旧)/35mm対空砲×2 (新)【腰】
  • パルスビーム砲 (旧)/パルスビームガン (新)【尾】
  • 収納式レーダー (旧)/GPS3Dレーダーアンテナ (新)【背中の上】
  • クラッシャーメタルスパイク×4 (新)【

概要編集

デスザウラーの猛攻で首都を失ったヘリック共和国軍が開発したバッファロー型突撃戦用ゾイドで、ブレードライガーと並ぶ大型ゾイド。名前に「バイソン」が入っているが、見た目はバッファローに近いカノンフォートは本機の後継機にあたるが、同じ種を使っている可能性は低い。

  • ハスブロ社の海外のテキストでは、バイソン型とバッファロー型の両方のゾイド種が存在するとされる。

集団を組み、前方の敵を殲滅することに特化した機体で、デスザウラーを破壊することを目的として作られた共和国の反撃の象徴である


重武装・重装甲の為、重量はこのクラスではズバ抜けて重い(同じぐらいの体格のライガー系と比べても倍ほどもある)。

共和国製のゾイドだが、キャノピーは防御を重視してゼネバス帝国製ゾイドのように装甲で覆われている。


機体前面に装備された多数の武装による一斉射撃で前方の敵を殲滅し、自動装填装置のおかげで途切れる事なく砲撃し続ける事が可能。バッファローらしく突進攻撃も得意であり、超重量から繰り出されるその威力は絶大で、超硬チタニウム合金製のツインクラッシャーホーンはデスザウラーの超重装甲(スーパーヘビーガード)をも貫く威力を持ち、体当たりだけでも中・軽量級ゾイドを一撃で戦闘不能に追い込む。各蹄のチタンスパイククローも打撃武器として優秀である。

ただ、前述のようにデスザウラーに対抗することをコンセプトとして開発されているものの、よほどの幸運や地の利を物にできない限りデスザウラーとまともに戦える機体性能ではない。

このことは戦闘シミュレーション結果にも現れており、五分の条件での戦闘での勝利の可能性は精々2割と出ている。


しかし、基本的におとなしい性格をしており、操縦し易く機体性能も良い為、パイロットからの信頼も高く、様々なバリエーション機も生み出された共和国製ゾイドの傑作機である。



キット編集

トミー(現:タカラトミー)より発売されたポップアップキットは、角と蹄にダイキャスト製金属パーツが採用されており、(ゴジュラス等の旧シリーズ初期の大型ゾイドに錘として使用されている例を除いて)外装に金属パーツを取り入れた初のゾイドとなる。歩行ギミックは、頚部を上下させながら四肢を動かして歩行。

2000年に再生産されたキットはカラーリングが明るめの配色となり、後部の対空砲に3mm径のジョイントが追加された。ほぼ同時期にアメリカ玩具会社・ハズブロから発売されたディバイソンは、安全基準の都合上ダイキャスト製の角や蹄がプラスチックに変更されている。


コトブキヤのHMM(Highend Master Model)シリーズは、第3回HMM ZOIDS公開企画会議にて商品化が決定した“ファンズ・チョイス機体”。アニメ版をベースにした仕様となっており、直立・着座状態の2種のトーマフィギュアが付属する。


首関節のスライド機構や腰部の軸可動により可動範囲は良好で、背部の17連突撃砲は一門ずつ独立して可動させる事が出来る。HMMシリーズならではのアレンジ要素も取り入れられており、ツインクラッシャーホーンはポップアップキット版よりも太めになり、背部のレーダーはハッチを閉じた状態でも展開出来るよう改められた。また、17連突撃砲はまるごと切り離して昆虫のような脚を生やした「独立砲台モード」となる。

HMM版の武装設定編集

HMMシリーズのオリジナル設定によれば、トーマ機は17連突撃砲を実弾ではなくカートリッジ式で取り外しと自立型の設置が可能なエネルギー砲に変更しており、経費の削減や誘爆性の低下を含む汎用性や運用性の向上、機体の軽量化を可能としただけでなく、アニメで使用されてきた、荷電粒子砲に匹敵する威力を持ちながらもホーミングと個別照準を可能にしたチート必殺技メガロマックスリノン機はリノン・スペシャルファイアー)の設定にアプローチしている。


