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概要編集

マリオ&ルイージRPG4ドリームアドベンチャー』の悪役。コウモリの魔王で願いをかなえる秘石、「ドリームストーン」と「ダークストーン」の内ダークストーンを奪いマクラノ王国のマクラノ族と戦いユメップ王子に夢世界に封印されるものの直前にダークストーンを破壊しマクラノ族はその破片を浴びて滅亡した。ピーチ姫に目を付けふたたび自らの野望を成就させようとする。


容姿・活躍編集

見た目はゲラコビッツを禍々しくしたような姿で巨大化するとゲラゲモーナの様な感じになる。その禍々しい見た目からプレイヤーに、強敵であることを感じさせる空気を身に纏っている。

小さなコウモリに変身することもできる。

セリフは全てカタカナで「ギ」が口癖で「ギギギ」と笑う。

ピーチ姫を利用しようとするがクッパが乱入。そこでピーチ姫より力があり悪の心を持つクッパを利用しようと手を組む。

クッパが協力により封印を破りドリームストーンを強奪し世界征服をもくろむも実際利用していたのはクッパの方であり、ドリームストーンを奪われてしまう。ユメップ王子を返り討ちにし、自身の力で創りだした夢世界の中でマリオ達と対峙。バトルでは小さなコウモリの群れに化け襲い掛かる、ルイージを取り込むなど多彩な攻撃を繰り出してくる。そしてマリオ達に敗れ、消滅した。

エンディングでは敗北したにもかかわらずクッパが部下を褒めているシーンでは「弱過ぎた」とこき下ろされてしまった。


こうして(後述する)様々な思惑の元に軌道修正が行われた結果が、口先だけでクッパを丸め込もうとしてボロ雑巾のごとく投げ捨てられ、あっけない最期を遂げ、最終決戦にすら爪跡を残せなかったアックームの哀れな姿であった。

クッパがプレイヤーの予想を裏切る活躍を与えられたのと引き換えに、アックームに本来あったはずのラスボスとしての活躍と地位は奪われ、文字通り地に落とされたのである。

とある場所で聞ける彼のそっけない生い立ちも、もしラスボスのままであったら今よりもう少し深みがあったのだろう。

死後もクッパからは何とも思われないどころか、低評価を下される彼の仕打ちには涙を禁じえない。まさに悪夢。

かくしてアックームは発売後に一転、かませ犬ならぬ「かませコウモリ」という不名誉な評価を頂戴する事となってしまったのであった。

彼の立場で考えると全く惨い話である。

アックームが「コウモリの魔王」なのに対してクッパが「カメの大魔王」であることを踏まえると、初めから威厳の差を見せつけるための展開の可能性もある。


どうしてこうなったのか編集

このように、一つの文明を滅ぼした実力者という設定を持ち、いかにもラスボスのような雰囲気を醸し出していたにもかかわらず、実際の活躍はクッパにあっさり出し抜かれ、単なる前座に終わってしまったという、いろいろと残念で不遇なキャラクターだったのだ。

かつてクッパが黒幕のかませ犬にされたケースは何度かあるが、よもや逆のケースが起きようとは誰が予想できたのだろうか。


このような扱いになった理由が、2013年のニンドリ内のインタビュー記事にて明らかとなった。

当初はアックームがラスボスになる予定だったが、任天堂からアルファドリームに「もっとクッパに活躍の場を与えて欲しい」と圧力をかけたオーダーが入ったことによる路線変更でクッパが活躍するシナリオに変更されていたことが判明したのである。

というのも、マリオ&ルイージが話題となっていた当時は本編以外のマリオ作品でもクッパが連続でラスボスを務めており、どのマリオゲームを購入してもラスボスがクッパという状態になっていた

本作もその波に乗った結果今の彼の扱いになったのかもしれない(とは言え、「心から」信用している言動が見られない辺りで既に若干匂わせていたが)


ちなみに、アックームの経験を活かしたのか、2024年現在ではクッパ以外のオリジナルキャラクターなどもラスボスに抜擢されている。時代が違っていればアックームもまた黒幕になっていたのかもしれない。

要は時代を先取りしすぎたのだ。

怪我の功名?編集

このように、クッパのせいでかませとなりファン達からはネタキャラ扱いされがちなアックーム。

しかし、2024年最近では、「むしろアックームがかませとなったことでクッパの威厳を守る守護神となった」と再評価する声も出てきている。

いったいどういうことなのか?と思われるかもしれないが、これにはとある作品の存在が関係している。


そう、ご存知前作の『マリオ&ルイージRPG3!!!』である。


というのも、今までのマリオ&ルイージオリジナル悪役はクッパよりも強く書かれるのが通例であった

しかし前作の『3』ではクッパが主役となることでラスボスとの格の違いを見せつけている


  • 『前作であれだけ威厳を感じさせたクッパが今作でかませになるのはちょっとどうなのか?』
  • 『精神的にも大きく成長を遂げて株を上げたクッパに再び黒幕のかませという損な役回りをさせるのは不自然だ』

