我らの本当の名は・・・
SHUN！SATSU！
そう！瞬殺カンパニー！
概要
スーリム、キュット、ムチオからなる三人組で、メタボスに続くゲラコビッツに仕える手下。
当初は「スーパーサプリカンパニー」と名乗り、メタコロ病を治すサプリメント「ガリナールZ」の販売を口実にクッパ軍団に近づくが…
その正体は「コインさえ払えばどんな仕事も、瞬く間に、確実にやり遂げる」をモットーに暗躍する「瞬殺カンパニー」。
『Nintendo DREAM 2019年2月号』のインタビューによると、かつてマッドサイエンティストであるゲラコビッツの助手としてメタボスと共に仕えていたが、現在は離れて「何でも屋」をしているとのこと。
実はメタボスと同種族であるが、彼とは仲が悪いらしい(物語序盤にてスーリムはメタボスに対し「どこかの豚さんとは違って…」と発言していた)。
作中での動向
最初にサプリ販売会社を偽ってクッパ軍団に近づいてからは、貴重なガリナールZの素材集めにクッパJr.達を利用する過程でイギーを海に突き落としたり、クッパ城の留守番をしていたレミーやラリー、ウェンディを隙をついて捕まえるなど、どれも現実的かつ卑怯な手段を用いている(結果としてイギーは一時的に記憶喪失となり「チャーリー」としてリューグーの元で保護され、ラリーとレミーは逃げられたもののウェンディは捕まってしまった)。
中盤でクッパjr.は無事ガリナールZを完成させるのだが、完成したタイミングでそれを奪い取り毒キノコの2000倍もの毒を持つドンドクカエルの干物(干物にした事で更に毒性が強くなっている)とスーパー調合し「ドンドクドンダZ」なるサプリを生み出した。
スーリム曰く「全身の筋肉細胞を活性化させる上に、エンドルフィンやドーパミンにも働きかけ、飲んだ者の潜在能力を引き出す」との事で、キュットに「要するに超狂暴で超強くなるの～」とまとめられた(それはもはやサプリと言って良いのか…？)。
以降のステージではドンドクドンダZの効果で狂暴化したモンスターが現れるようになり、これらのモンスターにはうちけしが効かないがかえりうちは効く。
この時作ったドンドクドンダZをわざわざクッパjr.の目の前でモートンに飲ませて狂暴化させたり、終盤では捕まえたウェンディを人質に取ってクッパJr.やコクッパ達を一方的に痛めつけるなど、そのやり口はかなり凶悪。
また表向きこそ従っていたが実はゲラコビッツに忠誠を誓っておらず、真の目的はゲラコビッツを裏切り自分たちがキノコ王国を支配する事にあった(こんな奴らを部下にしたゲラコビッツも、かつて別の主人を出し抜きどこぞの王国を支配しようとしたのだが)。
総括
非常に高い計画性を持ち予想外の出来事が起きても中々動じなかった3人だったが、序盤でのキュットの「クッパ軍団はバカの集まり」という発言や、ルドウィッグの勘の良さに気づかなかったりピンチに陥ったクッパJr.達に増援が来るとは思ってもおらず最終的に窮地へと追い詰められていった点から、クッパ軍団という存在を甘く見ていた事もよくわかる。
マリオシリーズにおいて凶悪なキャラはバツガルフやマジョリンやディメーン…と意外と多いが、上述の通り彼らもその面々に負けないレベルで凶悪であり、自らが『悪』である事を誇りに思っている(ゲドンコ星人はもはや別格なのでノーカウント)。
由来
- SSカンパニーの「SS」
仮初の名前においては「スーパーサプリ(Super Supplement)」の略で、本当の意味としては瞬殺(ShunSatsu)を略したもの。
キュット曰く「瞬殺」と名付けたのはムチオで、チーム名に関しては「アタシは想像を絶するスペクタクルカンパニーが良かったのに」とぼやいている。
- 各メンバーの名前
3人とも体型の名前などにちなんで付けられたもので、語源は
スーリム：スリム
キュット：キュッとした体型もしくはキュートの捩り
ムチオ：ムチムチの擬態語
から来ている。
メンバー
- スーリム
名前の通り細身で長身の男性。えんきょりタイプで赤青黄の三色のカードを投げて攻撃する。
SSカンパニーのリーダー格の頭脳派。
紳士的に振る舞っているが、目的達成の為ならば手段を問わない狡猾な性格。
