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小鬼を殺す者

ごぶりんすれいやー

小鬼を殺す者(ゴブリンスレイヤー)とは、ライトノベル及び漫画『ゴブリンスレイヤー』の主人公である。
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『────────俺は世界を救わない。ゴブリンを殺すだけだ。』

概要

CV:梅原裕一郎
(幼少期:松田颯水

本作の主人公にして、“小鬼を殺す者(ゴブリンスレイヤー)”の渾名を称する只人(ヒューム)の冒険者
『辺境の街』を活動拠点としており、作中では最弱モンスターと言われている小鬼ゴブリン)の退治依頼のみを単独で受諾し、数年に亘って淡々とゴブリンを狩り続けている変人。

冒険者としての階級は、在野における最高等級である第三位『銀等級』。
この等級に上り詰めたとは言っても、彼にしてみれば「ギルドが勝手に決めた事」であるらしく、小鬼退治に夢中で昇級審査に積極的でなかったのか、あるいはその功績のみを純粋に評価された結果として現在の階級に収まっていると思われる。

同業の冒険者たちからは、「雑魚狩り専門」というレッテルと不気味な外見や素行から実力は低く見られがちで、同階級はおろか格下の冒険者からも快く思われず、嘲笑されナメられている事が少なくない。

容姿・装備

goblin slayer


身に纏う装備は角の折れたと安っぽいに、鎖帷子
左腕に小振りな円盾を括り付けており、雑嚢にはゴブリン退治に使用する小道具が詰まっている。

用心を兼ねて鎧と鉄兜を外す事はほとんどなく、彼が周囲に素顔をさらす事も滅多にない。
食事の時ですら兜のまま、面頬の隙間から器用に食べている。兜を脱いだ時は、他の冒険者たちが大騒ぎするほどの珍事らしい。

ゴブリンは主に狭い洞窟や古い遺跡を住みかとする故、使用するは中途半端な刃渡りのモノを好んで使用する。血脂に濡れて斬れ味が落ちた場合は投擲や投棄も辞さないため、武器屋で購入する際も安価な粗雑モノを選んで仕入れる。

また、ゴブリンの使う剣や弓、あるいは棍棒石斧といった原始的な武器をも殺して奪い、使い潰した手持ちの武器と交換して代用するなど、略奪民族たるゴブリンの性質を最大限に利用している。

臭いを察知されないために装備の汚れ落としは一切行っておらず、破損した場合も滅多に買い替えはせず修理に出す。
装備品にへこみなどが見られる場合は自身で修繕することもあり、防具の買い替えの際は“安物しか買わないくせに注文が多い”点をしばしば工房の翁に皮肉られている。

それ故に鎧兜は常に薄汚れており、新人冒険者の方がまだまともな格好をしていると指摘される事もしばしば。初見の者からはリビングメイルさまようよろい亡者の類などに見間違われる事すらある。

やる夫スレ版で当てられたAAはさまようよろいといった戦士系である他、兜に「鬼殺」の文字が入れられている。小説版のイラストでは文字は無い。小説版でも元ネタのさまようよろいはネタ元として使われている。

鬼殺切り絵  ゴブリンスレイヤー



なお、彼のイラストでは兜の奥で赤く輝く眼光が描かれることが多いが、書籍4巻によると実際に瞳の色は赤な模様。

人物

善悪に偏らない中庸な性質で、無愛想且つ大真面目。口数もけして多くはなく話し方は無機質で淡々としており、およそ巫山戯などは似合わない。
ぶっきらぼうで、他人との日常的な会話では「ああ」、「いや」、「そうか」、「そうだな」だけで返答としてしまう事もしばしば。

最低限のことしか自分からは話さず、ゴブリン以外の案件には基本的に興味を示さない(良く言えば)ストイックな性格。下手をすればとして壊れ、乾いている印象さえ受ける。

本人にとってはゴブリン退治の為に必要な事をしているだけだが、周囲の多くからは頑固で偏屈な変人狂人と思われている。
事実これまでゴブリン殺しに特化し過ぎた生き方をしてきた為に、過去の復讐や村の被害者を減らしたい(という想いはまだあるが)などの目的を通り越し、「ゴブリンを殺す事自体が使命感を越えた一種の“愉悦”や“趣味”、“生きがい”に近い意味を持った生涯の“目的”となってしまっている節がある。

