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『一緒に行きます。放っておけませんから、あなた。』


プロフィール編集

年齢 15歳
身長 150cm前後(アニメ版の設定)
CV小倉唯

概要編集

地母神を崇める敬虔な女神官(プリーステス)の少女。15歳。

神殿で育った孤児で、本作世界では成人として見なされる年齢になった為に神殿を出て、市井で独立し冒険者となることを選んだ新米冒険者であり、そのため初登場時は最低等級の第十位『白磁等級』。


ギルドで冒険者登録を済ませた直後に同じ新米の冒険者三人に声をかけられ、初めてのゴブリン退治に赴く。しかし、一行がゴブリンや洞窟を侮って挑んだことが災いして罠に掛かり、パーティは壊滅。自身も絶体絶命の危機に瀕していたところをゴブリンスレイヤーに助けられる。


以降は自身の力が彼の助けになるかもしれないと考え、ゴブリンスレイヤーと共に冒険をしている。しばしば無茶を冒すゴブリンスレイヤーを心配し、同時によく慕っている。



人物編集

いと慈悲深い地母神を信仰しているだけあって、真面目で穏やか、かつ他人を思いやる優しい性格。反面、一党の中で自分だけ下級等級である事もあって自己評価が低い。

殺生を忌避する地母神の教えもあるが、当初はゴブリンですら殺傷する事に躊躇っていた。

また、恥ずかしがり屋であり、貧相な体つきを気にして扇情的な衣装が苦手(ただし奉納演舞の衣装の様に、必要ある場合は身につける)。密かに受付嬢魔女といった大人の女性のスタイルに憧れを抱いている。


普段は自分を律するように行動しているが、姉の様に慕う葡萄尼僧に対する『彼女がゴブリンの娘』という悪評が心無い人々に面白半分で広められた時は、普段の様子から一変して意地を張る子供の如く、不機嫌な様子を隠さなくなった事がある。


最初の冒険以降ゴブリンスレイヤーと組んで任務を行うようになり、彼のどこまでも現実的なゴブリン討伐に同行することで、冒険者としての地力を付けていく。

最初はベテランの冒険者でも忌避するようなゴブリンスレイヤーの奇行に苦言していたが、幾つものゴブリン退治を経て早い内から順応しており、考え方や言動の面でもゴブリンスレイヤーの影響を強く受けている。……と言うより、諦め気味に慣れてしまった

女神官

ゴブリンスレイヤーの訓えから法衣の下には鎖帷子を常用しており、「ゴブリンスレイヤーが初めて評価してくれたもの」として、戦闘で大破しても修繕して使い続けるほどの愛着を持っている。とある事件で紛失した時、彼女にしては珍しい位に取り乱しており、彼への信頼の深さが窺える。


オーガ戦を経て黒曜等級に、その後しばらく間を置いて、訓練場防衛戦での功績が認められた事で鋼鉄等級まで昇格する(なお、それまでの功績の多くが一党の熟練冒険者によるもので、彼女自身の功績が認められないという理由により、鋼鉄等級への昇格を一度見送られていた)。12巻では、更に青玉等級へ昇格している。

一党の中では妹分のような立ち位置であり、自己評価が低い事も手伝ってか、時折負い目を感じているような描写があるものの、とっさの機転で一行の窮地を救う活躍を度々見せている。

物語が進むにつれて彼女を慕い目標とする人間も現れ、冒険者として着実に成長を遂げている。


……段々と変なの2号になりつつある


やる夫スレ版におけるAAはドラゴンクエストIII女僧侶

ゴブリンスレイヤーからの呼称は「プリーステス」。使える奇跡にも書籍版とは差異が見られる。


書籍版およびそれを元としたアニメなどでは金髪碧眼で白い神官衣に長いブーツを履いた少女となっており、イメージが大きく変わっている。

また、ゴブリンスレイヤーの元ネタがさまようよろいであることから、(ネタ的に)ホイミスライム扱いをされるケースもまま見られる。



能力編集

一党内では地母神のもたらす奇跡(劇中における魔法のようなもの)を賜り前衛補佐を担うと共に、炊事もこなすなど甲斐甲斐しさが目立つ。

その職業ゆえに非力で直接戦闘は苦手としているが、白磁等級でありながら奇跡が4種類、(全て合わせて)一日に3回(鋼鉄等級に昇格した第6巻では3回使った時点で直ぐに休息をとれば最大6回まで使えるようになっている)まで使えるなど素養はあるらしく、神官としての能力的にはなかなか優れた人物である。

実は、初登場の時点からすでにレベル3の神官だったという、ああ見えて優れたエリートである(TRPG的に考えれば、神殿育ちの孤児という出自から、最初からレベル1の神官技能を持ち、初期経験点を全て神官技能に振った結果と思われる)。

ゴブリンスレイヤーとパーティを組むようになってからは、彼の奨めでスリングによる投擲の鍛錬も積んでおり、非常時の補助武器として用いる事もある。また、冒険を休んでいる間は、神殿でのお勤めの傍ら、モンスターマニュアルで勉強したりしている。