また、口腔内には火炎放射器や小型ミサイルポッドなどに換装できるウェポンラック、バイトファングも装備しているが、バイトファングの威力は正直期待できるものではないとの事。



ストーリー編集

バトルストーリー編集

旧ゾイドシリーズの時期に小学館より発売されていた『ゾイドバトルストーリー』では、デスザウラーを投入したゼネバス帝国軍に圧倒され、ゲリラ戦で抵抗を続けていた共和国軍の救世主として登場。

疲弊した帝国軍の包囲網を打ち崩したり、アロザウラーとの共闘でデスザウラーを撃破するなどの活躍をしている等とマッドサンダーの登場まで戦線を支えた功績を持つ。

ただし改造デスザウラーのデスウイングに一撃で倒されたり、工場に突入した機体が警備のデスザウラーに圧倒されたりと意趣返しを受けた例もある。


その後の第二次大陸間戦争では当初は本土決戦を想定しての予備役扱いだったが、戦況の変化に応じて戦力補強のために西方大陸の前線に送られ、輸送中に襲ってきたシンカーの大部隊を壊滅させたり、全面会戦で敗走した敵の追撃をしたり、またニクシー基地攻略戦ではカノントータスと共に殿となって邪魔をしてくるエレファンダーを倒したりと常に前線で戦っていた。



ゲーム編集

ゼネバスの逆襲』においては、ゲーム内で購入できる物の中で最高額という特徴が印象に残る。

お値段、何と4500G(ちなみに2番目に高い物は『長距離砲』の3000G)。

小型ゾイドに乗って戦っている時期にとんでもなく高い値段で販売されているのを見て、いつか買おうと闘志を燃やす共和国軍兵士(プレイヤー)もいただろうが、後々上位互換と言える性能でタダで手に入るゾイドや、タダで手に入り専用装備ができて火力が完全に上位互換のゾイドがあるため、彼らの引き立て役になっている悲しき大型ゾイドである。

仮に財テクを駆使してこの時期に購入したとしても、火力を出すために必要な大型ゾイド用の装備が高額で力を活かし辛く、二重の意味で悲しい事になっているのだが…


漫画編集

機獣新世紀ZOIDS』第4巻にて共和国軍のミュール地方防衛隊に所属するトミー・パリス中尉の乗機として登場、「ガンホー」という愛称が付けられている。

  • ガンホー」という愛称はゾイドシリーズには何度も登場しており、とあるゲームにおけるベアファイターの規格外の大型個体も同じ名前が付けられている。

アニメ編集

ゾイド編集

第2期・ガーディアンフォース編では、トーマ・リヒャルト・シュバルツの乗機として出演。トーマはガイロス帝国の将校だが、本機はヘリック共和国との友好の証として提供された。HMM版などの設定も含めると、野生絶滅にあった状態を飼育・復元した実験個体の一体を帝国側に提供したのがトーマ機であるとされる。


エネルギーをチャージして17連突撃砲を一斉発射する「メガロマックス」という必殺技を持つ。ビームを束ねて太く集束させたり、多数の敵をロックオンして拡散攻撃することも可能な柔軟性のある強力な技で、集束状態ではジェノザウラー荷電粒子砲とも互角に撃ち合うことが可能な威力だが、エネルギーパイプが長時間の負荷に耐えられず損傷し押し切られることもあった。


バン・フライハイトアーバインとチームを組み、その火力と突進力を駆使して幾多の戦いを潜り抜けた。しかし、活躍すればするほどトリニティやジェノザウラーなどの噛ませ犬になってしまったり、敵に乗っ取られライトニングサイクスの引き立て役になったりと残念な目立ち方もしていた。


