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概要編集

アステカ神話に登場する穀物を司る神

シペ・トテクとも表記される場合もあり、東を司る赤のテスカトリポカと同一視される場合もある。

また、死と再生を司る神の一柱で、種子と播種の守護神にしてアステカの20ある暦日“センポワリ”の15番目である“クアウートリ”守護神であり、農業、西方、疾病、春、金細工職人、季節の神でもある。


創造神オメテオトルよりウィツィロポチトリケツァルコアトルテスカトリポカの3柱の神々と共に生まれたとされ、その名は“皮を剥かれた我らが主”という意味で、伝承によればその名の通り自らの皮を剥いで人々に食料を与えてくれるとされており、その姿は肥満した体系で、生贄となった人間から剥いだ皮膚を伸ばしたものを被った神官で表され、それ故にその顔は二重になった唇や窪んだ眼を持つ姿で表されている。

なお、全身像で描かれる場合は皮が背中で紐によって結ばれており、皮膚を失った状態では黄金の神として描かれているらしい。


また、生と死を司る事から地下世界“ミクトラン”とも結びつけられて考えられており、そこから転じて人々に様々な病気をもたらす疫病神としての一面を持っているとされている。


余談編集

生贄の皮を剥ぐという行為は皮が植物の種皮を連想させることで、植物の持つ生命の再生を象徴しており、皮を剥ぐ行為は穀物が毎年自己犠牲をして皮を落として再生するという考えから来ているとされている。ちなみに生贄に捧げられた人々とは、贄を補給するための儀礼的な戦いである“ショチヤオヨトル”で選ばれたらしい。


関連タグ編集

豊穣神 アステカ神話

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