そう考えると、クッパがラスボスでアックームが前座という図式はマリオファンこそまさに喜ぶべき内容なのである。

皮肉なことに、アックームがかませになったことでクッパは『3』での威厳を最後まで保てたのだ。


とはいえここまで罵言雑言に書いたが、かませにはされてしまったもののアックーム自体はバトルしてみると普通に強い。

戦いの方は当初ラスボスになる予定だったとだけあって強敵であり、HPはラスボスであるドリームクッパをわずかに上回る。

甘く見てかかると痛い目に遭うので注意しよう。


余談だが、マリオ&ルイージRPGシリーズの悪役の中では、男性のは、初登場からラスボスじゃなかったキャラを除くとアックームが初めてである。

また、マリオ&ルイージRPGシリーズにおいてマリオ&ルイージRPG3DXSSカンパニーが登場するまで、この手のオリジナルの悪役は全く登場しなかった。


戦闘能力編集

1戦目編集

最序盤のマクラノ島に向かう途中、ルイージの夢の中で戦う。

この戦闘ではアックームと表示されず、????と表示される。マリオが2回攻撃すると倒すことが出来る。悪夢のコウモリ(後述)という攻撃をしてくるが、ダメージは受けないため、実質チュートリアル戦闘となっている。

尚、この戦闘をするのはルイージが夢に見たマリオであり現実世界のマリオではないため、正確にはマクラノ島に着くまで実際に戦闘は起きていない。



2戦目編集

夢世界の奥で乱入してきたクッパと共に「クッパ&アックーム」として戦う。アックームはマリオ側のユメルイージの要領でクッパに融合している。


3戦目編集

HP2435
POW416
DEF284
SPEED168

クッパに裏切られた後、自身が創り出した夢世界で戦う。

毎ターン幾つかのアクムキャンディを食べて攻撃力を上げる。時々ユメルイージをアクムキャンディの中に隠して、マリオのステータスを夢世界に入る前に戻すことがある。これが来たらルイージがいるアクムキャンディをしっかりと覚えよう。またルイージがいるアクムキャンディを食べると、いつもより攻撃力が高くなるが、その回の攻撃が終わると強制的にルイージが再び戻ってくる。HPが減ると逆さになり休眠状態になる時があり、その時はアクムキャンディが地上に降り棘を持つようになる。更には本体が毎ターン体力を回復するようになるため、この状態になったらミラクルアタックで早めに片付けたい。また攻撃を受けるとマリオが眠り、無限悪夢という技も使ってくる。


編集

  • 悪夢のコウモリ

アックームが無数のコウモリに変化し、突進してくる。突っ込む軌道によって、マリオに当たる時はジャンプして避けよう。踏むことも出来るが避けるのを優先した方が良い。


  • 悪夢の分身

アックームが5~8体に分身して、1体がエネルギー弾を作り出し、全員がその後縦に整列したあと全員が手を伸ばしてエネルギー弾の持ち主が発射して攻撃してくる。持ち主を把握してカウンターを決めよう。割と初見殺しな技であり、下の者から手を伸ばす時より上の者から手を伸ばした時の方が弾のスピードが速いので注意。


  • 悪夢の投げ輪

初見殺しな技。アックームがアクムキャンディでリングを作り、それを持ちながらマリオを追いかけ、マリオに投げる技。投げた後、腕を振りリングを左右に動かしてくることがある。リングの中に入ってアックームが両手を振り下ろした時にジャンプすると避けられる。この技の厄介な所がアクムキャンディの輪の外に居ると絶対に回避できないということ。因みに、アクムキャンディの大きさが2種類あり、大きい方は威力が高い。


  • さかさ突進

アックームが休眠状態の時に使う技で、こちらも割と初見殺しな技。アクムキャンディをハンマーで迎え撃つ必要があるのだが、画面が逆さまになる時があるのが厄介。逆さまになったら叩きたい方向と逆の方向(操作が反転するため)にスライドパッドを倒すと良い。


  • 無限悪夢

攻撃を受けるとマリオが眠り、穴が幾つかあるエリアに飛ばされる。アックームの炎をかわしつつ、当たりの穴に入るまで永遠と続く(但し1度入ったハズレの穴は塞がれる)。穴を飛び越えると当たりかハズレか分かり、光っている穴が当たりである。ハズレの穴に入ると棘がある空間に飛ばされる。あたりの穴に入ればこの技が終了する。



関連タグ編集

マリオ&ルイージRPG4


コウモリ

悪夢

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