初陣でも慢心から準備が不十分だったパーティの仲間に苦言に近い不安を零したり、他の3人が気付かなかったゴブリンの動きに気付くなど、冒険者の適性も元々高いようで、過酷な現実に直面しつつも乗り越える芯の強さを持つ。

鋼鉄等級への昇級を控えたある日、訓練場にゴブリンの集団が襲来し各々の冒険者が対応に入った際、それまでの経験からゴブリンスレイヤーですら盲点だったゴブリンの狙いを看破し、ゴブリンスレイヤーからその打開を託されるほどの成長を見せた。


ゴブリンスレイヤーの影響?編集

しかし巻を追うごとに、元来の彼女からは思いもよらぬしたたかさも見せ始める。

  • 《小癒》の奇跡を使う余力を残す為、敵を三方から《聖壁》で囲んで封じ込める当初の作戦を切り替え、二枚の《聖壁》で敵を前後からプレスする
  • 術者の血を《浄化》の奇跡で真水に替えて詠唱を阻害。
  • 敵が転落した昇降機の縦穴に《聖壁》の奇跡で蓋をし、昇ってくる昇降機とサンドイッチ
  • 「相手に『直接』触れてはいけない」条件を取り付けて1対1の勝負に臨み、飛び道具を使うという騙し討ちに近い方法で勝った上で即座にスリングによる投石で相手を無力化(そもそも相手側が素直に約束を守るような輩ではなかったのだが)。
  • その後、苦言する新米戦士と見習聖女、白兎猟兵に『だってわたし、触れてないですよ?』と答えて絶句させる。
  • 水で濡らした毛布を鉱人道士の《風化》で凍らせ、応急のそりにして雪山を滑り降り、麓の廃村で孤軍奮闘していたゴブリンスレイヤーのもとへ急行。
  • 敵が奇跡に対する知識を持っている事を逆手に取り、祈祷の言葉を唱えて奇跡を使うフリをして隙を作らせる。

妖精弓手にはこれらの発想を『オルクボルグの悪影響』と嘆かれているが、結果的に彼女の取った行動が状況を打開した事も多い(その妖精弓手も、鏃を細工して射つという、ゴブリンスレイヤーに影響を受けたと思われる方法を取った事があるが)。



使える奇跡編集

習得する奇跡は任意で選べる訳では無いらしく、信仰する女神から扱う資格があると認められた奇跡が与えられるようである。その為か、「扱う資格が無い」と看做されれば使用できなくなる事もあるらしく、ゴブリンスレイヤーによって本來の用途以外での使用を要求される度に女神からの怒りを買うのではないかと心配する日々を送っている。


  • 小癒(ヒール)

「《いと慈悲深き地母神よ、どうかこの者の傷に、御手をお触れください》」

所謂回復呪文。女神官が駆け出しの頃から習得していた奇跡。

臓物がはみ出るくらいの重症治癒する御業だが、までは回復できない。多少の傷はポーションで事足りる上に、他の奇跡を優先しなければならないため、使われる事が少ない。専ら、ゴブリンに捕らわれていた娘への治療として使われる。

某有名RPG(と言うか元祖TRPG)同様、アンデッドにかけると大ダメージを与える事ができるが、「アンデッドの存在そのものが生命への冒涜(=地母神への冒涜)」という事からか、相手を傷つけるために奇跡を使っているにもかかわらず地母神からのお叱りはなかった(そもそも元祖TRPGの方では(後述の「浄化」とは違い)「正しい使い方」として認められており、某有名RPGもそれに従って態々専用のプログラムを組んだものである(=裏技の類ではない))。


  • 聖光(ホーリーライト)

「《いと慈悲深き地母神よ、闇に迷えるわたしどもに、聖なる光をお恵みください》」

錫杖の先端に、太陽の如く燦然と煌めくを灯す。女神官が駆け出しの頃から習得していた奇跡。

松明の様に明かりにする、あるいは閃光の様な強い光を発する事で咄嗟の目眩ましに使う他、低級のアンデッドを塵に還したり、一定レベルの解呪効果も期待出来る事が書籍10巻にて判明しているなど、汎用性に優れている。


  • 聖壁(プロテクション)

「《いと慈悲深き地母神よ、か弱き我らを、どうか大地の御力でお守りください》」

不可視のを生成し、敵の攻撃から自分や仲間を守る防御呪文。ゴブリンスレイヤーとパーティーを組んだ後に、新たに与えられた奇跡の1つ。

味方の攻撃は通過する特性から敵側の攻撃を気にせずに攻撃に専念できるため、弓手などの後衛役からは有り難く思われている。更に2枚重ねれば、広場を丸々焼き尽くす人食い鬼(オーガ)の大火球さえ防ぎきれる程の防御力を持っている。

しかしゴブリンスレイヤーのアイディアによって、ゴブリンどもを封殺する数々のエグい使い方をされてしまう事もしばしば。


  • 沈黙(サイレンス)