ゴブリン殲滅に対して常軌を逸するほどの執着を持つ一方、ゴブリン以外の怪物に対しては関心が無く、やむなく戦う事になっても「邪魔なその他」として名前すら覚えようとしない(一度「海ゴブリン」の討伐に赴いたが、その正体が半魚人の蔑称だったと知ると即帰還してキャンセルした)。


ギルドに所属した上での冒険者という身分も、ゴブリン退治に都合が良い為所属しているようなもので、基本的には冒険者ではなく「ゴブリンスレイヤー」を自称している。

他人からの評価もほとんどの場合意に介さずで、悪口や陰口なども特に気にせず、余程の悪意や直接的な害意がない限りは不条理に対して根に持つことはない。
報酬にも無頓着で、ゴブリン退治と聞いただけで報酬額を確認せずに、または好きに決めろと言って引き受けてしまう。

だが、根は真面目で質問には実直に応え、受付嬢などに叱られた時は戸惑ったりすることも。
仲間内からは「ボンクラで放っておけない」「意外と周りを見ているしどこかわかりやすい」「約束事はきちんと守ろうと努力するあたり、良い意味でも悪い意味でも律儀」と言われている。

また態度には全く出さないが、彼なりに仲間に対する情や感謝の気持ちは持ち合わせており、他人を踏み台としか考えていない冒険者には淡々とだが辛辣なコメントを下した事もある。
一方面倒くさくなると露骨に話題を切り替えたりもする。これらは女神官や妖精弓手から指摘されたのを機に、少しずつ改善の努力はしている模様。


小鬼禍(ゴブリンハザード)が個人単位にとっての“大変な害悪”ではあっても、全体にとって見れば“重大な脅威”ではないため、冒険者の間でも実入りの少なさから敬遠されがちなゴブリンの退治依頼に頭を悩ませるギルド(特に受付嬢)からは非常に感謝されている。

また、報酬の多寡に関わらず自らゴブリン討伐を買って出る彼は、ゴブリンの跋扈に怯える貧しい村落などにとってはまさしく救世主にも等しい存在であり、崇められている訳ではないが吟遊詩人の創作歌のモデルとして起用されたりと、不気味な外見に反して庶民からの受けは意外と良かったりする。
同業の冒険者である槍使いが“辺境最強”であるのなら、風貌はともかくとしても彼は“辺境最優”と呼ばれるに相応しい冒険者であろう。


料理は出来なくもないが下手っぴ。幼い頃に姉がよく作ってくれたこともあり、好きな食事はシチューである。
実はまだ20歳。その為子供に『おっさん』と呼ばれた時は即座に否定した。
素顔は意外に美男子らしく、一部では正体はゴブリンであるとか、実は女性であるとか憶測していた者達もいた模様で、彼の知らぬ所で賭けの対象になっていた。

実力

『無理や無茶をして勝てるならいくらでもするが、それで上手くいくなら、苦労はしない。』

鎧を日常的に着込むため、がたいはしっかりしていても肌は色白。筋骨隆ではないが十分に鍛えられた肉体と体力を持つ。
呪文は使えないが、数々の道具や伝聞による幅広い知識持ち、剣術や弓術、投石紐といった飛び道具の扱いなど、ゴブリン退治に役立つ攻撃手段は一通り平均以上の技量でこなせる。

ただし特筆できるほどに長けた腕前の技術は1つも無く、素早く正確な剣術や投擲術は訓練の末に獲得した技能であり、専門家に比べて技量自体が高い訳ではない。
等級相応の実戦経験を持ち、冷静・冷徹、容赦も油断も無く咄嗟の判断も早いが、戦闘能力自体は等級に見合うほど高いとは言えず、「格下の冒険者にも劣る」とさえ自負している。

