—————このキャラクター自体が『Fate/GrandOrder』第2部『Cosmos_in_the_Lostbelt』のネタバレになるので閲覧にはご注意ください—————
概要
Fate/GrandOrder第2部『Cosmos in the Lostbelt』から登場した謎の存在。
フォルムは人間の女性のようだが、真っ白で所々が青い金属質な肌の色を持ち、明らかな人外の存在の雰囲気を漂わせている。第2部第1章の終盤で見えた背面には、薄紅色の模様とも出血ともとれる何かが髪の間から見え隠れしている。
ペペロンチーノからは「Uちゃん」と呼ばれていたが、当人はこの呼び名がキライらしい。
その呼び名や外見から地球人ではないこと、第二部の元凶である「異星の神」に仕える存在であることを推理できるが、現時点ではあらゆる情報が謎に包まれている。
その動向
第2部プロローグ『序/2017年12月26日』では、査問官たちが登場する前日にカルデア内へ誰からも気づかれることなく現れており、数日後にも殺戮猟兵の攻撃で無残に破壊されていくカルデアや、敗走する主人公達を何をするでもなく見続けていた。
第1シナリオ『永久凍土帝国アナスタシア』劇中では言峰神父だけがその存在を認知しており、彼の発言でようやく呼び名が判明。
異星の使徒の一人とされる彼でさえ、彼女に意思を確認していることなどから、それに次ぐ位の存在である事が窺える。
神父やクリプターに語りかけられている事から、地球人類とコミュニケーションをとれる可能性は示唆されているが、言葉等の反応を返す事はなかった。
ただ、イヴァン雷帝によると、剪定事象となった世界に対しては、その世界が剪定されることを告げる役割を持っているようである。つまりイヴァン雷帝はその声を聞いているため、場合によっては声を聞くことができるらしい。
その後、異聞帯ロシア領を成立させている空想樹「オロチ」を追い込んだものの、決め手に欠けていたカルデア側の前へついにその姿を明確に現し、トドメを刺したかのように空想樹を崩壊させて消えていった。
側にいた者たちの"肉眼"では確認できたが、離れた位置にいたシャドウ・ボーダー側の機器には何の反応も検出できず、しかし逆に、一切の成分や力場が検出されない人一人分の"空白"があることで"何か"がいると判別できるという、存在として異質かつ不明瞭な点を見せていた。
ビリーは「指が動かない。撃とう、って気持ちがまるで湧かない。何であれ弾の標的にしてきた自分が」と敵意を抱けないことに疑問を覚え、ベオウルフも「グレンデルは顔のない怪物だったが正体はあった。だがアイツは確かに見えていやがるのに、実感がまるでない」とその異質さに戦慄していた。
第2シナリオ『無間氷焔世紀ゲッテルデメルング』では、ロシアと違いクリプターであるオフェリアの前に姿を現している。
第3シナリオ『人智統合真国シン』では捕虜となったコヤンスカヤの前に現れる。彼女からは「平和なこの異聞帯には現れないと思っていた」と若干驚かれていた。
異聞帯の王の危険性を説明し、このままでは中国異聞帯はクリプターの手を離れると忠告したが、特に反応しなかった。
第4シナリオ『創世滅亡輪廻ユガ・クシェートラ』では、コヤンスカヤの前に姿を見せ、この時にコヤンスカヤはその表情から何を考えているのか読み取っている描写がある。
また、スカンジナビア・ペペロンチーノの前にも姿を現し、相変わらずなにも喋ることはなかったものの、ペペロンチーノはその意図を見抜いている様子。どうやらクリプター陣営に対してはその動向を監視する役割を持っている様子が垣間見える。ここで主人公の前に直接姿を現すが、終始無言のまま何もせずに消えた。
第5シナリオ前編『神代巨神海洋アトランティス』では、クリプターの定例会議にほんの少しだけ姿を見せたが、キリシュタリアから『クリプターが異星の神より先に手を打っている状況』であると牽制されるも相変わらず無言のままだった。この際「見ているがいい、巫女の姿をした空虚よ。他の誰でもない。貴女には手に入らなかった“未来を”この私が現実のものにしてみせよう」と発言している。
キリシュタリアの理想魔術によってカルデアが追いつめられた際、倒れ伏した主人公に対し、嘲り、罵倒、蔑みの言葉を出している。(主人公曰く「感情を窺わせるものはなく、言葉が聞こえないのに、どうしてか理解できる」)この窮地はカルデアの者の介入によって難を逃れる。
第5シナリオ後編『星間都市山脈オリュンポス』で、デメテルとアフロディーテが敗北した際にそれぞれの前に現れて初めて言葉を発し、「あなたに後悔はないのか?」という問いかけをしていた。デメテルからは「あなたも愛されるべき娘」アフロディーテからは「異星だなんてよくぞ言ったもの」と言われた。
キリシュタリアの許へ向かうカルデアと破神同盟の前に姿を現すが、何故か破神同盟の二人には存在を認識されていなかった。
