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概要編集

1991年(平成3年)5月に内外装工事を目的に株式会社メンテ友アンド愛の商号で設立。2000年1月に商号を株式会社アルファスターソフトに変更するとともに、ゲームソフトの企画・開発に業態を改めた。同年7月には株式会社アルファドリームへと再度の商号変更を行っている。


中心メンバーはスクウェア(現:スクウェア・エニックス)で代表取締役社長(2代目)を務めた水野哲夫、『スーパーマリオRPG』のディレクターを務めた藤岡千尋、前川嘉彦の3名。


デビュー作は2001年にゲームボーイカラー専用タイトルとして発売された『コトバトル 天外の守人』で、続くタイトルとしてアクションコマンドRPG『ギミックランド』の発売をゲームボーイカラー向けに予定していた。


しかし、2000年開催の「NINTENDO スペースワールド 2000」に『ギミックランド』を出展したところ(当時のアーカイブ)、任天堂から高い評価を受け、ゲームボーイアドバンス用タイトル『トマトアドベンチャー』として再開発されることに。それを機に任天堂とは親密な関係を築くにいたり、2003年に『マリオ&ルイージRPG』を開発。2005年には続編『マリオ&ルイージRPG2』も発売され、一躍主力タイトルとなった。


なお、社名はスクウェアの代表作『ファイナルファンタジー』(最後の幻想)にあやかり、ギリシャ文字の「最初」であるα(アルファ)+幻想に対する「夢(ドリーム)」で対になったネーミングと言われているが、正式な由来は公式に明かされていない。


マリオ&ルイージRPG』と『マリオ&ルイージRPG2』でメインプログラマーを務めた元アルファドリームの原木正志氏は、自らのTwitterで在籍時にエラい人に聞いたけど、否定されたよ。とコメントしている。


主なタイトル編集



末期編集

マリオ&ルイージRPG3!!!』で国内約70万本以上の販売本数を記録する大きな成功を収め、以降も続編をコンスタントにリリース。2014年3月期には年収入高約3億円を計上した。しかし、2015年発売の『マリオ&ルイージRPG ペーパーマリオMIX』から販売本数が低下し始め、収入が伸び悩むなかで開発費の負担という材料も重なり、赤字決算から財務内容も債務超過が続くなど、厳しい運営を強いられるようになった。


主なタイトルの一覧からもわかるように、主戦場としていたのは携帯ゲーム機で、据え置きゲーム機向けには1本もゲームを制作したことがなく、開発経験に乏しかった。また、会社の始まりが2Dだったことから、社内に3Dグラフィックを制作できる人材が不足していることを『マリオ&ルイージRPG4』の社長が訊くで前川氏が明かしている。制作してきたゲームも2Dが多くを占め、3Dのゲームは『PostPetDS 夢見るモモと不思議のペン』の1本だけである。

ちなみに『マリオ&ルイージRPG4』以降の3Dグラフィックで作られた巨大化バトルはグッド・フィール(マリルイ4)、ウィル(ペパマリMIX)、アーゼスト(マリルイ3DX)といった外部の会社が担当した。それぞれのタイトルのエンディングのスタッフクレジットに記載されている。


『マリオ&ルイージRPG4』以降はマリオ&ルイージRPGシリーズ1本に注力するようになり、Nintendo Switchが主流となった2017年以降も3DSでゲーム開発を続けていた。さらにシリーズは過去のマリオ&ルイージRPGシリーズのリメイクを中心とするようになった。


しかし、3DSの衰退期突入、『スーパーマリオオデッセイ』に『大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL』という大作タイトルとの発売日のバッティングなどの悪条件が重なり、販売本数は大幅に低下。特に『マリオ&ルイージRPG3 DX』はゲームの高評価に反し、マリオシリーズ全体でも歴代ワーストを競える低い販売本数を記録してしまった。なお、初週の売上本数はメディアクリエイト調べによれば9,436本だったという(当時の報道)。


2019年にはスマートフォン向けタイトル『けだまのゴンじろー フィットエンドラン』をフォードワークスと手を組む形で制作。さらに『マリオ&ソニック AT 東京2020オリンピック』には開発協力として参加するなど、据え置きゲーム機やHDゲーム制作経験を積もうとした。

だが、それまでの厳しい運営が祟り、2019年10月1日に破産手続き開始が報道。2020年2月28日の法人格の消滅をもって、19年間の活動に幕を閉じた。


その後編集

マリオ&ルイージRPGシリーズの版権は任天堂の単独所有となり、2023年2月9日にはNintendo Switchの「ゲームボーイアドバンス Nintendo Switch Online」で配信が開始された。

ちなみに開発会社倒産ののち、バーチャルコンソールのダウンロード版が新規に販売された任天堂の外部会社制作ゲームの例として、朱雀(2012年倒産)という会社が制作した『F-ZERO ファルコン伝説』『F-ZERO CLIMAX』『怪盗ワリオ・ザ・セブン』(いずれもWii U向け、F-ZEROの2作は2024年にNintendo Switchでも配信)がある。


破産当時、既に会社を去っていた藤岡千尋氏は、自らのTwitterに寄せられた質問で元社員の大半は別のゲーム会社で頑張っているとコメント。

それを裏付けるように、2021年にはApple Arcade向けに配信されたRPG『ファンタジアン』に藤岡氏がプランナー、マリオ&ルイージRPGシリーズでデザイナーを務めた佐々木拓史氏が3Dモデリング担当として参加している(ファミ通.comの記事)。


2023年にNintendo Switchで発売されたリメイク版『スーパーマリオRPG』には、前川氏がスーパーバイザーとして参加していたことがスタッフクレジットに記されている。


法人格消滅後初の新作で、2024年に発売された『マリオ&ルイージRPGブラザーシップ!』は開発が『オクトパストラベラー』『剣と魔法と学園モノ。』『勇者のくせになまいきだ。』などを手がけたアクワイアに変更。元アルファドリームの関係者としては『マリオ&ルイージRPG ペーパーマリオMIX』以降のシリーズでディレクターを務めた小林俊介氏、初代『マリオ&ルイージRPG』からバトルデザインを務める岩崎潤氏のほか、藤岡氏(一部のフィールドイベントを担当)、前川氏(スーパーバイザー)も参加していることが同作のスタッフクレジットに記されている。


関連タグ編集

マリオ&ルイージRPGシリーズ コトバトル トマトアドベンチャー

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