ピクシブ百科事典は2024年5月28日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴

概要

CygamesのスマートフォンRPG『プリンセスコネクト!Re:Dive』のキャラクターであり、本作の主人公。ユウキはデフォルトネームであり、実際の名前はプレイヤーが自由に変更できる。

タグとしては「ユウキ」や「騎士くん」なども使用されている。「騎士くん」の由来はユイが(前作から)主人公のことを「騎士クン」と呼んでいることから。ちなみに最初に「騎士くん」と呼び始めたのはヒヨリであり、それ以来ヒヨリも主人公のことを騎士くんと呼んでいる。

また、ユーザーからも「騎士くん」と呼ばれることが多い他、同じ「きし」という音から、名字呼びのように「岸くん」と呼ばれる事もある。

セリフは基本的に選択肢(無音)だが、アニメーションパートではそこそこ喋る。初期の頃は掛け声や応答程度だったが、物語の途中、具体的にはイベント『新春トゥインクルクライシス!』以降は、はっきりとした内容のセリフをアニメパートにて発することが多くなっている。

ギャルゲーよろしく立ち絵は基本的に表れず、一枚絵やアニメーションの他は限られたシーンでしか立ち絵の姿が描かれない。一枚絵で描かれる際はギャルゲー主人公の王道として目元を隠されて描写されることが多かったが、時間と共に目元も描写される様になった。また、イベントストーリーなどでは袴や水着など季節に合わせた衣装をアニメパートで見ることができる。

なお1ヶ月の間に作中のヒロインら50名以上と仲良くなっているとされるが、こういった時系列上の無理はソーシャルゲームではよくあることなので、気にしてはいけない。(今となってはほぼ裏設定だが、レジェンドオブアストルム内部の経過時間は現実の8倍であるため、実頻度はそれに準ずることになる。恐ろしや)

人物

一人称は「僕」。

純朴で紳士的。他人が困っている場合は首を突っ込まずにはいられない性分。それでいて自身が被害を被っても懲りたり不平不満を言うことは基本的になく、この手の主人公にありがちな聖人君主のような器のデカさを有する。

記憶喪失であり、ゲーム冒頭で覇瞳皇帝との戦いに敗れ、何らかの原因によって記憶が飛んでしまうのだが、エピソード記憶(所謂思い出)だけでなく、なんと習慣や基礎知識を含む意味記憶まで喪失している

そのため序盤のストーリーの描写だけでも文字が読めない(メイン舞台である「ランドソル」の識字率はほぼ100%)、紙幣を食べる、何度も迷子になる、1ヶ月間幼女に世話になる、挙げ句の果てにその幼女に「赤ちゃんみたい」と言われる…など、おおよそ自己投影するに堪えない主人公像が出来上がった。

⇒こちらも参照ポンコツ騎士くん

この「赤ちゃんみたい」というのは今作の主人公の重要なキーワードであり、そのような描写は枚挙に暇がない。

とはいえ物覚えも良く配達などの仕事をこなせるようになるなど、人としての生活習慣の会得にはそれほど時間がかからなかったようであり、約1ヶ月間で%計算までできるようになっている。赤ちゃんのような状態から1ヶ月でここまで成長できるのはある意味凄いのでは、という意見も散見される。メインストーリー第1部開始時点での精神年齢は低学年の小学生程度であり、人として最低限の生活能力は獲得している。

精神年齢の幼さ故にエゴというものが無い為か、この手の主人公像を疎む層にも概ね寛容的に見られており、ユーザー達からも主に純粋な子供として扱われている事が多い。

ただし自分以上に社会常識の無いアキノや、自分以上に学術的な分野に疎いスズナなどの前では、普段ほとんど見せない常識人ぶりを発揮し、彼女達に振り回されながらも社会常識や庶民の価値観、基礎的な学術的知識をレクチャーしている。

ちなみにアキノからは毎度の如く騎士として勧誘されているが、いつも断っている。

職種や仕事内容を問わず片っ端からバイト募集を受ける癖があり、そのせいで幾度と無く災いに巻き込まれるのだが、大体の仕事は難なくこなし、何でも人並み程度にはこなせる器用さがある。それもあってか、彼自身が身に着けているスキルも多彩化してきている。

しかし、その配達業務中は相変わらずの迷子っぷりを発揮するといった未熟な面も未だ多く残されている。よく迷子になりやすいが方向音痴というわけではなく、地図も読めるし方向もわかる。

でも頻繁に迷子になる。これは彼の暮らすランドソルが少々複雑な地形をしているというのも理由の一つだが、それだけではないかも?

