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ゴブリン(ゴブリンスレイヤー)

ごぶりん

ゴブリン(ゴブリンスレイヤー)とは、小説及びそれから派生した漫画、アニメの「ゴブリンスレイヤー」に登場するモンスター。
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他の作品におけるゴブリンの設定はゴブリンの項目を参照。

概要

体力点:2 技術点:5(書籍9巻特典『ゴブスレ辞典VoL1』より)

祈り持たぬ者(ノンプレイヤー)の筆頭である小型種の怪物、その中でも最弱に分類されるモンスター。小鬼とも書き呼ばれる。
小鬼殺し曰く2つの月の内、緑の月(Green Moon)から来たとされる。

性質

成体でも膂力・知能は人間の子供並程度で、原始的且つ簡素な武具を扱い、簡易な衣服を纏う程度の知力は有しているがその知力はあまり生産には使われず、略奪行為を主とする。
只人の間で『誰かが失敗する度に1匹湧いて出る』と揶揄されるほどに数が多く、繁殖力も強い。単体では弱小だが徒党を組んで襲撃してきた時の脅威は馬鹿に出来ない。

前述の通り体力点が2しかなく、体力点8の白磁冒険者どころか、体力点6の白磁等級の魔術師よりも貧弱。故に、ゴブリン相手に伝説の魔剣を嬉々として振り回すような者は、ただの大間抜け(マンチキン)である。

狡猾で残忍、かつ極めて自己中心的で執念深い。
夜目が利き、暗所を好み、闇夜に乗じて害を振り撒く。
「奴らは馬鹿だが間抜けではない」とはゴブリンスレイヤーの弁。

性別は雄しかいないが他種族と交配することにより生殖を行い、産まれた子は全てゴブリンとなる。
そのため他種族の女を攫い生殖用の道具(孕み袋)として使う。
食料、娯楽、孕み袋として他種族の女、しばしば人間種のそれを拐かす。
死んだ女性を陵辱することもあり、生殖目的だけでなく快楽としての行為を楽しむ部分もある。その証左として、殺害した男性パーティーの遺体の前での強姦や孕み袋と化した女性への食事にパーティーの仲間の肉だとあえて"わからせて"食事の強要、中には目を焼いたりと生殖と関係ない加虐を行う。
また、拐った女を貴重だとか大切にするとか考える知能はなく、汚物溜めに閉じ込めたり、盾にして殺したり、そもそも孕み袋にせずに捕らえたその場で殺したりする。無くなっても、また人間の村から拐ってくればいいと考えているからだ。

成長が胎児のうちから早いため妊娠期間が短く、出生後もすぐに成長するため短期間で増殖する。
その悪辣さは幼体の時から既に培われており、情に駆られて見逃したはずの子ゴブリンから不意を討たれて不覚を取る、逃げ延びた個体が上位種となり、新たな脅威と化すといった事例が後を絶たない。
故に子供であろうと情けを掛けず、一匹残らず根絶やしにする事が推奨されている。

勇敢さ等は持ち合わせておらず、加害対象は主に弱者。他者に対する憐憫や情の類は一切持ち合わせておらず、同族やコミュニティの仲間が殺されても哀悼の念もない。攻撃されて怒るのも、仲間を想っての事ではなく、自分の領域を踏み躙られた事が腹立たしいだけ。

例として、捕虜を盾にする肉の盾で相手の攻撃を防御するのに対し、相手がゴブリンを盾にしてもその仲間への攻撃は躊躇を持たず、むしろ仲間の失態を嘲笑う始末の挙句、数的優位にあっても自分への消耗や負傷が嫌で逃げ出すとことん自分本位な性質。 そのため、利他を学び「優しさ」に目覚めることはなく、被害者が孕んでしまったゴブリンの子を育て上げることに意味をなさない。
また、その筆舌に尽くしがたい残虐な行為をやり尽くしてなお、罪悪どころか相手からの報復感情や復讐心、反撃は全く理解できない歪に肥大した被害者意識の塊で、他者が生産して得た正当な糧も奪われたかの如く妬むほど。
総じて、弱い者いじめを好む身勝手な悪ガキから完全に倫理を欠落させ、更に性質悪くした存在と言える。

