概要
あなたは、自分が最も信頼できると思っていた者から裏切られたことはないだろうか。
あるいは、自分が最も愛するものを深く傷つけられ貶められたことはないだろうか。
そのような時、あなたは『こいつを絶対に許さない。絶対に叩きのめしてやる』と思ったことはないだろうか。
一般的にそのドス黒い感情こそが憎悪である。
通常の怒りに比べ非常に根が深く、憎悪の対象への復讐の為に犯罪に手を染めることも珍しくない。
また、憎悪の根源にあるのは「憎しみの対象に対し自らの憎しみを思うままにぶつけてやりたい」という『欲望』の一種であり、それが強ければ強い物程、ただ復讐を果たしただけでは治まらず、暴力衝動や破壊衝動に捉われた常軌を逸しているとしか思えない行動にまでエスカレートする事も多々ある。それが悪化の一途を辿り続けた場合は、やがて自制心を失うどころか、暴力等による他者への攻撃行動よって憎しみを吐き出すという「手段」そのものに対し、一種の快感を覚えるサディズムにまで繋がってしまう事になり、そうなってしまった者は、もはや正常な人間とは程遠い狂人と化してしまったと言える。
アニメ・ゲームなどの作品ではラスボスクラスのキャラクター(時に主人公格も)が憎悪を原動力に行動することも多く、憎悪を抱く前の温厚な頃などを描くことによりよりキャラクターの深みが引き出されることがある。
glitchtaleの憎悪
Charaの得た力である。その力によってCharaはTimelineに戻ることに成功するが、Charaの記憶は憎悪によって隠され、性格も本来のCharaとは違うものとなってしまう。しかし7つのSoulの特性によってCharaは憎悪から開放される。
MTGの憎悪
マナ・コスト | (3)(黒)(黒) |
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カード・タイプ | インスタント |
憎悪を唱えるための追加コストとして、X点のライフを支払う。クリーチャー1体を対象とする。それはターン終了時まで+X/+0の修整を受ける。 |
『復讐の為なら何だってする』という憎悪の感情を具現化した呪文。
自分のライフを1点になるまで(最大19点)支払った憎悪+クリーチャーのパワー(おおよそ1点)=最大20点ダメージを叩き出す、瞬殺向けの超高火力を誇る。
ただし難点が2つある。
1つはマナコストが(3)(黒)(黒)という点。普通にマナを用意していた場合5ターン目にようやく撃てることになる。しかしその頃には相手もクリーチャー防御網が完成していることが多く憎悪の持ち腐れor撃ち損になってしまう。
確実に決めるには黒マナを3つ生み出す暗黒の儀式などのマナ増幅手段が不可欠。
可能ならば3ターン以内には決めたい。
もう1つは大抵の場合撃つ時点で自分のライフが1になること。
つまり相手が赤使いであった場合憎悪を撃ったのを見てから各種本体火力を撃たれ自分が即死するハメになる。
火力de即死でなくとも白の回復呪文で微妙に届かなかったり、青の対抗呪文亜種で打ち消されたり、緑だとそもそも1ターン目にクリーチャーがいるからそれにブロックされてしまったり。
憎悪を無駄撃ちにされた上『大抵マナ0、手札2、3枚、ライフ1』という非常に不利な状態で戦わざるを得なくなる。
非常に弱点は多いが、それだけにロマンを感じたファンは数知れず。