一方で困っている人を放って置けないかなりのお人好しであると同時に、目の前で傷つきそうな人がいれば迷わず身を挺して庇うなど向こう見ずで自己犠牲的なところもある。しかし彼の底抜けのお人好しな性格が事件の前進や解決に一役買う事もあり、各種シナリオでは彼を象徴する要素として扱われる事が多い。各ヒロインからも度々そのお人好しな性格が言及される。

また上記の幼児退行のせいか、(異性を含めて)他者に遠慮がなく、どんなときでも素直に接し、甘えられる場面では無遠慮に甘える。そのために抱きついたりボディタッチも自然に行っている。というより、精神年齢からか異性という存在をぼんやりとしか理解できていない節があり、だからこそ女性に対しても遠慮がないと言える。

そのせいで異様に距離感が近く、一部のヒロイン(ユイやマコト等)はその距離感の近さに赤面してしまう事も多く、5周年生放送で声優陣から「罪作り」と言われている。ただし、事次第では彼が異性を意識することもあるようだ。

ちなみにクウカにはドSと呼ばれているが、意外とその素質はあるようで、恥ずかしがるカスミを変身させて遊んだり、必要に迫られてとは言え、周囲がドン引きしてクウカが悶絶する(伏せ字必須)な台詞を吐いたこともある。

少年らしく、魔法少女や戦隊モノにはかなり興味がある様子。ナナカの魔法少女コレクションを見ている時は話しかけられない雰囲気を放つほど真剣だった他、魔法少女イベントの時は自分も仲間に加わりたがったり、魔法少女の服を着たがったりしていた。

魔法少女以外にも、イベントの度にヒロインの着ている服を自分も着てみたがる所がある。だがこれは女装趣味というより、単に精神年齢が低く好奇心旺盛だからだろうと言われている。

⇒こちらも参照騎士ちゃん

周囲の評価によると、彼は普段はにこやかだが表情に乏しく、表情から感情を読み取るのが一般人より難しいらしい。さらに気配が希薄らしく、背後から普通に近づいてもあまり気づかれず、本人は普通に挨拶したつもりでも不意打ちを仕掛けてしまうことも多い。

メインクエストのストーリーでは特に存在感が薄く、クエストが進むにつれて【美食殿】のメンバーに直接言及されることも少なくなり、まるでシュレディンガーの猫のように、直接言及されるまで居るのか居ないのか、プレイヤー側からは一切推測できないようになってきている。

能力

戦闘力

使用武器はやや大振りの両刃剣で、両手持ちの堅実なスタイルで攻撃を行う。劇中の描写から察するに、これはプリンセスナイトの力に付随して形作られた特別な物のようで、市場に流通しているものとは一線を画す性能を持つと思われる。ひょんなことですっぽ抜けたりしないように、鞘には上下にアタッチメントがついており、納刀時に鍔付近に噛むことで固定される。だが、詳しい説明が行われたことはないため、詳細は不明。

剣術は(作中の描写から考察するに)攻撃よりも防御に重点を置く型のようである。自身から攻撃を仕掛ける事は少なく、自分より柔い後衛のヒロインに飛んでくる攻撃を、剣で受け止めたり捌いたりして守る事が多い。レイジ・レギオンプリンセスフォームの登場によって周囲のインフレに置いていかれている節があったが、それでも決して弱くはなく、むしろ順当に成長した結果『ノゾミの一日店長期 〜こちらアルケス錬金堂〜』(メインストーリー3部9章の後)の時点で空中に放られた複数の爆弾の導火線を連続で切り落とす芸当を見せている。

物語開始当初は一般人にも劣る戦闘力(アニメではその面が描かれている)だったが、一部のヒロイン達に戦闘技術を教わったり、模擬戦を重ねたりした事で、都市近郊の弱い魔物程度なら一人で対処できる程度まで成長した。さすがに後述のプリンセスナイトの力を受けたヒロイン達には比肩しうるまでもないが、現在も少しずつ成長している。