とはいえ、アイアンコングMK-Ⅱに散々痛めつけられてもツインクラッシャーホーンを突き立てて決着を付けたり、ジェノザウラーの荷電粒子砲で大破しても負傷したトーマを連れ帰ろうとしたのか自らボロボロの体に鞭打って帰還しようとするなど、設定通りのタフさを見せる場面はある。グラビティカノンの一撃から不完全ながらも復活したデススティンガーとの決戦では、先の戦闘で行動不能となりながらもフィーネの乗るグスタフに牽引してもらう移動砲台として駆けつけ、その火力でデススティンガーの弱体化していた装甲を破って大ダメージを与えブレードライガーによる止めに繋げる(というか苦し紛れの反撃でグスタフが直接攻撃されていなければそのまま止めを刺していたところだった)という、MVP級の活躍を見せている。


また、度重なる強化を経て、スピードなどのほとんどの面でディバイソンの従来のスペックを大幅に超えている。たとえば、相棒がブレードライガーやライトニングサイクスである時点や、グラビティカノンの余波から逃げる際の描写など、スピードはもはや従来個体とは比較にならないと思われる。さらに、ジェノブレイカーに対抗するために、フィーネの提案でEシールド発生装置を増設しており、より防御力が向上している。


ゾイド新世紀/ZERO編集

チーム・ブリッツ所属のパイロットであるリノン・トロスの乗機として出演。リノンのトリガーハッピーな性格とこの機体の火力で圧倒するという設計思想とは相性が良く、ここでもチームの火力を担っていた。ポイント稼ぎの為に躊躇なく味方ごと吹き飛ばす場面も見られたが。


トーマ機の「メガロマックス」にあたる攻撃は、「リノン・スペシャル・ファイアー」とされている。また、機体重量の関係からか、ホバーカーゴのリニア式カタパルトで射出される場面はなかった。


ストーリー序盤でエレファンダーに襲撃されて再起不能となり、ガンスナイパーLSにその役目を譲った。


下取りに出される際は、「(リノンに操縦されて)かわいそうなディバイソン」とか「リノンがパイロットだったのが不運だったのさ」などと、チームメイトからも散々な同情をされていた…。


また、マリー・チャンプが初登場した際には、超巨大な戦艦型の牛車をディバイソンの群れに牽引させるというド派手なシーンも見られた。


バリエーション編集

ディバイソンMk-Ⅱ編集

『ゾイドバトルストーリー』3巻に共和国軍大型ゾイドの強化改造案として掲載されたタイプで、背部にゴジュラス用の長距離キャノン砲を3門搭載。


ビッグ・バッド・ジョン編集

『ゾイドバトルストーリー』4巻に登場。初出は学年誌で、名称も「ビッグサンダー」だったが、後に変更された。17門突撃砲前面の9門を排除したスペースに射程距離60kmの低反動型86cm砲を搭載。ZAC2047年4月にチェスター教授救出作戦の際に首都に駐留するゼネバス帝国軍を陽動し、これを撃退。見事作戦を成功に導いた。


ヘッジホッグ編集

こちらも学年誌を経て『ゾイドバトルストーリー』4巻に登場した改造タイプ。対空機関砲や多数のミサイルを搭載し、脚部に三角状の履帯を備えている。ゼネバス帝国軍の基地を壊滅させ、中央山脈へと進攻したところでグレートサーベルと交戦するが、その後の経緯は不明。


グラビティバイソン編集

『ZOIDS SAGA II』『ZOIDS SAGA DS 〜legend of arcadia〜』『サイバードライブゾイド 機獣の戦士ヒュウ』に見られたバリエーション。角がドリルになっている他、背部の突撃砲は20門にアップグレードされている。マニューバミサイルという武装も追加されている。


外部リンク編集

関連タグ編集

ゾイド ヘリック共和国 バッファロー 哺乳類 ロボット

ゾイド-ZOIDS- ゾイド新世紀/ZERO


トーマ・リヒャルト・シュバルツ リノン・トロス:パイロット


キャノンブルカノンフォートディスペロウBUFFALO(『コンセプトアート』):同じモチーフと酷似したフォルムのゾイド。ちなみにキャノンブルの主な操縦者の声を担当しているのはバン中の人である


タイホウバッファローマグナギガ:他作品の大砲を積んだバッファロー仲間。


ガオバイソン:ディバイソンによく似た金属生命体。「バイソン」と名前が付くが、見た目がバッファロー寄りなのも共通している。なお、ガオライオンライガーゼロの影響が見られる。

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