下記の上位種や他の祈り持たぬ者に従う事はあるが忠誠心はなく、むしろ『何か偉そうにしてるのが気にくわない』と思っており、自分こそが上手く群れを率いる事ができると思い込んでいる。
故に、オーガなどは返り討ちにした女性冒険者を孕み袋として与えて従わせているが、それでも一時的である。

まれに番犬、もしくは乗騎として狼を飼うケースも存在する。
狼を基本的に食料としか見ていないゴブリンにとって、狼を使役する事自体が、群れの蓄えに比較的余裕があるという証左であり、コミュニティの規模を測る一つの指標となっている。

やる夫スレ版でのAAはまさかのテラフォーマーが当てられていた。・・・なにこれ超恐い。

ゴブリンへの対応

単体が弱いために脅威度評価は低く見られがちで、国家や領主がその害に対して動く事はほとんど無い。正確には、冒険者ギルドが国営の組織であり、国が冒険者を送り込む形となっている為に、軍隊が動くことがない。
対処の多くは冒険者達の仕事となっており、それで事足りてしまうために慣例となっている。

弱いとはいえモンスターの中で最弱という意味であり、一定数の規模に膨れた群れは、自衛力の乏しい村落にとっては十分脅威であり、その害は重大問題なのだが、収入の乏しい村落が依頼主と言う事から実入りも少なく、討伐依頼を敬遠する冒険者は少なくない。そのため、駆け出しの冒険者が引き受ける例が多い。
ただし社会貢献度の評価に関しては比較的高めであるらしい。

駆け出しは経験不足からゴブリンを弱小怪物として侮る傾向が強く、事実、単体としてはさほどの脅威ではない。
多くは苦戦しながらも勝利し、冒険を侮ってはいけない事を学ぶが、その一方で全滅してしまうケースも発生する。

無残な敗北を辿る原因としては単体の弱さから侮る慢心や、洞窟や廃墟など夜目のきくゴブリンに優位な環境に攻め込む際に十分な対策を取らないこと、後述の上位種の存在を頭に入れていないことなどがある。
本作の世界においては識字率もさほど高くないのも手伝い、冒険者志望の若者にゴブリンのリスクが十分伝達されているとは言い難い。
はぐれた弱いゴブリンをたまたま倒しただけで調子に乗ってしまったり、討伐がうまくいった自慢話を表面的にしか受け取らないことでの慢心も生まれやすい状況とも言える。

また本作においては世界を支配するのが神々の骰子(ダイス)であることから、熟練者であったとしても100%の勝利は確定されず、総じて「面倒くさい」相手とされている。
事実として“ゴブリンは最弱の怪物である”うえに、世界を滅ぼしかねない魔神や竜などが跋扈している世界でもあるため、重要視されることがまず無い。
故に実力者の冒険者が討伐に乗り出そうとすることはあまりなく、ゴブリンスレイヤーが異色の存在たる理由でもある。

拐われた村娘や敗北した女冒険者など、ゴブリンに捕らわれた者は熟練冒険者でさえ直視をためらう程の悲惨な末路をたどる事が多い。だがゴブリン退治全てにおいてそういう状況と対面する訳ではなく、大概はその前に他の依頼を受けるようになるため、結果多くのベテランがゴブリンという種族を十全に理解できていないのが実情である。
一方で、ゴブリン襲撃とは無縁な街や都ではゴブリンの脅威が伝わる事はほぼ皆無であり、ゴブリンに殺されたり、ゴブリンに捕まって陵辱された冒険者を嘲笑い中傷する者も少なからず存在する。

