概要
ももいろクローバーZ、イヤホンズなどをプロデュースしているEVIL LINE RECORDSが原作を手がける音楽CD企画『ヒプノシスマイク』のTVアニメ作品。
正式タイトルは「ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-Rhyme Anima」。「ヒプアニ」は公式略称である。
第1シリーズは2020年10月から12月までTOKYOMX、群馬テレビ、とちぎテレビ、アニマックス、ABEMAほかにて放送された。元々は2020年7月から放送するつもりであったが、いわゆるCOVID-19禍の影響により放送開始時期を先送りせざるを得なくなってしまった。
第1シリーズのストーリーの流れとしては、原作のバトルシーズンを中心に描かれている。また、毎話ごとに新曲として劇中ラップが登場する。
また、第2シリーズにあたる「ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-Rhyme Anima+」は2023年10月から12月まで放送された。
第2シリーズのストーリーは第2回ディビジョン・ラップバトル直後の出来事を描く完全アニメオリジナルストーリーとなっている。また第1シリーズ同様に毎話ごとに新曲の劇中ラップが登場しており、アニメ内でのラップシーンが全曲アニプレックス公式チャンネルにて公開されている。
余談だが、劇中ラップのCGシーンでモーションキャプチャのアクターを担当していたのはライブや舞台などでも協力している演出家「植木豪」とダンスチーム「DivisionDanceBattle」のメンバーである。
制作スタッフ
原作・音楽制作 | EVIL LINE RECORDS |
---|---|
監督 | 小野勝巳 |
シリーズ構成 | 吉田伸 |
キャラクターデザイン | 芝美奈子・森田莉奈 |
総作画監督 | 芝美奈子・落合瞳・竹内由香里 |
サブキャラクターデザイン | 川口千里・新谷真昼 |
プロップデザイン | 江間一隆 |
美術監督 | 岡本綾乃 |
色彩設計 | ホカリカナコ |
撮影監督 | 宮脇洋平 |
CG監督 | 野間裕介 |
編集 | 西村英一 |
音楽 | R・O・N |
音響監督 | 本山哲 |
音響制作 | HALF・H・P STUDIO |
制作 | A-1Pictures |
登場キャラクター
メインキャラクター
1期は初期の4チーム12名が登場。2期は6チーム18名が登場。詳細は個別項目を参照。
イケブクロ・ディビジョン”Buster Bros!!!(バスターブロス)”
ヨコハマ・ディビジョン”MAD TRIGGER CREW(マッドトリガークルー)”
シブヤ・ディビジョン”Fling Posse(フリングポッセ)”
シンジュク・ディビジョン”麻天狼(マテンロウ)”
オオサカ・ディビジョン”どついたれ本舗(ドツイタレホンポ)”
ナゴヤ・ディビジョン”Bad Ass Temple(バッドアステンプル)”
その他
中王区・言の葉党
アニメオリジナルキャラクター
第一期キーキャラクター
- トム・ウィスパー・ウェザコック(CV:深川和征)
ディビジョンラップバトルを取材するフォトジャーナリスト。
- アイリス・イノセント・トレイター(CV:Lynn)
トムのアシスタント。
トムのアシスタント。
第二期キーキャラクター
言の葉党への恨みから国家転覆を目論んでいる男。
とある青年のデータを学習した人工知能。
とある青年のデータを学習した人工知能。
DJグループの「TBH」でDJをする開闢門の仲間。
各話ゲストキャラクター
1期2話、6話に登場した「Buster Bros!!!」を目の敵にするチンピラ。
1期2話に登場した銀行強盗。
モブキャラながら作中で唯一単独でラップを披露し、公式ツイッターで行われたサブキャラ人気投票では1位に輝くほど、視聴者に強烈なインパクトを与えた。その後、2期1話にも再登場した。
- 出枯氏警部(CV:星野充昭)
1期3話、7話に登場した神宮寺寂雷を付け狙う警部。
- 入鳩間刑事(CV:岩中睦樹)
1期3話、7話に登場した出枯氏警部の部下。
- 日計美々海(CV:杉山里穂)
1期3話に登場したホスト狂いの女性。
- 蟒蛇銀蛇(CV:仲村宗悟)
1期3話に登場した元ホスト。
- 額繋廉貞(CV:中川慶一)
1期4話に登場した碧棺左馬刻の配下。
- 凌霄花玄翁(CV:浜田賢二)
1期4話に登場した碧棺左馬刻と敵対するヤクザ。
- 娑婆洲黒也(CV:間島淳司)
1期5話に登場したライブハウスの支配人。
- エレキテルテル坊主
紫電坊(CV:白石兼斗) / 雷電坊(CV:石黒史剛) / 迅雷坊(CV:木村隼人)
1期6話に登場したサイタマのラッパー3人組。
1期7話に登場した観音坂独歩の同僚。
1期6話~8話に登場した入間銃兎の先輩悪徳警官。
- 背負鶴(CV:石黒史剛)
1期8話に登場した強盗。
- 踊飯(CV:伊原正明)
1期8話に登場したディーラー。
2期1話、10話、11話に登場した中王区の矯正局長。
2期2話に登場したヤクザ。