ちなみに指揮官としての才能や機転は効く方であるため、助言などでヒロインを直接助けることもしばしば。

肉体労働で鍛えているからか、なかよし部メンバー曰く意外といいカラダらしい。

プリンセスナイト

特殊能力としてプリンセスナイト』の力を持つ。

これにより他者の能力を大きく引き出すことができる。各ヒロインがユニオンバーストを使えるのも、イリヤが大人の姿で戦えるのもマホが魔法を失敗しないのも、この力によるものである。

この強化する能力はヒロインなどの人間以外に使うことも可能であり、枯れた草木や弱った動物を元気にしたり、獣や魔物を強化して暴れさせたり、大気中の精霊を強化することで場の属性を強化して天候を変えるといった芸当も可能。また、強化能力を応用することで、魔法少女に変身できる力を持つ者を半強制的に変身させることも出来るなど応用幅が広い。

さらにこの力は攻撃面だけでなく防御面も飛躍的に上昇させることが可能。ストーリー上では強化を受けた者が崖から転落しても足の捻挫程度まで抑えられている描写がある他、ゲーム上でヒロイン達が魔物などの敵から激しい攻撃を食らってもHPが減るだけで済んでいるのは、プリンセスナイトの防御面での強化があるためである。

それらの強化能力を合わせる事で、10歳に満たない幼少な人物も戦いに参加する事ができるようになっている。

また、こちらの戦力では到底かなわない洗脳された味方が襲いかかってきた時には、とっさの機転でコッコロへの強化を失敗したように見せかけながら彼女をこっそり強化し、身体能力の強化に気づかず踏み出したあちらが勢い余って壁に激突して気絶するよう仕向けるという知略にも用いている。

効果範囲と対象は主人公自身が指定でき、最大効果範囲は数kmにも及ぶ。ただし能力発動すると精神的な疲労とある程度の集中力を伴うようで、長時間・広範囲の使用では消耗が激しい。

またプリンセスナイトの出力は、彼の精神力及びヒロイン達との絆が大きく影響しているようで、時系列の経過に伴う精神的な成長や、ヒロイン達との思い出の蓄積、かつての記憶の想起などによって出力が向上してきている。

逆に何らかの要因によってヒロインとの絆が喪失した場合、プリンセスナイトの力の出力が著しく弱まってしまう描写がある。イベント『絆、つないで。こころ、結んで。』では、一時的にコッコロとの記憶を忘却した事によりプリンセスナイトの力が使えなくなっていた。

第2部以降は、前作の頃の自身のプリンセスナイトの力を統合することによって出力は飛躍的に向上し、さらにある一定の条件を満たしたヒロインを「プリンセスフォーム」に変身させる既存のプリンセスナイトの能力の上位互換とも言える能力も身につけた。こちらも、まだ主人公の精神が幼かった頃は持続時間が短くデメリットも激しかったが、精神が成長した事で持続時間が伸び、デメリットも少なくなった。

この「プリンセスフォーム」を扱える力は完全なイレギュラーであり、アメスやラビリスタといったこの力を知る人物たちでも制御・予測のできないものになっている。下手をすれば「世界の修正力」によって排除されかねないとのこと。

またストーリーイベント『Re:member 僕の願いが紡ぐ未来』ではこの力の過成長が事件の原因ともなっている。詳細は後述。

サバイバル・調理スキル

【美食殿】のギル活で鍛えられたのか、サバイバル能力はペコリーヌ程ではないが豊富。無人島に行ったりなどで他のヒロインが食料調達に難儀する中、狩りや釣りによってあっという間に食料を確保・下拵えをする、怪我をしたヒロインの応急手当を行うなど、むしろ大自然の中では作中でも屈指の生活力を有している。

またペコリーヌ仕込の料理の腕前もなかなかで、魔物料理を中心として各種調理を可能とし、しかも美味であると絶賛されている。『イリーガルオーエドカルテ Dr.ミツキの診察室』では、魔物料理ではあるが、高級料亭の味に負けずとも劣らぬ料理を用意し、食通を唸らせている。

また2021年度の各ヒロインの誕生日におけるシナリオで用意されているケーキは主人公の自作であり、それを彼女達から称賛されたりしている(そちらは魔物を用いない普通の食材で作ったもの)。最多では1日で3人分ものホールケーキを用意した事も。なお、ケーキづくりの心得自体は無印の頃からあったようで、とある理由でノゾミと喧嘩をしてしまった時には、お詫びの印にクリスマスケーキを持っていったこともある。

超ハードワーク(日課)

