マンガで分かるセイバー
まんがでわかるせいばー
『マンガで分かる!Fate/Grand Order』に登場するセイバークラスのサーヴァント。
初登場は『ますます』第87話。この時点ではハネっ毛が特徴的な幼体として登場。セイバークラスになるよう念を込められてマシュに託されたが、元がうどん粉である為、腹を空かせたセイバーにちょっとずつかじられていた。曰く成長すると、この世界に調和を齎す存在になり得るらしい。
第89話で成体に成長!と思いきや、成体と思われている女性はどうやらセイバーの母体たる妊婦らしく、これから生まれるとのこと。たまたま通りかかったジャンヌには「救世主」と目されていたが、リヨ作品におけるジャンヌの真名看破にはやや信憑性がないので、現状は何とも言えない。
第96話では胎内にいる時点で会話が可能であると判明した。胎内の本人の希望とのことで母親がマシュやジャンヌ、セイバーのアルトリアと一緒に教会とは名ばかりのフィンランド式のサウナに入っていた。なお、胎内から「ワシを愛しとるんか、じゃあ結婚してあげよう」とジャンヌに老人声&関西弁でプロポーズをし始めたために、ジャンヌから「我が主じゃない」とドン引きされた。
第164話ではアサシンの仲介により大統領選挙に参戦。アサシンが受付のアンメアに追い出されるも、ランサーとモメていたのを好機としていい加減に帰ろうとしていたキャス狐をナンパしチームを組んだ。第169話では一回戦としてランサーと対戦した。母体の髪を伸ばして巨人の姿になり、手持ち武器「黄金の美少女フィギュア」なる宝具でペシャンコにして勝利。なお、ノリで出した技だったのか「さすがに実装時にはもっとかっこいい宝具で戦う」とキャス狐に弁明していた。
真名は不明。母体の服装からして欧州(北国?)のサーヴァントである可能性が高い。
最有力候補はフィンランドの民族叙事詩「カレワラ」に登場する賢者詩人、『ワイナミョイネン』。
大気の女神たる母親の胎内で730年間眠っていた、混沌とした世界へと秩序を齎した、魔術の達人、異名が不滅の賢人、若い娘に求婚してはその度に振られる、フィンランドの英雄であるため船、ソリ、スキーが得意などなど既出情報と合致する部分が非常に多い。もし本当に腹の中の子供がワイナミョイネンだとすれば、彼女自身の真名は大気の女神である、『イルマタル』ということになる。
ジャンヌが救世主だと思い込んでいるのは処女の状態で男児を妊娠していたからでは?とも考えられる。ワイナミョイネンの母親たるイルマタルも、救世主の母親たる聖母も皆処女の状態で懐妊している。神霊である母親ごと召喚されてる時点で異質すぎるが、似た例があるので突っ込むのも野暮というものである。因みに、ロウヒとは因縁があり、あちらからは文字通り忌み嫌われている。
現実の伝承においても剣を持って戦闘に参加したり、剣士を味方につけて戦った逸話が存在しており、セイバー適性としては充分な理由である。また、弦楽器(カンテレというフィンランドの楽器)や歌を得意としており、キャスター適性もあると思われる。そして全ての猟師を笑う弓という必ず獲物をしとめる石弓を所有している上に、音を飛び道具と考えるならばアーチャー適性もあるか。
96話で入っていたサウナがもろに「フィンランド式」だったので、真名がより確定に近づいた。
なお作中でも指摘されている通り、母子に悪影響が出るので妊娠中のサウナは本来NGである……本場フィンランドでは普通に入るお母さんもいるらしいが。エイプリルフールで出た解説では「北欧メタルの始祖」なる解説があるが、彼をモチーフとした創作の中にはメタルバンドの学曲がある。
その他の真名候補
- 「マクベス」に登場する将軍、『マクダフ』。
- マクベスの「女の股を通って生まれてきた人間には殺されない」という不死身の予言を「母の腹を割いて(帝王切開)生まれてきた」という生い立ちをカウンターとして打ち取った逸話がある為。帝王切開には刃物を使うからセイバー……なのだろうか。因みに帝王切開の語源になったのは、かのジュリアス・シーザーだと言われている。
- 八幡大菩薩として崇められた武神、『応神天皇』。