……と、ゴブリンの脅威を述べてきたが、忘れてはならないのは『ゴブリンは最弱の怪物』である事は事実であり、ゴブリンスレイヤーもその事については納得している(ゴブリンに関して国が動いてくれない事を、当然のごとくサラリと口にし、それに対して不平不満を言っていない)。
原作者も国の対応について、『今ゴジラと戦ってるって時に、少年ライダー隊でも倒せるショッカーの戦闘員の対策をしろっておかしくない?』と例えている。

十分に準備をして臨めば初心者でも群れのゴブリンを倒せないわけではなく、実際慢心や準備不足で全滅した序盤のPTでさえも群れの半数近いゴブリンをちゃんと倒している。
また、準備を怠っていても生きて帰ってくることができた冒険者もいる(新人時代のゴブリンスレイヤーも、本編で大ポカをやらかした冒険者と同じミスをしつつも、策をねって何とかゴブリンどもを殺している)。
要は失敗しても落ち着いて対処すれば、容易に倒せるのである(事実として、ゴブリンに敗北した冒険者達は皆、予想外の事態に動揺し、追い込まれた)。
銀等級の重戦士は『きちんと準備していれば、ゴブリンなんて大したこたぁない』と述べている(事実、駆け出しの頃にゴブリン退治をしていた彼の一党は、入念に準備した上で度重なる失敗をフォローしあっていた事もあり、痛い目を見つつも生きて帰ることができた)。

作中ではゴブリンスレイヤーの一党視点で描かれるためにゴブリンに敗北する冒険者が目立つように見えるが、彼らはゴブリン討伐に挑んだ冒険者の内の、極々稀な一例に過ぎない

また、上位種も含めた特徴として『待ち伏せはするが、自分達が待ち伏せされるとは微塵にも考えない』とある。そのため、待ち伏せや伏兵には弱い。誘導にも引っ掛かる。

なお、事情をよく知る受付嬢は駆け出しに対して「ネズミ捕りなど簡単な仕事で練習する」「自分より上位のPTに参加する」事をやんわり勧めているが、原則ギルドは強制力を持たないが故に、主に忠告を聞き入れない新米を始めとした、それなりの数の冒険者が不幸にも犠牲となる事態を止められずにいる。ただしギルドもこの状況に甘んじている訳では無く、いくつかの対策を水面下で進めている事も付け加えておく。

また、前述のゴブリンの実態が伝わりにくい事もあって、ゴブリン共を従える立場でありながら彼らの生態をまるで理解せず、特性を活かしきれていない祈り持たぬ者(特に人間種)もおり、それらについてはゴブリンスレイヤーから素人と酷評されている。

しかし、四方世界にはゴブリンの歯を触媒にした《小鬼(クリエイト・ゴブリン)》という魔法が存在しており、混沌の勢力が雑兵目的でゴブリンを生み出す事もある。
よって、例え四方世界のすべてのゴブリンを殲滅しても、他の祈り持たぬ者が健在である限り、どこかで何者かが新たなゴブリンを産み出してしまうと思われる。
故に、ゴブリンだけを見てゴブリンの危機を声高に叫ぶ者は些か視野が狭くなっている

上位種

ゴブリンの多くは子供並みのサイズと実力だが、中にはそれを超える体格と実力を持った者がおり、群れの用心棒や指導的立場になることがある。

冒険者と同じように用心棒のような職種を得る者もおり、そういった者は巣窟を移動していく“渡り”となり、経験を積んで成長してゆく。また、その経験や知恵が新たな群れで還元されるので、知能は低くとも学習する厄介さを持ち合わせている。

上位種の分類

  • 渡り

巣穴を様々な理由で追われたはぐれゴブリン。
厳密には上位種ではないが、群を渡り歩いた個体はその経験により群での地位が相対的に高くなり、前に所属していた群で得た知識を次の群へ伝えることで結果的にその群が強化されることになる。
また、そうして知識を蓄積した大人は上位種を生む可能性が、知識を得た子供は上位種へ成長する可能性がそれぞれ高くなるという性質がある。
継承する知識は千差万別であるがどちらにしろ厄介な存在であり、ゴブリンは子供ですら一匹残らず殲滅し、逃がしてはならないとされる理由の一つである。