『Re:member 僕の願いが紡ぐ未来』にて主人公の普段の生活が明らかになった。彼はランドソル中の人々の手伝いや遊びの約束をしており、同時に学校に通い、アルバイトも熟していた。とある事情(後述)からそれを手分けして代行したコッコロ、キャル、シェフィだったが、三人がかりで手分けしても処理が追いつかないということが判明し、主人公が普段から冗談のようなハードワークを平然と熟していたことが明らかとなった。というより、時間制約的に無理だろうという過密さだが、やはり1ヶ月の間に作中のヒロインら50名以上と仲良くなったのは伊達ではないということか。

ストーリー

物語の主人公としてあらゆるストーリーに登場する。

メインストーリー

メインストーリーでは序章から登場。

前編では、前作のメインヒロインでもあるユイヒヨリレイと共に覇瞳皇帝との決戦に挑んでいたが、覇瞳皇帝の圧倒的な力でレイとヒヨリが戦闘不能に陥ってしまう。

そして覇瞳皇帝がユイにトドメを刺そうとしたその時、主人公がユイの前に立ちふさがって庇い……。

その後物語のキーパーソンの一人となるアメスとの会話を挟んだ後に後編へと移り、主人公がとある森の中で目覚める。彼の従者を名乗るコッコロ、後にギルド【美食殿】を組みギルドマスターになるお腹ペコペコのペコリーヌ、心優しい少女ユイ、主人公と同じく行き倒れていた猫耳の魔法使いキャルとの出会いが描かれ、『プリンセスコネクト!Re:Dive』の物語が幕を開ける。

第1部では各ヒロインとの出会いや、「世界の謎」を巡った陰謀などが提示され主に描かれている。

上述した通り最初期の時系列の彼は赤ちゃんに等しい状態で精神的に未熟な面も少なからず描写されていたが、『七冠(セブンクラウンズ)』を巡る中盤や王都終末決戦と呼ばれる戦いに身を投じる後半にもなると、彼は人間として大きく成長しヒロイン達からも慕われるようになる。

そして第1部の黒幕である覇瞳皇帝を仲間達と共に打ち倒した事で、物語は怪しい雰囲気を覗かせつつも一旦幕を引く事になった。

第2部では、とある事情によって精神が再び逆行、さらに幼い状態へなってしまう。言葉はまともに発せず、なんでも口にしてしまうなど赤ちゃん化はより深刻なものとなった。

一方で、ペコリーヌが王宮の宝物庫から持ってきた水晶玉を誤って飲み込んだことがきっかけとなり、新たな能力を発現。ペコリーヌやユイたちをプリンセスフォームという姿に変身させる力を身につけた。

また、プリンセスフォームの能力を使用する際は、一時的だが元の精神状態に戻っている。

また物語は第2部に移った事で、新たな敵となる【レイジ・レギオン】が登場。

第2部は第9章時点では、主に【レイジ・レギオン】との抗争が描かれている。

第3章ではミツキネネカが共同開発した治療薬を飲んだことで徐々に元の精神状態に近づき、第18話には完全に元の状態へと復活した。

なお薬の作用で眠った際に夢の中でとある人物と出会っており、彼女とあることに関して協力することになった。

第9章ではレギオンウォーと呼ばれる戦争が開幕。主人公と仲間達によって【レイジ・レギオン】達を打ち倒すと、各々が持つ「願い」のために戦っていた彼らも遂に降伏し、和解をしたことで物語はハッピーエンドに向かう、

と思われたが……。

イベント

『ミサトサマーエール! 夢追う真夏のナイン』では、イベントバトル以外で初のプレイアブルキャラクター化を果たす。……当ミニゲーム内の話ではあるが。

ステータスは全能力Bとアヤネの下位互換ながら、スキル「ラッキー」の効果で球の飛距離が伸びやすいのが特徴。ミート面は補強されないためちゃんとボールを捉えられるかが課題といった所か。

3周年アニバーサリーイベント『絆、つないで。こころ、結んで。』では、主人公を含む全ての人物がコッコロに関する記憶を失ってしまう事件が発生する。

イベント後編のストーリーでは、紆余曲折を経て事件の元凶と対峙するが、その際は「アニメパート以外では選択肢でしか喋らない」という彼の性質を利用した演出がなされており必見。またイベント内のワンシーンでは、アニメパート以外でも彼のセリフが用意されており、ほんの少しではあるがボイスが流れる。