事実、普段は一方的に屠っているゴブリン相手ですら、単純な削り合いでは劣勢に追い込まれ痛めつけられる事も多く、戦う相手の技量が自身を上回っているのであれば死んだふりや騙し討ちも辞さない。
つまりは、才能の無い凡人が小鬼退治に必要な技能のみをひたすら鍛えた結果が現在の“彼”であり、トータルで見れば満遍なく鍛え上げた器用貧乏タイプとも解釈出来る。

ゴブリンスレイヤー カラー


作中では徹底して対ゴブリンに特化した戦い方を誰よりも熟知しており、その生態系を把握したうえで十全に装備を整え、戦略を練り、極めて合理的かつ効率的にゴブリンを抹殺する。
ゴブリンの敏感な嗅覚を誤魔化す為、仕留めた死骸のを自身や仲間にかけるという事も彼にとっては茶飯事である。

不意打ちや騙し討ちに限らず、の設置にの使用などの手段も有効なら躊躇わず用い、安価な剣やゴブリンの武器を数回使っては投擲するを繰り返す(冒険者としては)型破りの戦法を執る。

ゴブリン退治の価値や武具を奪われた際の危惧、単純な効果対費用からして魔剣の類は全く使わず、所持もしないしそもそも眼中にない。
およそ“冒険”には使わないような道具を雑嚢に敷き詰めており、意外にも便利なそれらを使い分ける事で窮地を打開する場合が多い。所作封じの催涙弾などは自前で調合し作っている。

時にはゴブリン相手にはもったいなさ過ぎる稀少アイテムを惜しげなく使ってしまうことさえあり、高圧水流や粉塵爆発など、作中の文明からして(読者も)予想できないような手段も取る。

例:

  • ゴブリンどもが潜伏する洞窟を爆破して生き埋めにする(無論、巻き込まれる者がいないという裏付けが取れればだが)。
  • 砦の外から大量の火矢を放って放火し女神官の《聖壁》で閉じ込めて蒸し焼きにする
  • 貴重な転移魔法の巻物を海中に繋げて水攻めに使う。または水圧を利用したウォーターカッターで相手を魔法ごと両断する
  • 女神官の《聖壁》を二重に張らせて相手をプレスする
  • ゴブリンが潜む遺跡に毒気の素を投げ入れる
  • 矢避けの魔法で飛び道具が効かない相手に、特殊な『剣』を投げて攻撃
  • 『言葉を持つ者』の攻撃を無効化する敵に対して、高所から突き落とす
  • 対峙したトロルを、都で教わった『あいすくりん』の作り方を応用し凍結させる
  • 鏃を緩めた矢で射掛け傷口に鏃が残るようにして、ゴブリンの巣で疫病を蔓延させようとする
  • 味方の魔法で雪崩を起こしてゴブリンどもを殲滅。自らは水中呼吸用アイテムで窒息を防ぐ。
  • 水棲モンスターに《水歩》の術をかけて水中から追い出し、窒息死させる
  • 転移の巻物を今度は気圧差が発生する程の上空に繋げ、ゴブリンどもを吸い飛ばす

一党(パーティー)で活動するようになってからは一党の頭目として指示を出したり、斥候(スカウト)及び戦士(ファイター)として前衛を担うようにもなる。

ゴブリン退治における彼の最大の武器とは、ゴブリンという種族に対する理解と徹底した容赦の無さ執着心、奴らを決して侮らない用心深さ(本人曰く「奴らは馬鹿だが間抜けじゃない」)。
そしてゴブリンのもたらした災禍が見せる、反吐が出るほどの悲惨な現実と悪意。これを真っ向から直視する、他の“冒険者”とは別の意味でかけ離れた ある種の強靭な精神性である。

どんな窮地にあっても一切天に頼る事が無く、知略・戦略を駆使して徹底的に偶然性を排除したその戦いは、神々すらその運命・宿命に干渉する事が出来ないという(メタ的にいえば、どんな状況でも"固定値による確実な成功"を狙うスタイルといえる)。