また、キリシュタリアの発言によれば巫女にとって異星の神は本体というべき存在とのこと。
なお後期opには異星の神や使徒達の姿が出ているのに対し、なぜか彼女の姿は確認できない。
第6シナリオ『妖精円卓領域アヴァロン・ル・フェ』後編では「奈落の虫」と名付けられた古い壁画を見ていた主人公の視界に突如現れた。それ以外にも異聞帯の王の前に姿を現しているが彼女から「また貴様か、見ているだけでは何も解決はできぬぞ、女」「『異星の神』の巫女であれば直接、私を殺しに来るがいい」「見ているだけしかできないのであれば、舞台裏に留まっていろ。それこそ目障りだ」「私に意見があるというのなら、そう─────その男のように、直接やってくるのだな」と切って捨てられたが。(「また」と言ってるところから何度か現れていた模様)その言葉を聞きどこか悲しそうな表情を浮かべつつその場から消失。それと入れ替わりになるようにカルデアの者が姿を現している。
第7シナリオ『黄金樹海紀行ナウイ・ミクトラン』前編のプロローグで崩壊するエリア51最深部で一度、南米異聞帯突入後は記憶喪失した『異星の神』と主人公が仲良く会話してるところに何度も無言でその様子を見つめながら現れている。
『地獄界曼荼羅平安京』、『非霊長生存圏ツングースカ・サンクチュアリ』、『死想顕現界域トラオム』には登場していない。
行動の謎
上述の通り『異星の神』の側、つまりカルデアの敵側に属しているようなのだが、彼らを完全に壊滅させられる状態でありながら攻撃行動をせず、それどころか破壊されたマイルームを見て悲しげに見える表情を見せたり、『異星の神』が遣わしたであろう空想樹を崩壊させたりと、敵なのか味方なのか全くわからない振る舞いを見せている(OPでもマシュへガラス越しに手を伸ばす姿が描写されている)。
2017年のクリスマス近くの時系列である大晦日スペシャルアニメでも登場しており、その時点で既にカルデア内にいたようで、主人公を遠くから見つめて観察していた。
上述の通り、2部4章で主人公がラクシュミーに呼ばれて待ち合わせをしていた所にも現れるが、何も言わず手も出さずにそのまま消えてしまった。
2部5章後編でゼウスが自らの全権能を使いキリシュタリアとの密談を自分たち二人だけのものとし異星の神含め情報を封じていたが巫女の視線だけは防げないことを大神として不愉快に感じていた。キリシュタリア曰く「異星の巫女は観測者であり、ある意味ではまだ体の無い異星の神より厄介と言える」
実際に干渉できる能力がありながらもなぜ直接カルデア陣営に手を出さず、更に『異星の神』に反旗を翻すも同然の意志を示したキリシュタリアにも手を下すどころか何もせず、全てを傍観するだけに留めているかについては、「異星の巫女は複数居る」、「審判や監視するためだけの存在」など様々な推測がなされている。
異星の神と同じ存在である獣もその存在についてはよくわかっていない模様。
正体の予想
ネットで様々な考察がなされ、異星の存在ゆえにフォーリナーに属するもの、ペペの「Uちゃん」呼びからアルテミット・ワン、白を基調としたカラーリング、異星という宇宙を思わせることからセファールとの関連性を見出すユーザーもいる。突飛なものでは第1部最初期に悲惨な死を遂げたある人物が変わった姿という意見を出すものもいる。
現在、第2部5章後半が配信された2020年4月現在もその正体は明確に示されていない。ただし最後の候補についてはある存在の登場により半ば否定された。もっとも、向こうは体だけで、こちらに意識が乗り移った可能性も否定できないが。依り代との関係がどうであれ「Uちゃん」呼びを嫌うのはその存在と同じ扱いされるのを嫌ったからと思われる。
異星の巫女は立場からしてクリプターの上の立場であり「Uちゃん」を嫌うのは当たり前とも言える。(そもそもとして「ちゃん」付けは相手を下、侮っていい存在。礼を欠いてもいい相手だと見ている時にしか使わないものなので「ちゃん」付けされる事を嫌うのは自我が有る存在としては当たり前であるが)
第7シナリオで異星の正体がカルデアスで有った事が判明した。この為に異星の巫女は「異星の神の巫女」と言う意味ではなく異星であるカルデアスの巫女、直属の存在だと言う事になる。同時にカルデアスの目的が七つの異聞帯をカルデアの手で消滅させる事であった事が判明したので異聞帯ロシアで空想樹を守る事をせずにトドメをさすような形で消滅させた理由も見えてくる。(情勢が確定するまで干渉していない事や叛旗を見せたキリシュタリアに手を下さなかったなどから干渉を無条件でできる訳ではないだろうが)。
キリシュタリアの発言の「異星の神は本体というべき存在」。ここから考えるとUがアルテミット・ワンと言う意味ならば異星カルデアスのアルテミット・ワンと言う事になるのだろう。
奏章には現時点では登場していない。
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