『エンドレスサマープロデュース 真夏のふたり占めパラダイス』では、シズルエリコによる主人公との夏休み生活が描かれている。

ボスとなる「宿題」戦では彼がゲストキャラとして参戦し、彼の邪魔をしようとする魔物と戦うヒロイン達の後ろで宿題に励む。

4周年アニバーサリーイベント『Re:member 僕の願いが紡ぐ未来』の次回予告では、なんと遂にゲーム中における台詞を得ている。

これまでも台詞が無い訳ではなかったものの、主人公の台詞としては基本的に選択肢として表現されていたため、メッセージウィンドウに表示される台詞としては初になる。更に言えばボイスとしてもアニメパートでの掛け声や相槌が主だったため、ボイスという形の台詞としてもきちんとした文章を喋った貴重な場面という事になる。

(上記の『エンドレスサマープロデュース』の日記では自分が書いた文章を読み上げる形で喋ってはいるが、あくまで読み上げではある)

演技としてはアニメ寄りかつあちらよりは精神年齢は高め(つまりゲーム基準)のイメージ。

イベント前編では、プリンセスナイトやプリンセスフォームの力が強くなりすぎてしまった事による弊害を危惧したアメスによって、「誰もアストルムの事を知らない」という設定の「夢の世界」へと送られる。しかし予期せぬ不具合が起きたせいで、ペコリーヌまでもが夢の世界に囚われてしまったり、過剰な力による強化能力でペコリーヌを傷つけるなどの事態にまで発展してしまう。

同時に「こちら側」となるランドソルでは、主人公が眠りから一切目を覚まさなくなる事件が発生。ランドソルに残されたコッコロ、キャル、シェフィは彼を目覚めさせる事を決意した。

後編では、ペコリーヌと共に夢の世界の中を散策した際に、騒動の元凶となる、主人公が力を求めすぎた世界線の彼の成れの果てである「オーバーロードフォース」が出現した。強化を受けたペコリーヌを凌駕する力で主人公を追い詰めるが、同時期にソルの塔に足を運んだキャル達が魔物と戦闘を行った事で、アストルムと夢の世界との境界が崩れ、遂に主人公やペコリーヌとキャル達が合流する。

そして世界の狭間の中でヒロイン達が固唾を呑んで見守る中、主人公とオーバーロードフォースによる一騎打ちが開幕。オーバーロードフォースはその実力で主人公を圧倒するが、主人公はこれまでヒロイン達と紡いできた「絆の力」を発揮し、見事オーバーロードフォースを討ち倒す。

そして夢の世界にて、主人公の記憶の中に存在する「あちらの世界」のヒロイン達といつか「現実」で再会する事を約束。主人公は夢の世界から去り、キャル達【美食殿】の面々から、目覚めの挨拶を送られた。

余談だが、オーバーロードフォースの見た目が青いオーラのようものを纏っている主人公という事で、同社制作の別ゲー極みスキンになったなどと言われたりしている。またそれで言うと、そちらの登場人物とその攻撃方が似ている部分もある。

プリンセスナイト強化

プリコネR6周年のアップデートを境に、「プリンセスナイト強化」という新たな育成要素が登場。

これまでゲーム内のバトルでは「ユニオンバーストはプリンセスナイトの力によって行われる」といった設定のみの要素でしかほぼかかわらなかった彼だが、ついにゲーム内で彼を強化する要素が誕生した

プリンセスナイト強化は、主に「属性強化」「属性スキル強化」「マスタースキル強化」の3つの要素がある。

TVアニメ版

「……👍✨」

アニメ「プリンセスコネクト!Re:Dive」においても主人公として登場。名前は「ユウキ」。

第1期第1話の時点で、狼型の魔物に引きずり回される、お金を食べる(原作では紙幣だったが、アニメでは硬貨に変更されている)といった赤ちゃんぶりを披露したが、彼の持つ「プリンセスナイト」の力をここぞという場面で発揮し、窮地を乗り越えるといった主人公気質は健在である。

アニメ版では彼の精神が幼い様子がわかりやすく描写されているため、薪割りの仕事など何かをこなすたびに視聴者から褒められるネタが定番となった。

原作の主人公との最大の違いは、コッコロと共に早い段階で働きに出ていることである。

原作ではランドソルに到着してから1ヶ月ほどの間はコッコロの稼ぎで養ってもらっており、他のヒロインとのキャラストーリーの大半の時系列は、この1ヶ月の間の出来事とされている。