- 冷えた石を腹に当てがい、出産を遅らせることで、三韓討伐を成し遂げた神功皇后から生まれた天皇。具体的には「弓矢八幡」の別名からアーチャー適性、白馬に騎乗する姿からライダー適性もあると思われる。神功皇后には戦勝を祈願して自らの愛刀「乙王丸」を奉納したという伝承が残る。石上神宮に伝わる七支刀は『日本書紀』において神功皇后の時代に百済と倭国の同盟を記念して贈られたと記される「七枝刀」とも言われる。と言っても母体が欧州風である以上可能性は低い(え?最初から洋装の和鯖もいるだと?知らんな)。一応、天皇が登場する作品はあるが、小説がアニメ化されるにあたり設定が変更されたりと自主規制がされることもある。コンシューマーゲームでも実在の天皇が登場した例はあるが、少なくとも日本製のソーシャルゲームではまだ前例がない。
候補から外れた人物
- 聖堂教会の教祖たる、『某救世主』。
- 上述の通りに『マンガで分かる!』のジャンヌの真名看破はガバガバなのだが記述する。世界に調和を齎す存在という点だけ見れば合っている……わけないか。もし彼が真名であった場合セイバーじゃなくてセイヴァークラスが適任のような……更に、彼をFateに登場させてしまうと聖杯戦争をする意味が無くなったり、宗教的なトラブルが起こり得る為、まず考えられない。一応旧Fateに登場する案自体はあったらしい(英霊の座自体にはいるという事だろうか)。因みに『旧Fate』が『Prototype』の企画にシフトするに辺り、変更された相手がかのビーストである(このビーストに跨っているのがバビロンの大淫婦である)。
- 因みに剣に関する逸話も存在しており、彼はマタイの福音書(マシュの語源になった人物が記したもの)にて「私は平和ではなく剣を齎しに来た」という記述があるなど彼が喩えに用いる物に剣が登場するエピソードは多い。その他のクラス適性を挙げるなら、聖槍関連でランサー、裁定者という意味でルーラー辺りか。
- フォローしておくとドリフターズでは彼らしき人物や聖☆お兄さんでは実名で登場しており、日本の創作作品への登場は何も不可能という訳ではない。
- 一四救難聖人の一人である、『聖マルガリータ』。
- 領主の求婚を断ったために彼から手酷い拷問を受けた挙句、竜に呑まれてしまうものの十字架によって竜の腹を切り裂き、傷一つない綺麗な体で新生したという伝説を持つ聖人。この伝説により、聖マルガリータは出産や妊婦の守護を担う聖人として信仰されている。
- セイバーになると念を込めたアルトリア自身が竜である事を考えれば、母体である女性がマルガリータを呑んだ竜であると解釈も出来るし竜を切り裂いた十字架を剣と見立てればセイバー適性が無くもない(そもそもFateでこのあたりの基準も曖昧である)。
- かつてはジャンヌの前に幻として姿を見せた事もあり、ジャンヌとの縁も深い。
- アメリカに実在した女性、『ヴァージニア・デア』。
本体(胎児)の一人称は「ワシ」。
なぜか関西弁で話し、若い娘を見るとすぐにナンパしたくなるというスケベな性格(ただし相手は強い不安や屈辱を感じて逃げたくなる)な上、メンタルが弱くてすぐに落ち込むが立ち直るのも早いという若干面倒な性格。北欧式のサウナが好きな模様。母体である妊婦の方は現状一言もセリフがないため、詳しい人物像は不明。ただ、息子に乗っかってフィギュアで相手をぶん殴るなどそれなりにアグレッシブな性格をしている模様。一応は妊婦なのに、何とも元気な母ちゃんである……
ステータス
マスター | 筋力 | 耐久 | 敏捷 | 魔力 | 幸運 | 宝具 |
---|---|---|---|---|---|---|
マシュ・キリエライト | C | B | B | A | E | C |
保有スキル
対魔力(A) | セイバーのクラススキル。魔術に対する抵抗力。とにかく魔術には強い。 |
---|---|
騎乗(B) | セイバーのクラススキル。乗り物を乗りこなす能力。船、ソリ、スキーが得意。 |
求婚(A) | 若い娘をついナンパしてしまうが、相手は強い不安や屈辱を感じて逃げ出したくなる。劇中では、某救世主だと勘違いしたジャンヌを口説いてビビらせていた。 |
不滅の賢人(A) | メンタルが弱く、すぐに落ち込む。ただし結構すぐに立ち直る。 |
黄金の美少女フィギュア
- ランク:不明
- 種別:不明
- レンジ:不明
- 最大補足:不明
仮ボディでイルマリネンの人工妻らしき実物大の黄金像を持ち、敵を殴る。なぜそんなものを持っているのかは全くの謎。ノリで出したのか、本来の宝具ではないようで『FGO』で実装された暁には、別の宝具を使用する予定。その際は『黄金の美少女フィギュア』よりかっこよくなるらしい。