概要
元は『Fate/staynight』の原型となった作品。奈須きのこが高校時代に書き仲間内に見せた。 きのこ曰く当時自分が好きだった、石川賢による漫画版『魔界転生』をモチーフにしているらしい。 サーヴァントのクラス名も当時メガドライブで遊んでいた『サンダーフォースIII』から付けたと答えている。
未完のまま終わり、それが書かれたルーズリーフのコピーは武内崇が保管している。
通称「旧Fate」。公式書籍などで「原作版Fate」、「オリジナルFate」、「Fateオリジン」などとも呼ばれている。
多くの設定がstay nightに引き継がれたFateシリーズの原型というべき作品。
stay nightが発表された当初から「これの元は高校時代に書き上げた」、「セイバーは元は普通に男で主人公は女の子だった」、「アサシンはそのまま」、「ランサー(sn)は設定的にはそんなに変わってないし、顔に関しては殆ど当時の印象のまま」など、
この原型の存在が仄めかされており、設定、内容などは一部公開されている。
ちなみに現在のナスバース(型月世界)が確立する前に書かれたので、魔術の設定などは今とはけっこう違ったものらしい。
『カーニバルファンタズム』第三巻の特典にて『Fate/Prototype』にリメイクされ映像化された。コンセプトは「映画のトレーラーのノリ」。
リメイクにあたり設定変更やstay nightからの逆輸入がなされており、「旧ライダーはワイルド系イケメンだった」 「ギルガメッシュは元々金ピカじゃなかった」「ラスボスはイエス・キリスト」など、旧Fateとprototypeとの相違点が断片的に語られている。
ちなみに、この未完で終わった作品をちゃんとした形で見たいという気持ちがstay night製作のきっかけであった。
(『月姫』製作後)
武 「奈須、次フェイトやろーぜ」
茸 「あんな黒歴史の塊みたいな作品をこの歳になってやり直すとか絶対イヤだ!」
茸 「セイバーは男だし18禁には向かんぞ」
武 「セイバー女の子にしちゃえばいいじゃん!」
茸 「お前は何を言っているんだ」
どうしてこうなった。アルトリアたん誕生秘話でもある。さよなら旧セイバー。
また日記によると「映像特典のアレは10分だけの映像だからあんな凄い声優陣を集められたのであって、つまるところ、一度きりのシャレ企画なのです。」
との事。やはり商業化の予定はないようだ。
と思っていたら、スチパンシリーズで知られる桜井光の手によって『Fate/Prototype蒼銀のフラグメンツ』として小説化された。
また、花札やカプセルさーばんとなどでもちょこちょこ登場している。