概要
本名は、ピーター・ロバート・ジャクソン(Peter Robert Jackson)。
通称「ピージャク」。自作には毎回自身や家族がカメオ出演している。
悪趣味ホラーコメディでマニア心を掴んだ後、母国ニュージーランドで撮影した『ロード・オブ・ザ・リング3部作』で世界中を虜にした。幼少期に1933年版『キングコング』を観て映画制作を志したが、2005年に自らの手でリメイクを実現させた。
特撮技師のリチャード・テイラーとは『ミート・ザ・フィーブル 怒りのヒポポタマス』からの長い付き合い。1993年に一緒に設立した「WETAデジタル」は今や世界トップレベルのVFXメーカーになっている。
2010年にはナイトの称号を授与されている。
来歴
- 1961年10月31日生まれ、プケルア・ベイ出身。
- 1987年に製作プロダクション「ウイングナット・フィルム」を設立し、デビュー作となる『バッド・テイスト』を発表。カンヌ国際映画祭で上映される。
- 1992年、『ブレインデッド』でメジャーデビュー。
- 1993年、リチャード・テイラーと「WETAデジタル」を設立。
- 1994年、『乙女の祈り』でヴェネツィア国際映画祭銀獅子賞をはじめ、多数の映画賞を受賞。
- 1996年、『さまよう魂たち』でハリウッドデビュー。
- 2001年より『指輪物語』を映画化した『ロード・オブ・ザ・リング3部作』が連続公開された。これにより数々の映画賞を受賞、世界的映画監督の名声を得る。
- 2005年、幼少期からの夢であった『キングコング』のリメイクを実現。アカデミー賞3部門受賞。
- 2012年より公開の『ホビット3部作』は、監督をギレルモ・デル・トロに任せて、ジャクソンは脚本・製作総指揮に回る予定だったが、諸事情によりデル・トロが降板したためジャクソンが監督することになった。世界観を同じくする『ロード・オブ・ザ・リング』と合わせて計6本もの中つ国サーガを撮ったことになる。
- 2014年には、ハリウッドの殿堂入りを果たしている。
作品
監督
- 『バッド・テイスト』1987年
- 『ミート・ザ・フィーブル 怒りのヒポポタマス』1989年
- 『ブレインデッド』1992年
- 『乙女の祈り』1994年
- 『光と闇の伝説 コリン・マッケンジー』1996年
- 『さまよう魂たち』1996年
- 『ロード・オブ・ザ・リング3部作』2001年,2002年,2003年
- 『キングコング』2005年
- 『ラブリーボーン』2009年
- 『ホビット3部作』2012年,2013年,2014年