説明
コクッパ7兄弟(現:クッパ7人衆)の一人。7人の中で一番体重が重く、ロイ同様に地震を起こす攻撃を得意とするパワータイプ。
ただし、初登場となる『スーパーマリオブラザーズ3』では地震攻撃を使用しない。
なお、現在のコクッパ達はクッパの子供ではなく配下となっている。
英語版のフルネームはMorton Koopa Jr.だが、クッパJr.とは(おそらく)無関係。
体が大きく太くて頑丈そうな体で、左目の周りに星の刺青(?)が付いている。
肌の色が一人だけ黒色で、甲羅の色は茶灰色。頭には毛が3本。牙はイギー同様に4本で、大きい牙が2本、その内側にもう2本ある。
ただし『スーパーマリオワールド』のドット絵だけはクッパに似た緑系のカラーになっている。
イラストでは杖を左手に持っていることが多く、コクッパ唯一の左利きと思われる(しかし、ラリー、ロイ、レミー、ウェンディも左手に杖や大砲、爆弾などを持つ描写がある)。
『マリオ3』・『マリオワールド』共に2番手で登場していたが、『NewスーパーマリオブラザーズWii』で久々に登場した時は6番手となり、これ以降は後半に登場することも多くなった。
地震を起こす等の能力だけでなく、デコボコの地形を選んだり、溶岩や槍の罠を用意したりする等、自身の力を戦術と両立した戦い方が多い。
『スーパーマリオブラザーズ3』の登場順番から「5男でウェンディやレミーの弟では」と想像している人も多い。一方でその体の大きさから、「兄弟順では上の方ではないか」と思われる場合も。
一応公式には「ルドウィッグが長男」「ラリーが末弟」ということなので、その間のどこかだという以外は未だ明かされていない(しかし、「ラリーは末っ子ではなく5男で末っ子はレミー」と考える人もいる)。
『マリオカート8』の二つ名は 「無敵のタフガイ」。
クッパやワリオと並ぶ最重量級キャラの一人、かつその中でも体格が小さめで視界が確保しやすいため、(性能的な意味で)コクッパで一番…どころか出場レーサー全員の中でも一番人気が高かった。
そのため「モートンカート8」などと言われることも。
続く『マリオカート8デラックス』でも初期では引き続き多く使われていたものの、やがて変更点による性能差が響き、今ではワルイージにトップの座を奪われている。
『大乱闘スマッシュブラザーズfor』および『大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL』では、他のクッパ7人衆と同様、クッパJr.の色替えの1つとして参戦。
色変えなので仕方ないが体のサイズは他の7人と同様にされている。
またフィギュア解説によると力任せだがオツムはあまりよくないらしい。この手のキャラの典型的な例である。
名前の由来はアメリカの歌手・作曲家、モートン・ダウニー・ジュニア。
『NewスーパーマリオブラザーズWii』以降の声優はレニ・ミネルラが担当しているが、モートンの声は中の人の声を低く加工した声である。『マリオカート8』での声優はデイビット・コークが担当している。
性格
初期はコクッパ達に公式からの明確な性格付けはほとんど無く、説明書等に僅かにセリフがある程度で、攻略本や漫画等でも独自の個性付けが行われていたため媒体によってブレがあった。
リニューアル後は新たに性格付けが行われ、実際にゲーム内で明確にセリフを発したのは『マリオ&ルイージRPGペーパーマリオMIX』からである。
以降の作品では同作での性格付けや口調がベースとなっている。
初期作品
フムフム。結構やってくれるじゃんか。マリオに変身されると、どーも手強くなりそうだ。
よし、オヤジに報告だ。
(『スーパーマリオブラザーズ3』説明書より)
カードe+でも「-だ!」「-だぞ!」的な感じで、特に目立った特徴的な口調はない模様。
初期のゲーム作品ではどれも一人称が描写されておらず、『大乱闘スマッシュブラザーズfor』でもその辺りは解説されていなかったと思われがちだが、マリオ3当時発売されていたカードダスでは一人称が『俺』だった。
魔法の杖で攻撃だ!マリオ、俺の挑戦うけてみろ!!
初期の漫画などでは「俺」口調になっていることが多かった。
一部漫画ではロイ、ウェンディとの絡みが多く、兄弟順はロイ>モートン>ウェンディで描かれてる場合が多かった。太り気味であることをネタにされることもしばしば。
後期作品
その後、『マリオ&ルイージRPGペーパーマリオMIX』で初めて公式に設定された一人称は『オラ』になっており、口調は「オラ オマエ ゆるさない」などのように語尾が終止形か命令形かつ、カタコト気味になっている(ちなみに欧米版では自分のことを「MORTON」と名前で呼び、全て大文字を使って喋る)。ドデカクラフト戦と普通のバトルとで2回戦うことになる。イギーのペットのワンワンを投げ飛ばすなどパワフルな戦い方をする。レミーとイギーの喧嘩を仲裁をしたり、カタコトと頭が弱いことを除けば行動はいたってまともであり冷静でありコクッパ全員が集合した際に殿を務めていたのも彼。
『ペーパーマリオカラースプラッシュ』ではステージの壁を破壊しながらの登場。クッパの命令とマリオの顔を忘れており、会話もワンテンポずれて返答が来るなど前作に比べ更にオツムが弱くなっている印象。クッパに忠実であり味方以外には敵意剥き出しである(マリオのことを思い出した途端態度が変わる)。
戦闘では自身は杖をハンマーにした後に「たかい ところ」をヘイホー達に運ばせ、自身はその上で殻に篭る(補充もある)。その状態を放っておくと地響きでくしゃくしゃにしてくる上一部攻撃が届かないが、それ以外は特に戦闘における特徴はない。HPがある程度削れるとそこら一帯に熱気が漂うほどの火力を誇る「ファイアハンマー」へとハンマーを変化させ、これを放っておくと威力にしてガード無しで48にも及ぶ大ダメージを与えてくる。流石に即死はあまり無いがそれでも2発受からないため、さっさとハンマーの火を消してしまおう。
上記2作品ではキャラにブレがあるが、『マリオ&ルイージRPG3 DX』の「クッパJr.RPG」ではそれらの中間に当たるキャラ付けがされており、常識人と言う訳ではないにしろ、純情な忠義者と言うキャラ付け。「ぼっちゃん」ことクッパJr.の事を人一倍気遣っており、彼の為に(焦がしてしまったが)チキンを焼いてあげたり、クッパJr.と彼のワガママに耐え切れず堪忍袋の緒が切れたロイの喧嘩を仲裁をしたり、他のコクッパがクッパJr.に煙たがられた事と、クッパ城の危機で離脱する中、どんなにクッパJr.に煙たがられようが、SSカンパニーの罠に嵌り悪堕ちするまで最後まで同行していた。ひいてはこれらが、カメックに諭されたクッパJr.が仲間の大切さを知り、大きく成長するきっかけとなった。
『スーパーマリオメーカー2』の2020年4月22日にて配信されたアップデート「ver.3.0.0」で他の6人ともに追加。大ジャンプをして地響きと同時に左右に魔法弾を放つ。羽を付けるとフェイントをかけてくる。
余談
海外アニメ版での名前はBig Mouth Koopa Jr.(ビッグ・マウス・クッパ・ジュニア)で、体格がレミー並みに小さくなっている。よくしゃべる。
「太くて頑丈そうな体格」「パワフルではあるがオツムが弱く物忘れが多い」「敵に対しては敵意剥き出し」という点はワリオと共通するが、マイペースで自己中で破天荒なワリオ、忠実で常識人(後期設定の初期)で冷静なモートンと好対照とも言える。