  • 田舎者(ホブ)
先祖返りにより大きな躯体となった者。巣穴のボスや用心棒を務めることも多い。

  • シャーマン
妖術を身につけた呪文使い。人骨を使ったトーテムを好んで作る。
ゴブリンの中でも高めの知能を持ち、巣穴に罠を仕掛け、冒険者を返り討ちにしてしまう事がある。
ホブさえも従え、群れの指導的立場になることもある。
使用する術は主に「雷矢(サンダーボルト)」であるがその実力は一般的な白磁冒険者を越え、さらに複数の術を行使する個体も稀に発見される。

  • 小鬼英雄(チャンピオン)
豊富な戦闘経験を積み、戦いに特化した猛者。
ホブを凌駕するその体躯と膂力は、肉弾戦において銀等級の冒険者とも十二分に渡り合う程。
……とはいえ、普段からこいつらよりヤバいのを相手にしている重戦士女騎士の敵ではなかった(アニメでは槍使いにも)。

  • 小鬼王(ロード)
CV:井上和彦
ゴブリンとしては異例なレベルでの高い知能と統率能力を獲得した小鬼の首魁。拙いながらも人語を操る個体も存在する。
彼に率いられ、多数の上位種をも擁する程の大規模な群れに成長したゴブリンの一群は、従来の群れとは比べ物にならないレベルの脅威と化す。

……しかし、所詮はゴブリンなので、軍の指揮や作戦立案などの戦術面はともかく目標達成後のビジョンや戦況分析・撤退判断などの戦略面は無能。低位の冒険者の一党が相手ならまだしも只人の軍隊には荷が重いと思われる(原作者も、ゴブリンロードの戦略はクソ雑魚ナメクジと称している)。
また、やはり普通のゴブリンと同じく臆病者なので、劣勢になれば仲間を切り捨てて逃げ出す(経験を糧に学習する種族なので負け戦でロードが知識を取得して逃亡するのは正しい判断だが)。

書籍1巻では街へ攻め入る足掛かりとするべく、牛飼娘の牧場を狙う個体が登場した。回想にて数々の戦いを生き延び、力を付けていく過程が断片的に描かれている。
牧場戦では軍隊さながらにゴブリンの群れを運用して見せ、策を十重二十重にも巡らせて牧場を襲うも、戦術を読み切っていたゴブリンスレイヤーと、彼の下に集った冒険者達にそのことごとくを阻まれる。
やがて小鬼英雄を繰り出した所で敗色を悟り、単身逃げ延びて再起を図るが、それすら予見していたゴブリンスレイヤーによって退路を絶たれた事で進退窮まり、最期は彼と女神官の連携によって倒された。

なお、牧場戦の個体は、かつて子ゴブリンの頃に討伐にやってきた女性冒険者に命乞いをし、情が湧いて見逃してくれたその冒険者を手にした大石で後ろから頭を殴って殺害していた。その後の残虐な行為も合わせ、視聴者に『ゴブリンは決して改心しないし、むしろ見逃すと他の誰かが襲われるため、絶対に討伐しなければならない』と改めて印象付けた。

やる夫スレ版でのAAではジョーカーアンデッドが当てられていた。

  • 小鬼聖騎士(パラディン)
鎧騎士を思わせる風貌を持つ、『外なる智恵の神』より知恵と奇跡を授かったゴブリンの個体。
ゴブリンとは思えぬ頭脳で貪欲に吸収した人族の知識や技術を、自身の率いる群れに身に着けさせる事で、ゴブリンによる大軍隊を編成しようと目論む。

  • 小鬼邪神官(プリースト)
小鬼聖騎士と同じく『外なる智恵の神』からの干渉があったと思しきゴブリンの突然変異種。血を触媒として邪神から奇跡を授かる術を得ている。
奇妙な手の入れ墨を施したゴブリン一派を率いる頭領であり、ある目的の為に暗躍する。

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