とはいえ、冒険者らしからぬダーティなマンチプレイなので、上記の手段も土砂崩れ山火事土壌汚染土壌変化などのデメリットも考えられ、いくらゴブリン退治のためとはいえ、下手をすればゴブリン以上の災厄として捉えかねない。
実際、街の重要施設である地下水道に大穴を開けようと考えた事があり、当然そんな事をすれば下水が氾濫して海が汚れるなどの被害が出るため、鉱人道士に怒鳴られた事がある。
しかし、そのマンチプレイで危機を乗り越えてきたのは確かなので、仲間からは『ゴブリンスレイヤーなら何かやらかしてくれる』と呆れと諦めと皮肉と非難が込められたある種の期待を寄せられている。
原作者も『良い子(純粋にTRPGをプレイしたい人)は真似しないでね』とコメントしている。

経緯

10年前の夏。かつて辺境の町の付近で発生した小鬼禍(ゴブリンハザード)により壊滅した、とある村の生き残り。姉は子供達に読み書きを教える先生、父は腕の良い猟師、母は薬師だった。

物心つく前に両親を亡くし、以来唯一の家族であった実姉が目の前でゴブリンに凌辱され惨殺される光景を目の当たりにし、この一件からゴブリンに深い憎悪を抱き、ゴブリンという種族そのものを根絶やしにすることを誓い、災禍から5年もの間消息を絶つ。

幼少のころは白金や金の冒険者の英雄譚や冒険譚に憧れ、自身もそうなりたいと願うごく普通の少年だったが、歳を重ね己の才能や境遇を知るにつれ難しいことだと理解するようになり、口に出さなくなった。
そして辺境の街に忽然と姿を現して冒険者となり、そこからひたすらほぼ休み無しの単独(ソロ)でゴブリン退治に臨んでいた。

現在は、幼馴染である牛飼娘の叔父が営む郊外の牧場に納屋を間借りして定住している。牧場は勿論のこと、町周辺の見廻りや罠設置など、ゴブリンの襲撃を常に警戒し備えている。


そうして冒険者として5年が経った頃、あるゴブリン退治で女神官の窮地を救って以来頻繁に同行するようになる。
妖精弓手鉱人道士蜥蜴僧侶らとは、世間が古代の魔神王の復活を起因とする悪魔の増加に窮していた時分に、近隣種族の会合場所付近にて活発化したゴブリンの退治依頼をきっかけとして即席の一党を組み、この一件以降もなにかと彼を気にかけ、しばしば行動を共にするようになった。

未だに新参冒険者からは白い目で見られているが、ある一件で槍使いや重戦士といった熟練者達とは距離を縮めて良き知人となった。自身の悪評を気にしてはいないが自覚はしていた為、彼らが自分の協力要請を受けてくれた事は意外に思っていた模様。


また、現在少なくとも女性から想いを寄せられているが、どう対応するべきか苦慮している描写も見受けられる。

現在でも冒険者になりたいという夢自体は完全に死んでおらず、ゴブリンの絡まない冒険も少しずつ楽しむことが出来るようになってきているが、それ以上の使命感によって冒険者にはなれていないとも感じている。

関連イラスト

ゴブリンスレイヤー
Goblin Slayer


ゴブスレさん
ゴブリンスレイヤーアニメEDでゴブスレさんが走っていたので



関連タグ

ゴブリンスレイヤー ダークヒーロー
女神官(ゴブリンスレイヤー) 牛飼娘 受付嬢(ゴブリンスレイヤー)
妖精弓手 鉱人道士 蜥蜴僧侶

ゴブリン(ゴブリンスレイヤー)

ケンシロウ・・・『北斗の拳』より。に対しては一切容赦せず惨殺する。すすんで徒党を組むタイプではないが、来る者は拒まないなど、スタンスがよく似ている人。

空木レンカ・・・『ゴッドイーター』(アニメ版)より。怪物を殺された主人公つながり。こちらはそれに加え、その怪物に父親を食い殺され、母親も間接的に殺されているなど、さらに壮絶だったりする。

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