しかしアニメという媒体の都合もあるのだろうが、アニメ版は原作と違い、無差別に女の子たちと恋愛フラグは立てず殆ど知り合い止まりの関係になっておりラッキースケベイベントなども全くなく、基本的には【美食殿】の他の3人と主に交流をしている。このためアニメではギルド結成後は一貫して美食殿のギルドハウスで生活しており、【サレンディア救護院】に下宿したり【ルーセント学院】や【聖テレサ女学院】に籍を置くという展開も再現されていない。

ただし【リトルリリカル】のメンバーからは「師匠」として慕われたり、シズルリノからは原作と同様の好意を持たれたり、倒れているのを声をかけて以降エリコから目をつけられたり(こちらはトラウマを植え付けられるレベルで怖がってしまっている)、アオイからは友達認定されたりと、【美食殿】以外の女の子から好かれている描写も少なからずあり、フラグ体質が消えているわけではない。第2期7話の回想で【トゥインクルウィッシュ】が登場した際にはやり取りからしてゲーム版同様親しい仲だったと思われる。

アニメ版における「ユウキ」の発音は、どちらかというと名字の「結城」に近いものとなっている。そのためユウキは姓なのか、名前なのかが若干分かりづらいことになっているが、プリコネRの世界観として「名前の部分のみのカタカナ表記で名前」というものがあるため、それに倣った場合、彼の名も「勇樹」などの名前の方の可能性が高い。

セリフもちゃんとあるがとても少なく、それもカタコト気味。原作ではペコリーヌのことを「ペコさん(アニメでは最初の頃は『ペコ』呼び)」、コッコロのことは「コッコロちゃん」と呼んでいるが、アニメ版ではカタコト口調に合わせるためか、いずれも呼び捨てになっている。

シーズン2第2話では、ツムギの手によってなんと女性用のアイドル衣装を着た姿を披露した。上述の通り原作ではやたらと女性用の服を着たがる傾向があったが、実際にそれを着た事をはっきり描写されるのは初。

グランブルーファンタジー

同じCygamesによるゲームグランブルーファンタジーでは、召喚石「プリンセスナイト」として登場。

デフォルトでは彼の後ろ姿が描かれているのみ。

コラボストーリー「蒼空の食卓をともに」の冒頭で行方不明になってしまうため、ストーリー中ではその姿はエンディングの一枚絵まで登場しない。不遇である。

なお、召喚石の効果も女性キャラ限定で能力強化。男性キャラでも能力強化はするが、女性キャラよりも上昇幅は少ない。召喚石を装備する場合(特にメイン)、パーティー編成を考えよう。

Shadowverse

同じCygames製作の対戦型デジタルカードゲーム『Shadowverse』では、プリコネRがテーマの一つとなっているカードパック「アルティメットコロシアム」のアディショナルカードとして参戦した。

カード名プリンセスナイト
種類フォロワー
クラスニュートラル
レアリティゴールドレア
コスト3
進化前攻撃力:3 体力:2
能力ファンファーレファンファーレ を持つフォロワー(プリンセスナイトを除く)」をランダムに1枚、自分のデッキから手札に加える。
進化後攻撃力:5 体力:4
能力進化時 自分のPPを1回復。自分の手札の「ユニオンバースト を持つフォロワー」すべてのユニオンバースト を-2する。
CV阿部敦
収録セットアルティメットコロシアム

※ファンファーレ…手札からPPを支払って場に出たときに発動する能力。

※ユニオンバースト…数字のターンかそれ以降にプレイすると発動する能力。手札にあるとき自分のフォロワーが進化すると-1される。

プリンセスナイト名義で参戦。

ファンファーレ能力でファンファーレ持ちのフォロワーを手札に加えるという一風変わった能力と、『プリンセスナイト』としての力を再現した、ユニオンバースト能力をサポートする進化時能力を持つ。

進化時能力の都合上、やはりユニオンバーストを活用したデッキで使用することになりやすい。

進化時が使えない状況でも、ファンファーレによるサーチ能力もあるため無駄になりにくい。

構築は難しいが、ファンファーレ持ちのフォロワーを絞った確定サーチのデッキ構築を行うことも可能。

主に、ユニオンバーストが強力な猫耳の魔法使い・キャルを確定にしてユニオンバーストを連発するデッキを組まれることが多い。

アンリミテッドルールでは骸の王をサーチして大量展開コンボの布石とする構築が組まれている。

なお後の第19弾「十天覚醒」にて、ユニオンバーストと同じ内容の能力を持つ「奥義」「解放奥義」を持つカードが登場したが、プリンセスナイトはあくまで「ユニオンバースト」が対象であるため、奥義能力のサポートは不可能である。

