芥ヒナコ
あくたひなこ
「Fate/Grand Order」第2部「Cosmos in the Lostbelt」に登場する特選Aチームのひとり。
本格的な登場は、2部3章「人智統合真国シン」となる。
時計塔では植物科(ユミナ)の出身であり、元々は技術者としてカルデアに所属していたがマスターとしての才能を見抜かれAチームに抜擢された。
長髪のツインテールと眼鏡をかけた女性で、無口無表情ながら妙なオーラがあるタイプ。
召喚予定だったサーヴァントのクラスはライダー。本人の強い希望だったという。
第2部第1シナリオ「永久凍土帝国アナスタシア」ではクリプター同士の定例会議に出席。
後述する人物像からすさまじいやる気のなさを見せた他、彼女が担当する異聞帯の王の厄介さを語っており、章の題名もあって非常に不穏なものを感じさせる。
カドックの想定する主人公よりもっと上手く人理焼却を解決出来たというAチームのメンバーの羅列にベリルと並んでいないので、カドックよりは上ではあるもののカドックからはそこまでの評価ではなかったようだ。
二部一章でキリシュタリアから呼び出された会議では「無駄話はそこまでにして、用件はなに?」と結論を急ぐなど、最低限のコミュニュケーションで済まそうとする、馴れ合いを好まない性格。
異聞帯の領域拡大による星の覇権争いにも参加しない事を最初から表明しており、その結果座して敗北を待ち異聞帯が消えても構わないと述べている(もっとも、ベリルに言わせると、星の覇権争いそのものが「キリシュタリアの勝利という結果が見えてるゲーム」であるらしい)。
他のクリプターのメンバーと違って、爆発事故から蘇生することにも当初は関心を寄せていなかったが、異聞帯の存在を知らされたことで蘇生を決意した。その後「今度こそ最後まであそこにいたいだけ」という不可解な発言をしており、プレイヤーを惑わせている。
他人と話すときも本を片手にしながらが普通であり、かつての同僚であったロマニの健康診断もなかなか受けてくれなかったらしい。
しかし、カドック曰く「人嫌いだが付き合いはいい方」、カルデアの記録によると「万事において人付き合いに卒がない」とのこと。
敵対するほどの悪印象を避けつつも、友好的にさせるほどの好印象も持たせず、マシュが言うには「怒った事も笑った事もない」という態度であり、そのようなデータからカルデアチームは「クリプターの中でも彼女とだけは話し合いで解決できるかもしれない」と考えていた。
ダヴィンチは彼女の様子を「本を読めればそれで幸せ」と分析しており、実際カルデア時代でも定例会議でも、ほとんどの場面で本を片手に静かに佇んでいる。
二部三章の冒頭における定例会議では、オフェリアの死を揶揄するコヤンスカヤの不謹慎に対して「カルデアよりもそっちに怒りがいく」「あいつをこちらに送るな」とかなり強い怒りを見せており、会議からも早急に離脱している。
これまで対人の面において無関心が目立っていた彼女が、初めて怒りを表した場面である。
この場面では、コヤンスカヤがオフェリアの魔眼を欲していたことなどに反応して、怒りがコヤンスカヤに向いていたものの、コヤンスカヤからの「何も行動しなかったのならば何も言うべきではない」「ただ見ていただけでトモダチ面は毛並みが良すぎる」という反論に言葉を詰まらせている。
また、カドックの分析では、異聞帯を二つも消失させられた事実や、ロシアの異聞帯の消滅を防げなかったカドックに対して激怒していると考えている。
曰く、コヤンスカヤに怒りが向いてなければカドックが「役立たず」と叱咤されてたのではないか、とのこと。
事実第3章にて「誰の領域に(カルデアが)行っても、その地にいるクリプターがカルデアを始末してくれたはず。どうして自分がカルデアを迎え撃つ面倒を押し付けられるのか、私でなくても他の誰でも良かったのではないか」という内容を喋っている。
あるいは、その怒りは本来カルデアに向いていたようでもあり、会議では自身の異聞帯が消失しても構わないと発言しているものの、その真意は容易には測りがたいものがある。
また、後述の通り、担当する異聞帯の王にはかなり振り回されている立場であり、この影響で「令呪でサポートして担当サーヴァントを戦わせるバトル」に突入する局面は、全シナリオでも珍しく、意外なほど早い。
カドックは「人間嫌いの癖に付き合いは良かった」と評しており、日本の冬木がどのような都市か聞いたりもしたらしい。
が、自分の異聞帯が消えても、しかるべき自分の居場所が確保できればいいという他のほとんどのクリプターからすればありえない発言を「信用できない」と指摘している。
直接の接点は皆無だが、異聞帯の王と接する苦労からヒナコがため息をついていたことを聞いた際に思わず確認してしまうほど驚いていたため、余程の鉄面皮だと思われているようだ。
ヒナコの方もさほど感慨は無いが、コヤンスカヤが彼女の魔眼を奪おうと考えていた事を聞かされた時は相当な怒りを見せるなど、友情のようなものを抱いていたようだ。