犬山(CV:石毛翔弥) / 雉谷(CV:新堂陽斗) / 猿橋(CV:大町知広)
2期3話に登場したV系バンド。
2期4話に登場したお笑い芸人。
- 森村ひそか(CV:松田颯水)
2期4話、7話、8話に登場した雄鶏屋の娘。
2期5話に登場した一二三の働いているホストクラブ「fragrance」のナゴヤ支店メンバー。
2期6話に登場した自称「オオサカ1のFling Posseファン」。
2期7話で登場した3人のスイマーで構成されたチーム。
2期8話に登場したチーム。
- 服部金夢(CV:三宅健太)
2期9話で登場した殺し屋のチーム「Shadows」のリーダー。
主題歌
アニメ1期
オープニングテーマ
- 「ヒプノシスマイク -Rhyme Anima-」
作詞・作曲・編曲:invisible manners(平山大介・福山 整)
歌:Division All Stars
エンディングテーマ
- 「絆 -IKEBUKURO ver.-」(第1・2・3話)
作詞:YOSHI&ポチョムキン(餓鬼レンジャー)tofubeats / 作曲・編曲:tofubeats
- 「絆 -YOKOHAMA ver.-」(第4・5・6話)
作詞:サイプレス上野、tofubeats / 作曲・編曲:tofubeats
- 「絆 -SHIBUYA ver.-」(第7・8・9話)
作詞:弥之助(AFRO PARKER)、tofubeats / 作曲・編曲:tofubeats
- 「絆 -SHINJUKU ver.-」(第10・11・12話)
作詞:Mr.Q & 山☮マン(ラッパ我リヤ)、tofubeats / 作曲・編曲:tofubeats
歌:麻天狼
- 「Rhyme Anima's Mixtape」(第13話)
作詞・作曲・編曲:invisible manners(平山大介・福山 整)
歌:Division All Stars
アニメ2期
オープニングテーマ
- 「RISE FROM DEAD」
作詞・作曲・編曲:invisible manners(平山大介・福山 整)
歌:Division All Stars
エンディングテーマ
- 「Next Stage -IKEBUKURO ver.-」(第1話・12話)
作詞 焚巻 / 大蔵 from ケツメイシ
作曲・編曲 大蔵 from ケツメイシ
歌:Buster Bros!!!
- 「Next Stage -YOKOHAMA ver.-」(第2話・8話)
作詞 FORK(ICE BAHN) / 玉露(ICE BAHN) / KIT(ICE BAHN) / 大蔵 from ケツメイシ
作曲・編曲 大蔵 from ケツメイシ
歌:MAD TRIGGER CREW
- 「Next Stage -NAGOYA ver.-」(第3話・7話)
作詞 アフロ (MOROHA)/ 大蔵 from ケツメイシ
作曲・編曲 大蔵 from ケツメイシ
- 「Next Stage -OSAKA ver.-」(第4話・11話)
作詞 SHINGO★西成 / 大蔵 from ケツメイシ
作曲・編曲 大蔵 from ケツメイシ
歌:どついたれ本舗
- 「Next Stage -SHINJUKU ver.-」(第5話・10話)
作詞 GADORO / 大蔵 from ケツメイシ
作曲・編曲 大蔵 from ケツメイシ
歌:麻天狼
- 「Next Stage -SHIBUYA ver.-」(第6話・9話)
作詞 たなか / 大蔵 from ケツメイシ
作曲・編曲 大蔵 from ケツメイシ
歌:Fling Posse
- 「Hoodstar+」(第13話)
作詞・作曲・編曲:invisible manners(平山大介・福山 整)
歌:Division All Stars
反響
遊戯王5D'sで監督を務めた小野勝巳とシリーズ構成を務めた吉田伸がタッグを組んでおり、放送が開始されると派手な演出(ダメージ表現でバトル漫画のような魔法や召喚攻撃のようなものが発生する。果ては爆発する)のラップバトルや、戦おうとするラッパーたちがさも当然のようにマイクを構える(もちろん作中の人物たちはこれを大真面目にやっている。早い話これのカードとデュエルをマイクとラップバトルに置き換えたような状態)などギャグアニメにも見えかねないシュール過ぎる展開が話題になり、本来のターゲット層である女性ファンだけでなく、男性や幅広い年齢層から注目された。
ニコニコ動画で配信されている公式アニメ動画ではキャラクターの行動に対するツッコミコメントやキャラクターの新しいあだ名等が大量に書き込まれ、さらにカオスな状態になっている。
そのせいで「ビュティ不在のボーボボ」、「高級ダイナミックコード」など散々な言われ方(誉め言葉)をされているが、4つのチームをオムニバス形式でディビジョンバトルまでの過程と日常をバランスよく丁寧に描いており、アニメオリジナルの新規キャラも既存キャラと並ぶ強い個性を発揮している。
また、第2期で新規参戦した2ディビジョンや新規アニメオリジナルキャラクターも2期で登場したとは思えないほど強烈なキャラクター性で視聴者を魅了した。