概要
トールキン作品にたびたび登場する旅行用食糧。
とても美味しいうえに一つ食べるだけで丸一日は活動出来るほどの活力が得られる。軽くて持ち運びにも便利なうえ、保存用の葉に包まれたままなら長期間の使用にも耐え得る理想の携行食。
一方、他の食料と一緒に食べ合わせると効力が落ちたり、「活力が満たされても食欲を満たせるわけではない」という描写もある為、単に栄養価が高いというよりは聖なる力を付与する神秘のアイテムであるらしい。そのせいかゴラムやサウロン軍のモンスター連中には忌み嫌われている。
また、定命の者が食べ過ぎるとその命に倦み疲れてしまうというデメリットもある。これは、「不死の国」である「アマン」に常命の者が渡ると長生きできないとされていることと似ている。
- ビルボ・バギンズやフロド・バギンズなどのアマンに渡航した関係者も長生きはできず、あくまでも「中つ国にいるよりは穏やかな死」が迎えられるという程度である。
- この世界観では、「常命の種族にとっての死は祝福」であるとされているのだが、サウロンに「死への恐怖」と「エルフへの嫉妬」を喚起させられてヌーメノール人が神々に反逆して(アラゴルンの先祖などの一部をのぞき)滅亡したという歴史もある。
『指輪物語』作中では、ロスロリエンを訪れた旅の仲間たちがガラドリエルから贈られた。特にほぼ孤立無援・無補給でのモルドール潜入を強いられたフロドとサムの旅を大いに支えている。