ひょうきんさでAチームの空気を温めているムードメーカー的存在だが、オフェリアによるとペペの前ですらくすりともする事もしなかったという。唯一ヒナコが会話中に本を閉じていたのもそうする意味が無い理由があったため。
『フロムロストベルト』にて、ヒナコ曰く「余計な詮索や口外をしない」彼を相談役として頼っていた様子。この際には、サーヴァント召喚に関するアドバイスを貰っていた。
なお、現在のところデイビットがヒナコに対しどのような印象や感情を抱いていたかは不明。
探求心と支配欲の怪物とされる危険な傑物で、表情の変化が基本的にないヒナコも疲労を隠せないほどに振り回されている。
これは非常に珍しいケースであるらしく、キリシュタリアはこの王に「直接会ってみたい」と興味を寄せている。
嫌悪している女狐。
その悪質さからヒナコは「極力無関係でいたい」「間違っても私の異聞帯に寄越すな」とまで述べ、「国を滅ぼすことしかできない女」と断言した。
順当にいけば後輩となるはずだった人物。彼/彼女に対する評価はこの記事に譲る。
カルデアの創設者にして初代所長。自らをスカウトした人物。
彼に対する評価も上述の記事を参照。
立ち絵で常に本を持っているが、イラストでの装飾からちくま文庫の猫語の教科書(著者はポール・ギャリコ)だと推測されていた。
後に詳細な全体図が公表された事で判明し、実際その教科書のパロディとも言える『犬語の参考書(著者はポール・ワンコ)』であったため、ほぼ正解であった。ちなみに古本屋で購入したのか、100円の値段シールが付いている。
2018年11月26日、その日LB3実装直前の公式ニコ生が行われていたのだが、その中でLB3の担当シナリオライターがあの虚淵玄であることが明かされ、ニコ生に出演していた悠木碧は前歴もあったため、ヒナコの運命に対し絶叫することとなった。更に、その情報が発表されてからものの数分でFGO界隈がお通夜ムードになり、多くのマスターがTwitterや攻略サイトのコメント欄で彼女に別れの言葉を告げた。
まぁ、虚淵がハッスルしてたから…
前述の通り「ライダーを召喚する事」を強く希望していた割に「実際に召喚したサーヴァントはセイバーであった」点については、当該サーヴァントはライダークラスの適性もあり後にライダーとしても登場しているので「召喚の際になんらかの事情でクラスが変わった」と考えれば一応矛盾は無い。(あえてこのサーヴァントを呼んだ理由については後に本人の口から説明されている為、重要なのはクラスではなくサーヴァント本人の方であったと考えられる。)最も別のライダー適性のある人物を呼ぼうとしていた可能性もあるが。
また、後の異聞帯のクリプターであるベリル・ガットも本人の希望はアサシンであったが、実際に召喚されたサーヴァントはルーラー及びバーサーカークラスになっている。
『マンガで分かる!Fate/GrandOrder』では、マシュとリヨぐだ子のオモチャにされるなど、同作に登場するクリプターの中でもいじられキャラ街道を爆走している。
FGOアンケート欄にてサーヴァントとして実装してほしい人物の欄に名前がある事がマスターの間では大きくネタにされている。
「今度こそ、カルデアとそのマスターを滅ぼし尽くすのよ」
中国異聞帯にて、ヒナコは今までの無愛想な様子から一転、カルデア一行にかなり強い殺意を向け殺す気に満ちた言動をしながら積極的に襲ってくる上、彼女が項羽と呼ぶ機兵に対してかなり思い入れが強いという、前情報と全く違う人物となっていた。
カルデアの技術職からマスター候補へと採用された彼女だが、改めてプロフィールデータを総チェックしたダ・ヴィンチちゃん&ホームズによると、その全てが「普通過ぎておかしなところが無さすぎる」「鼻をつくほどの偽装の匂い」。
人一人の半生を書き記せばどこかには目を引くものやおかしな所、無駄な所(所割ノイズや誤謬)があるはずだが、彼女にはそれが一切無く、すべてが無難で平凡。曰く「絵に喩えるならば、書き手の個性を殺すために徹底して機械的に筆を運んだタッチ」「他者の目を誤魔化す為に生きてきたかのよう」「よくできた作り話」「完璧なアリバイ」「何もおかしな所がない、逆に言えば何も本当の事はない」「経歴に人間の意思を感じない」
このことから両者は経歴そのものが改竄またはねつ造されたものではないかと疑い、事実それらデータの登録は全て所長であるマリスビリーが一人でやっていたのである。
また人理焼却前、マシュが手に持ったグラスに映った彼女を見た時(つまり、マシュ本人は背を向けている状態)に、本を見ず周囲を観察していた事に気づいている。
そんな彼女の正体は、古参ファンすら驚くものであった。
真の性格とその理由はリンク先を参照のこと。
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