ボイスももちろん用意されているが、アニメ版と同様シンプルで淡白なセリフ内容となっている。

余談

公式のビジュアルファンブックによると年齢は17歳で身長は165センチ。

日本の17歳男子の平均身長が170センチであるため、すこし小さい方とも言える。

ユウキという名前の由来は「プリンセスとコネクト」→「姫と結ばれる」→「結姫」→「ユウキ」だとする説がある他、仲間のヒロイン達に「勇気」を与える事も由来の一つかもしれない。

名前をいつでも自由に設定できる反面、ストーリーでは三人称でしか呼ばれないという弊害に陥っている。たとえ切羽詰まった状況でもプリンセスたちは「キミ!」などと全力で三人称を多用するため、命の危機なのに誰も名前を呼んでくれないというシュールかつ薄情な場面になってしまったことも…

作中では言動もあってか同い年の少女(ペコリーヌクロエジータなど)から年下かと思われることも多い。

成人の女性陣がハイヒールを履いていることもあるため、身長の近い相手でも見下ろされたり目線を合わせるのに背伸びをするといった描写もある。

ユウキがお金を食べるというネタは公式側からも認知されているのか、前述したアニメ版ではそのシーンが印象的に描写されたり、メインストーリー第2部第5章ではお金を口に咥えることで敵の仕掛けを突破する展開が作られたりした。

夏のストーリーイベントに登場する際はパイナップル柄の水着を着用している。

この水着はコッコロが自身の水着と一緒に買ったものであり、開発チームへのインタビューでは「お母さんが選んで買ってきた服をそのまま着ている感じ」であると語られている。

戦闘指揮がメインという設定などの理由から、主人公ではあるがプレイアブル化はされていない。

しかしストーリー内のイベントバトルでは顔グラフィックやSDキャラと共に主人公が戦闘に参加することがある。配置はコッコロより前で水着ミフユより後ろであることから、中衛の中でもかなり真ん中に近い場所なのだと思われる。

メタなことを言うのであれば、ヒロイン達がユニオンバーストを使えるのは、前述のように主人公の「プリンセスナイト」の力で強化されているためなので、仮に彼をプレイアブル化してしまった場合、彼が倒されて彼からの力の供給が途絶えてしまったらユニオンバーストが使用できなくなるため、本作の主人公はプレイアブル化できないという事情がある。ストーリーイベント「Re:member 僕の願いが紡ぐ未来」前編のボスバトルでは彼が眠った状態になっている為ヒロイン達のユニオンバーストが一切使用できない制約が課せられている。

また、前述した通り主人公自身の戦闘能力は低いという設定があるうえに、バトル中は常にヒロイン達へ「プリンセスナイト」の力を使っている=一緒に戦っていると言い換えることもできるため、主人公自身をプレイアブル化させて戦わせる理由が特にないという事情もある。

ただし同イベントでオーバーロードフォース相手にある程度の剣戟を繰り広げて見せるだけの戦闘力はあり、オーバーロード状態のペコリーヌとキャルは援護に徹した状況で自分の力で撃破して見せてもいる。

逆に考えると、前述したミニゲームや外部作品であるShadowverseへ主人公が参戦できた理由は、上述したユニオンバーストに関する細かい設定を考慮しなくて良いからだと考えられる。

