『十分に熟達した技術は、魔法と見分けがつかないものよ。』
『いっつもゴブリンゴブリン言ってる何か変なのにかんぱーい!!』
概要
年齢 | 2000歳 |
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身長 | 165cm前後(アニメ版) |
CV | 東山奈央 |
ひょんなことから鉱人道士と蜥蜴僧侶と共に辺境の街のゴブリンスレイヤーと一党(パーティー)を組むことになった森人(エルフ)の女性冒険者。階級は第三位『銀等級』。
森人の中でも妖精に近い原種・古代種的な存在である上森人(ハイエルフ)で、老衰でだけはまず死なないほぼ永遠の寿命を持つ血統の出身。
その為、森人特有の美貌とうら若い容姿とは裏腹に2000歳と一党内では最年長だが、
持ち前の明るさもあって(特に漫画版ではコミカルな動きと表情も相まって)、本作のダークな雰囲気に対する清涼剤の1つになっている。
容姿
外見年齢は只人の17,8歳ぐらい。
すらりとした華奢な体躯で、長身設定(実際、受付嬢などよりも背が高い)。初登場時には鉱人道士の倍は背が高いと地の文字で説明されているが、映像化された場合は流石にそれ程離れては無く、せいぜい頭一つ分ぐらい。
白緑色の長髪はリボンで結っている。服装は動きやすさを重視し、意外にも主要登場人物の中では露出度が高い方である。
桁違いの長命種故に未だ成熟途中のスタイルが悩みであり、鉱人道士(と読者や作者)からはその体形を度々金床になぞらえてからかわれている。それに反応して彼と喧々囂々のやり取りをするのも日常茶飯事。
人物
性格はお転婆で好奇心旺盛、じゃじゃ馬で跳ねっ返り。鉱人道士も初対面時は「森人にしちゃあ珍しい」とコメントした。自由気ままで遠慮がなく、その動作は地の文で度々『猫』と例えられている。
種族柄故か好奇心とは逆に成長への貪欲さが少なく、さらに故郷の森を旅立ち数年そこらのためまだまだ見聞は狭く精神年齢も未熟(子供っぽいふるまいの時の精神年齢を、鉱人道士は「いいとこ13歳くらい」と評している)。
彼女の知的好奇心は、冒険者としては異端な存在であるゴブリンスレイヤー本人にも向けられており、彼の一挙一動に興味を示す光景もまま見られる。
「星風の娘」と呼ばれる氏族の長の娘、つまりエルフのお姫様。書籍7巻では姉と従兄の結婚を祝うため、仲間を伴って故郷であるエルフ王の森を訪れた。
なおその素性は「女神官にエルフの保存食を分け与える」という形で書籍7巻どころかAA作品の頃から描写されていた(元ネタ的に調理して他人に分け与えても良いのはエルフ王家の女性のみ)。
そんな彼女が故郷の森を飛び出したきっかけは、若干160歳の同族の子が歴史に残るような大冒険を成し遂げたのが羨ましくて、とのこと。
酒も嗜むが、ワイン数杯で酔い潰れるほど弱く、鉱人道士の火酒を飲んで悶絶した。おまけに酒癖も悪く、多くの場合は近しい人間が絡まれる羽目になる。
なおこの世界のエルフもご多分に漏れず獣肉食の文化を持たないが、コスパの問題が大きく重大な禁忌というわけではない。乳製品は食べるし、虫を美味しく頂いている。
森人感覚
下着が苦手らしく、日常でもほとんど身につけていない。一度、よりにもよってゴブリンスレイヤーに下着の必要性を訊ねた事があり、彼から『俺に聞くな』と盛大なため息と共に呆れられてしまう。
自分たちの文化では専ら水浴びが主流であるらしく、女神官と一緒に入るまで、温泉(お風呂)につかったことがなかった模様。一度入ってからはハマったのか、王都に訪れる時には逆に女神官を浴場に誘っていた。
ゴブリンスレイヤーのそれ以上に私室はちらかっているのだが、故郷では洗濯と掃除は水精と妖精に頼んでいたため。森を出てそれらを自分でやらなくてはならないと知って不便だと感じていた。
……といったな。あれは嘘だ。
彼女の姉も同様であり、姉の婚約者曰く「(あの姉妹には)片付けの習慣がない」との事。
浪費癖
前述の通り、何でもかんでも興味を持つ性分故に加え、森人ゆえの金銭感覚のなさのため臭い消しの香や耳当てといった小道具や、よくわからない玩具や冒険娯楽小説といった趣味に関するものを何も考えずに購入するため、金欠になる事もしばしば。そのため、姉からも『普段から節制しろ』と説教されている。
この性分も、前述の部屋を散らかす癖の原因の一つと思われる。
書籍11巻では、砂漠が舞台であるためか女商人に頼んで露出度が高いアラビアンな衣装を購入し、着用する(11巻表紙の衣装)。そのためか、美貌もあって目立ちそうな格好にも拘わらず、敵地に上手く溶け込めていた(もっとも、他が薄汚れた鎧を纏った変なのや明らかに異形な見た目であるため、かえって目立たずに済んだと言った方が正しい)。
なお、砂漠を移動する際はちゃんと日除け用のローブを纏っている。
人間関係
鉱人道士
種族的にも性格的にも気が合わないため口喧嘩が絶えないものの、冒険中でさえ軽口を叩き合い、戦闘時には背中を預け合える良き仲間。
女神官