「《いと慈悲深き地母神よ、我らに遍くを受け入れられる、静謐をお与えください》」

一定範囲内の如何なるを消し去る呪文。ゴブリンスレイヤーとパーティーを組んだ後に、新たに与えられた奇跡の1つ。

敵魔法使いの呪文を無効化したり、音を消して気付かれずに移動して無用な戦いを避けるための奇跡なのだが、ゴブリンスレイヤーの手にかかれば、鉱人道士の酩酊(ドランク)と組み合わせて眠りこけるゴブリンを静かに、騒がれる事なく淡々と殺戮する作業場を作り出す。


  • 浄化(ピュアファイ)

「《慈悲深き地母神よ、どうかその御手で、我らの穢れをお清めください》」

汚れを取り払う、ただそれだけの呪文で、書籍7巻にて新たに得た奇跡。……何故女神官がこの奇跡を選んだのか、言わなくてもわかるだろう

体や服に付着した汚れだけでなく、瘴気や汚れた水をある程度清める事ができる。


しかしゴブリンスレイヤーの影響により、穢れと認識すれば、相手の血を真水に変えてしまう恐ろしい術にも成りうる事が判明。そのせいで、女神官は地母神から釘を刺されてしまった。

……メタ的に言えば、汚れを取り払うだけの比較的簡単な術がテキストの解釈次第で容易に敵を殺害可能な術となるということである。この解釈を認めると秩序・混沌ともに《浄化》で殺し合うという術の意図的にもゲームバランス的にも凄惨な状況となりうる(1レベルから即死魔法を使える)ため、地母神のみならず邪神を含めた他の神々も同様の警告をするだろうと推測される。和マンチは程々に。

元ネタでは上記の理由から明確に禁止されている(「Q&Aブック」175ページより)。


  • 聖域(サンクチュアリ)

「《いと慈悲深き地母神よ、その御手にて、どうぞこの地をお清めください》」

一定範囲内の不浄な者の侵入を防ぐ結界を張る呪文で、書籍14巻にて新たに得た奇跡。

敵対者の進入を防ぐだけでなく、結界内の敵対者の力を弱めたりできる。さらにこの結界は真冬の山の寒波といった、術者を害する現象に対しても効果を発揮する模様。


結界内で休息を取るなどの使い道がある奇跡なのだが、ゴブリンスレイヤーは燃え盛る船に対してこの奇跡を使用するよう指示、神気をまとった質量物にして敵にぶつけるという荒っぽい使い方をして見せた。



余談編集

演者である小倉唯は”小説”ゴブリンスレイヤーのPVナレーションを務めている為、ゴブリンスレイヤー最古参の声優という事になる。

作者は担当編集から「編集部が懇意にしている事務所に新しく来た人がナレをやる」と聞かされていた為、「てっきり新人が来ると思ってたら大鯨の中の人で驚いた」とのこと。…確かに移籍してきた人も『新しく来た人』である。


作中で二度失禁している(どちらもゴブリンとの戦いで絶体絶命に陥った際の恐怖によるもの)。そのため彼女のイラストはおもらし関連のものも多い。


なお、原作者が書いたゴブリンスレイヤーRTA風二次創作によると、もし青年剣士の一党全員と共に生還できた場合、青年剣士の一党とゴブリンスレイヤーの一党と二股をかけ、本編の倍の早さで昇格できるらしい(上記にもあるが、本編では周りが銀等級ゆえに正当に評価されにくかっただけである)。

……うーんこのワーカホリック。


出生に謎が多い為、実は特殊な血を引いてるのでは?と考察するファンもいる。

国王の妹と容姿がそっくりであったことと、国王の妹は実は双子で、忌み子と嫌った先代の王によってどうにかされてしまったということから、ある可能性が考察された。

現に、国王は女神官と二人きりの時、妹と似ているだけではない何かしらの思うところがあるかのような態度で接していた。


関連イラスト編集

女神官ちゃんゴブリンスレイヤーと女神官

女神官たんセンシティブな作品



関連タグ編集

ゴブリンスレイヤー 女神官 小鬼を殺す者

妖精弓手 鉱人道士 蜥蜴僧侶


キョウカ:中の人が同じ。こちらは反対に魔法使いだが「見た目が幼い」「想いを寄せる主人公に『仕方がない人』と世話を焼く感じに接する』と言った類似点がある。


























本人達は覚えてないが実は五年前にゴブリンスレイヤーと出会っている

(後に勇者となる少女がいた)とある村を襲撃しようとしたゴブリンどもを退治し終えた当時はまだ新人であったゴブリンスレイヤーは、満身創痍で辺境の街に帰って来たところを倒れ、槍使いによって地母神の神殿に運ばれた。それを応対したのが当時侍祭だった後の女神官だった。

しかし岩喰怪虫(ロックイーター)退治依頼で重傷を負った冒険者達の治療で手が足らないため、重傷でないならとゴブリンスレイヤーの治療は後回しにされた。


ぐったりしている彼を見て、侍祭はなにかしてあげられないかと考えた時、その思いが地母神に届き、《小癒》の奇跡が発動してゴブリンスレイヤーの傷を癒した

本人やゴブリンスレイヤー、そして周りの者達も、奇跡が起こった事に気がついたものは誰もいなかった。

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