概要
ヒドインの一種である。
- 極端な世間知らず
- その上思い込みが激しく、新しい知識や見解を吸収しない
- なので論理的な思考や会話が成立しない
- 困難を綺麗事や精神論で乗り切らせようとする
- 自分では何もせず待っているだけの人任せ
- 良かれと思ってした行動で状況悪化や破滅を招く
- 何もできない自分をかわいいと思っている
- 断じて鈍感でも無知な子供でもないのに、他者の都合や心情を本当の意味で慮ろうとせず気ままに振る舞う(忍耐力やデリカシーの欠如、偏ったバイタリティー)
- 既に一定の分別は付いていて然るべき年頃なのに、「周囲はいつだって自分を優先してくれる」「周囲は自分を守ってくれる」「必要な事は周囲がやってくれる」「責任が生じる場面では周囲が肩代わりしてくれる」などと信じて疑わない
- 鈍感でも恋愛を知らない幼気な少女でもないのに、無邪気な顔で男に取り入り日常的に庇護や援助をさせながら「お友達」以上の関係を結ばせない(肉体関係を持たない娼婦脳/女版ジゴロ)
- 「自分が楽しくてハッピーなら皆もハッピーになる」と本気で考え、集団内でその場の状況や目的、相手との関係や個々の役割等を無視して自分しか気分良くならない事(自分をお姫様扱いさせる、自分中心のロマンス劇等)をさせようとする
- 物理的にも概念的にもお綺麗なものしか眼中に無く、自分の基準に合わないものには無関心故の酷薄さ、悪意無く自分の基準を押し付ける傲慢さや無自覚の攻撃性を見せる
- 加害者である悪人への慈悲は説くくせに、傷つけられ苦しんでいる被害者には労りも救いの手も向けず赦しを一方的に求める(泣き寝入りの強要)など
- 裏表がない性格や他人に興味が薄い性格でもないのに、事情聴取をする時に(例え仲間内であっても)嘘を吐く可能性を考慮して小細工をするなどの工夫をせず(正直者かつ仲間内しか分からない秘密のキーワードや映像を使う、二重チェックをするなど)、「嘘吐きは嫌い」と正義漢ぶり、問題が起きた後でも永遠にやり方を改めない
- 日頃一番責めているのは嘘吐きではなく、地味で大人しい人間であり、界隈の嫌われ者の苛めっ子気質や連続大泥棒気質や連続強姦魔気質にはむしろ気付いている
- 物事に対応できない立場ではない癖に、「異常事態にならないように阻止する教え」だけを説いて、「異常事態にならないのに越したことはなく、いざ異常事態になったらこうすれば良い」「仮に異常事態になったらこうなる(反面教師的なシミュレーション)」という心の引き出しを作らせない
- 迷惑を被った人物が堪えかねて注意したら悲劇のヒロインぶって一切反省、学習しない
といった欠点が前面に出る。露骨な場合はチェリーピッキングや箇条書きマジックを使わなくとも、これ以外の特徴がない。
下手な作者の描いた作品のヒロインがこの形という場合もあるが、近年では主に、意図して読者に違和感を懐かせる描き方にする(わざと読者の期待と真逆の行動を取らせるなど)か、悪役令嬢ものにおいて主人公である悪役令嬢と敵対するヒロインキャラに「忌むべき女性像」「見飽きたヒドイン像」といった形で属性付与されることが多い。
また、悪役令嬢ものの場合、「原作の時点でそのようなキャラだった」というケースと、「中身が転生者になったせいで本来のヒロインより劣化した」というケースに分かれる。
作中での扱われ方も、不自然に取り巻きが出来る作劇のものと、普通に迷惑がられる(酷いと「可愛いから許す」と言って擁護する信者すらいない)ものの両方が存在する。
誤用
「普通の天然ボケ、おっとりお姉さんのヒロイン」や「かわいいもの好き、花属性のヒロイン」、「純朴でか弱い守られヒロイン」や「現実の醜さに直面しても綺麗事=理想を諦めず前向きに振る舞おうとする健気ヒロイン」に誤用やレッテル貼りで使われることもあるが、別の言葉を使うのが望ましい。
関連タグ
聖女:描写に失敗するとお花畑になりやすい属性。
男性ヒロイン 聖人:男性でも似たような造形のキャラが出る場合がある。
花畑よしこ:苗字が苗字なだけに、ある意味当てはまっているともいえる。