二人称はキミ・オマエ・キサマの三つだが、基本的に「キサマ」を使う。
キザな面もありルドウィッグとのカッコつけ合いも披露した。
その一方、中盤でルドウィッグにコンプレックスを指摘されたキュットやルドウィッグに罠にかけられたムチオの為に、終盤でクッパJr.達への復讐を二人に勧めるなど意外と仲間思いな面もあると言える。
- キュット
紅一点のキュート担当。ひこうタイプで常に飛んでいる。
口調は可愛らしいが、性格はかなり悪魔。スーリムを「スーさん」と呼んでいる。
おちょぼ口をしているが実際の口はかなり大きく、ルドウィッグ曰く｢スイカを丸呑みできるぐらいバカでかい｣との事で、本人はその事にコンプレックスを抱いていて指摘されると怒って口調が荒くなる上に、冷静さと共に判断力を失うらしい。
一方で本物のムチオの安否を心配したり、最終決戦でドンドクドンダZを服用して正気を失くしても、スーリムとペアを組んでいる際にスーリムが攻撃を受けると『ばいがえし』で反撃する…など仲間思いな面もある。
- ムチオ
格闘家風の大男でパワー担当。とつげきタイプ。
基本的に無口で緘黙。
中盤で落とされたイギーを心配するような素振りを見せたりスーリムやキュットと別行動を取るようになるが、この時のムチオはルドウィッグが化けていた偽物で本物のムチオはルドウィッグの罠に嵌められていた。
またほんの一瞬ではあるが、メンバーでは唯一本編にも登場している(メタボルスペース終盤でピーチ姫がゲラコビッツに攫われる場面で、倉庫にいるボムへい達に紛れる形で本物のムチオが出ている)。
本物の出番が少ない上に無口で台詞が少ない為性格は少々掴みづらいが、終盤でクッパ軍団と初めて戦った際にバトル内でドンドクドンダZを唯一二回飲んでいる事から、仲間の為なら多少の苦労も背負える性格なのかもしれない。
余談
マリルイ3本編ではクッパ城にいるクッパ軍団は一応洗脳されゲラコビッツのために振る舞っており、キノコ王国全体も既にメタコロ病によって混乱に陥っている。
しかもゲラコビッツはダークスターも手に入れている為これ以上王国を陥れる真似はしなくても良いのだが…スーリムの「この力があればゲラコビッツの奴でさえも」という発言から、ドンドクドンダZについてはゲラコビッツの作戦とは無関係で、自らがキノコ王国を支配したいが為にメタコロ病の流行を上手く利用したとも取れる。
最終決戦ではゲラパトやゲラカメックなど主にゲラコビッツ関連のモンスターを連れているが、何故か序盤でクッパなら一撃で倒せる上に寄り道しない限りはマリオ&ルイージと戦うことがないゲップそうも引き連れており、すけっととしても登場している。
なおマリオ&ルイージRPGシリーズにおいては(こいつらがマリオと対峙する事はないとはいえ)『マリオ&ルイージRPG4ドリームアドベンチャー』以来となる完全オリジナルの悪役キャラである。
その後
『マリオ&ルイージRPG 3DX』が発売した2018年12月27日から2024年6月までの約6年間、マリオ&ルイージRPGシリーズ最後のオリジナルキャラと思われていたが…
NintendoDirect2024.6.18にて『マリオ&ルイージRPG新作』の発売が決定。
更にはPV内にてボルドルド隊という彼らとよく似た悪役3人組が登場し、シリーズファンの間で話題になった。
デザインがアックームとも似通っていることから、アルファドリームの意志が引き継がれていることがよくわかる。
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ネタバレ注意
これより先は『クッパJr.RPG』のネタバレを含みます。
正式名称「究極合体スーパーSSカンパニー」。
『クッパJr.RPG』におけるラスボス。とつげきタイプ。
SSカンパニーが究極合体したとっておきの姿。
開幕前にクッパ7人衆のコピーを生み出し、チームを結成。
単純に攻撃が強力な上に、バトル開始と同時にきあいを使用した直後「コマンドバキューム」でリモコンを奪い一部のリーダーコマンドを封じ込めたり、「タイフーンブレス」で一定時間一部のチームメンバーを戦線離脱させる…と言った厄介な行動も仕掛けてくるが、最後はクッパjr.率いるクッパ軍団に敗れ消滅した。
