概要
エルフの国ロースローリエンの国境を警備しているエルフ。物語序盤にて、国境付近にやってきたフロド、アラゴルンら指輪の仲間たちと遭遇。彼らがロースローリエンを離れるまでその案内を行った。
原作での出番はこれのみだが、映画版では第一部『旅の仲間』(原作準拠)に加えて第二部『二つの塔』でも登場。より高慢な性格に変更されており、当初は指輪の仲間たちを問答無用で射とうとした。その後は、圧倒的不利な状況下で角笛城に籠っているアラゴルン、レゴラス、ギムリやローハンの人々の救援としてエルフの部隊を率いて登場。エルフの指揮官として、押し寄せてくるサルマンの軍勢と戦った。しかし、城壁を破壊して侵入してきた敵との混戦の中、アラゴルンから城内への撤退を指示されて他のエルフ達に撤退を指示した直後、ウルク=ハイの攻撃を受けて致命傷を負い、とどめに別のウルク=ハイに背後から斬られて死亡。
映画のピーター・ジャクソン監督によれば、彼の死は作中世界におけるエルフが不老ではあっても決して不死ではないことを示すためだったという。映画版では、仲間の一人でエルフのレゴラスが一部ファンから"無双"と言われるほどの圧倒的な強さを見せていたため、なおのことエルフの死を強調する必要があったのだと思われる。