なお現在は上記のようにプリンセスナイト強化という育成要素が実装されており、事実上のプレイアブル化を果たしたとも言える状況となっている。

関連タグ

プリンセスコネクト!Re:Dive / 美食殿

大きな赤ちゃん

ペコリーヌ / コッコロ / キャル…同じギルドに所属。

シェフィ…メインストーリー第2部にて、空から降ってきた彼女を救出したことで謎の幼児退行を起こすことに。第4章以降は同じギルドのメンバーとなった。

プリンセスナイト…主人公が持つ特殊な力。

ラビリスタ…七冠の一人で、主人公にプリンセスナイトの力を与えた張本人。

サレンディア救護院…ゲーム版での居候先。

聖テレサ女学院(なかよし部)…特別編入生として時折登校している。書類上、正式な一員では無いが、ギルドの活動上必須の存在なので事実上のメンバーになっている。

セロニムグラブルにおいての中の人繋がり。

上条当麻…中の人繋がりで、同じく記憶喪失となっているキャラ。あとやたらと女の子にフラグを立てるところも同じ(ただし上条さんの場合、男性の知り合いもかなり多い)。

百鬼丸…2019年版どろろにおいては、身体的欠損が原作以上に深く心理的な未熟さをもたらし、年下であるはずのどろろに世話を焼かれており、見た目は青年であるにもかかわらずメンタルが赤ん坊に近かったが、不器用ながらもストーリーの進行に伴い徐々に成長していく点が共通。

岸波白野Fate/EXTRAの主人公。何でも望みが叶えられる存在や舞台が電脳世界・中の人が同じで記憶喪失という共通点がある。ユウキには騎士くんという通称があるが、何の因果か彼の苗字にも『岸(きし)』が入っている。ちなみに、彼の相棒登場キャラ中の人が共通するキャラクターもプリコネにいたりする。また、派生作品では文字通り赤ちゃんになってしまった事も。

アルク…同じCygamesによるゲームワールドフリッパーの主人公。LINEのCygamesスペシャルスタンプにて共演。性格や境遇も色々似ている。

主人公ソシャゲの主人公) 記憶喪失 赤ちゃん

しょーがねーだろ赤ちゃんなんだから…幼児退行後のあまりの奇行の数々をこの一文で表されることも。

ネタバレ

前作において

詳しくは騎士くんの項目を参照。

前作の主人公は今作と違い、記憶喪失といった障害は無く途中で記憶を吹っ飛ばされることも無いので、前作の主人公は普通に言葉を話して会話している。また、前作にコッコロはいないとはいえ幼女の世話になるという事態も起きなかった。

Re:Diveでは主人公が前作でヒロインたちと築き上げた人間関係がリセットされているが、一部の登場人物は彼との記憶を覚えており、例として佐々木咲恋サレン)との幼馴染としての関係は、薄らとボカされた状態ではあるものの引き継がれた形となっている。

また、前作のクライマックスでは主人公の人格データが一時的に喪われてしまうという展開が発生し、その後ミネルヴァによって人格の約99.9%を再構築されるという出来事があった。

そして本作ミネルヴァ曰く主人公の赤ちゃん化に関して、前述した99.9%のうちの0.1%の欠落によって性格の違いを引き起こしていたことが明らかになった。この為ミネルヴァは、自分が主人公の概念的な母親であると冗談交じりに語っていた。

その影響により、第1部以降はプリンセスナイトのリミッターを解除したせいで本来の人格データの相違からいつ消滅してもおかしくない状態となっており、ラビリスタが解除を渋っていたのはそのため。

なお性格の差異に関しては、記憶喪失やアストルムでの環境により、現実での成長に伴い曇っていた根底のピュアさが蘇った結果とも言える。

それ故か、最終的に二部終了に伴い彼もギリギリ現実に帰還できたが、記憶が戻っても性格はそのままであった(ノンフィクションでもこうした例は実在する)。

アニメ版について

以下 アニメ版第2期第5話ネタバレ及びゲーム版第1部第15章のネタバレ注意

アニメ版の彼は、実はゲーム版の第1部第15章における、ペコリーヌを覇瞳皇帝から庇った際にアメス及びラビリスタから示された選択肢で「今の絆を守る」ではなく「目を伏せる」を選んだ彼であると、第2期第5話にて明かされた。

ゲーム版で描写された当時においては事実上のバッドエンドの選択肢であり、再び選び直す事を促すメッセージがその後に流れる。だがこれによりアニメ版の物語が、OPの歌詞にあるように「バッドエンドのその先」の物語である事が判明した。

ただし純粋にゲーム版からの続きではなく、第1期第1話ではゲーム版の同様のシーンのようにコッコロに対し涙を流す事は無いなどの差異も存在している。またアニメ版第2期第4話における、覇瞳皇帝が戦略級の大量破壊魔法を使用する際の描写もムイミの服装が新調後となっているなど、純粋にゲーム版をそのままなぞったとも考えにくいものとなっており、ゲーム版における彼女が言う「ループ」の一つの物語なのかもしれない。

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