姉のように良く慕われており、キャンプの時は彼女が作ってくれた豆のスープのお礼としてエルフの保存食を分け与えた。徐々に変なの2号と化す彼女に、『オルクボルグの悪影響』と嘆きつつある。
蜥蜴僧侶
彼のチーズ好きをからかったり竜になるという望みを応援するなど、良き友人である。お互い冗談か本気か、彼が「竜になり寿命を超越した暁には伴侶として迎えに行く」といった趣旨の発言をした時はからかいながらも満更でもないような様子を見せた。
ゴブリンスレイヤーとは
エルフ語で『オルクボルグ(小鬼殺し)』という字名で呼び、ゴブリン退治に執着する彼に「本当の冒険」を教えてあげようとしている。
元ネタはホビットの冒険に登場するゴブリン殺しの伝説の魔剣「オルクリスト」か(やる夫スレではまんま「オルクリスト」と呼んでいる)。
一党の他のメンバーがゴブリンスレイヤーの奇行に対するツッコミをサボりがちなためによくお小言のお鉢が回ってくるが「只人の一生分ぐらいなら付き合ってもいい」と考える程度には彼には好意的である。
有象無象に彼を悪く言われる事には仲間として明確な不快感を示し、とある冒険者がゴブリンスレイヤーを侮蔑しつつ自身に言い寄ろうとした時は、当てつけとばかりにゴブリンスレイヤーの下に向かい、彼と親密な様子を周囲に見せつけるという行動に及んだこともある。
ゴブリンスレイヤーの影響を受けつつも真っ当な冒険者にするという目的は揺らいではおらず、ゴブリンロード撃退の報酬として「冒険1回(勿論彼女の望む形での)に付き合う事」を引き出して以降は、彼から頼み事を請け負う際は大抵「冒険」を依頼料としている(大抵の場合はその冒険でもやたらゴブリンに出くわし、切っても切れない嬉しくない縁を嘆くまでがお約束だが)。
能力
一党内での役割は野伏(レンジャー)及び斥候(スカウト)。
一線を画す射撃・索敵・立体的な機動・継戦能力などにより、接近戦以外の場面ではまんべんなく活躍して一党を支えている。
探索では人の何倍も優れた感覚、特にずば抜けた聴力で周辺の危険をいち早く察知する。
技術面
戦闘では狙撃が本分。2体の飛竜(ワイバーン)を一本の矢で同時に仕留めるレベルの達人である(コミカライズの同じシーンでは二本の矢を同時に放ち、それぞれの矢で飛竜2体を撃墜する描写になっている)。射撃精度は恐ろしく高く、曲げて当てる、部位を狙う程度は当たり前に行う。威力も只人の弓兵基準で言えば3人力程であり、後衛として呪文遣いにも劣らぬ火力を発揮する。相当高位のモンスターや大型兵器相手でなければまず遅れは取らない。
森育ちの生粋の上森人ならではの身体能力で、たちどころに高所での位置取りをして視界と射線を確保する場面が多い。中距離戦でも大目玉の《分解》の邪眼の連射を悉く避けたりできる(ただし本人曰く『姉なら避けるついでに攻撃できたのに』との事)。その身体能力から、原作者から度々超トールキン人と称されている。
なお故郷では所詮は銀等級(≒一般人の範疇で一番上)と言った程度。
原作者曰く彼女の故郷に攻め込むとレゴラス級が500人ぐらい出てくるらしい。しかもレッサーレゴラス、グレーターレゴラスなる者も存在するとの事。挙句にかつての存在した森人の勇者は、万全な状態であれば剣から斬撃を飛ばしたとか。
VSゴブリン
ゴブリンスレイヤーが冒険を台無しにするような奇策をやらかす度に禁止令を出しているが、彼と共に冒険していくに連れて彼の和マンチスタイルや合理的思考の影響を受けつつあり、状況的に致し方ない場合に限っては発言を撤回している。
ゴブリンの嗅覚を誤魔化すために奴らの血ワタを浴びる事には、諦め混じりに慣れてしまった女神官と比べ未だに抵抗が消えず、臭い消しの香を女神官用も合わせて購入するようになった。
がうっかり忘れて洗礼を受ける事も……。
種族面
また、種族の特性として自然の手助けを得ることができ、得物であるイチイの弓は弦に飼っている蜘蛛の糸、矢は鏃に木の芽を用いている
木々のある場所であれば急成長を促した枝を矢として調達でき、弓の弦もその辺の蜘蛛から糸を出してもらって即座に張り直すことができる(ゴブリンの死骸から鹵獲するのはあくまで非常手段であり「作りが雑」のため個人的にも嫌)。
この他、馬などの動物に語りかけ落ち着かせることもできる。
接近戦は苦手だが、複数のゴブリンに組み付かれて半裸にされつつも、ほぼ自力ではね除ける程度の力量は持っている。
ただし、遠距離攻撃でもスリングなど「投げる」系統は森人の種族特性の問題から不得手(というか、「只人は他の種族より投擲が得意」という方が正しい)
余談
- 女神官が15歳故か度々陵辱(未遂)担当にされる。酷いときには赤熱した刃で麻酔なしの銃弾(鏃だが)摘出手術なんてことも。
外部出演
『ダンまち メモリア・フレーゼ』にて異世界のエルフであるリュー・リオンと共演。
あちらは年齢は21歳で、妖精弓手とは実に100倍の開きがある。
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