概要
王都終末決戦とは、CygamesのスマートフォンRPG『プリンセスコネクト!Re:Dive』にて開催されたイベントの一つ。
開催期間は2019/12/22(日) 15:00 ~ 2019/12/30(月) 14:59
メインストーリー第1部最終章となる第15章の追加に伴う特別イベントという位置づけである。
解説
メインストーリー第1部終盤にて展開される、覇瞳皇帝(カイザーインサイト)との最終決戦のシーンと連動したイベント。
第1部のラスボス的立ち位置となる『覇瞳皇帝』と、ストーリー3章分にわたって最終決戦を繰り広げてきた騎士たちだが、苛烈を極めた第14章終盤にて、相手は真の姿を解放。
覇瞳皇帝は強固な結界を張り、その内側で「食餌」として呼び寄せた強力な魔物から魔力を供給し始めたため、供給元となる魔物を撃破し、覇瞳皇帝との直接対決で決着をつけようというのが、本イベントのコンセプトである。
王都終末決戦は、覇瞳皇帝が召喚した強力な4体のボスモンスターである
- サーヴァント・ブレド(物理)
- サーヴァント・マギ(魔法)
- サーヴァント・ロクス(複部位)
- サーヴァント・ウォル(防衛)
との戦いと、4体のボスモンスターを倒した後に解放される、覇瞳皇帝との最終決戦の二部形式で行われる。
4体のボスモンスター戦は、プレイヤー全員の力を合わせて戦う、いわゆるレイド形式のバトル。ただし、膨大なHPを少しずつ削るのではなく、プレイヤー1人でも倒しきれるボスを何度も倒し続ける形式なため、プレイヤーは討伐した回数が一定数に到達すると達成できる「完全討伐」を目指すことになる。
なお覇瞳皇帝との最終決戦は完全にプレイヤー個人での戦いとなる。
また、各ボスと覇瞳皇帝戦は編成できるパーティメンバーがそれぞれ制限されている。そのため、使用できるキャラのみを用いた独自の戦略が要求されるが、今回のみ特別にイベント専用のサポート設定キャラを1パーティにつき3キャラまで借りることが可能。
開催情報第一報の後にボスモンスターの討伐報酬があるとこが明かされた。その展開から某ゲームの採集決戦を彷彿とさせたため、プリコネRではどのようなことになるのだろうかとされていた。
しかし続報で報酬の内容が公開された際に、個人が入手できる報酬にジュエルやメモリーピースといったレアアイテムのドロップ情報の記載は無く、またボスには挑戦回数の制限が設定されていることが明らかになったため、ボスモンスターたちが報酬目当てに一斉に狩り尽くされるような心配は無くなった。
だが……。
イベント開催後
実際の問題は別の方にあった。
いざ特別イベントが開催されると、4体のボスモンスターが意外と強力なうえに、前述したパーティ編成の縛りによって、ボスをワンパン(1回の挑戦で倒すこと)で倒せないプレイヤーが続出。挑戦回数を消費して挑む都合上、なるべくボスはワンパンで倒すことが理想なため、この部分だけでも厳しい。
加えてそもそものイベントの参加条件が、メインストーリーを(スキップ可能とはいえ)全て閲覧しなければならないという点も、これまでストーリーを見てこなかったプレイヤーには大きかった。
なによりも厳しい要素となったのがボス戦の挑戦回数制限。これは時間経過で回復する仕組みなのだが、回復頻度が2時間に1回だったため、ボスをワンパンできる上級プレイヤーにとっても、倒したいのに倒せない手痛い仕様となった。
これらの要素が重なった結果、イベント開催から日付が変わった12月23日0時の時点で、ボスは全体400%の内22%しか削られておらず、それによりイベントを達成できない可能性が懸念されるようになる。
完全討伐の際にもガチャ10連分である1500ジュエルが報酬として貰えるため、イベント未達成はなんとしてでも避けたいところだった。そのため運営には早急の対処が求められた。
そして……。
バランス調整後
案の定、運営によるバランス調整が告知された。
各ボスのHPや攻撃の激しさが緩和され、報酬にジュエルが追加、挑戦回数も1時間に1回回復に加え回数の保有上限も10回分から20回分に変更。
さらに参加プレイヤー全員に20回の挑戦回数を配布と盛りに盛ったバランス調整を行った結果、それまでの停滞が嘘だったかのように討伐数が増え続けることになる。
これらのバランス調整は運営のユニオンバーストと表現されることも。
最初に狙われたのが「サーヴァント・ロクス(複部位)」。
名前のとおりマルチターゲットを持つボスなのだが、編成できるキャラの中に、優秀な範囲攻撃スキルを持つイリヤと、彼女の支援として優秀なアカリや水着イオが含まれていたため、もともと4ボスの中では人気な部類だった。
バランス調整により一層倒しやすくなったロクスは、調整後も真っ先に狙われることになり、4ボスの中で最初(12月23日23時)に完全討伐された。
これによりプリコネR公式Twitterのリプライ欄には、ロクスの様々なコラ画像が投稿された。
また、「クリスマスイブの朝日を見れなかった」と言われてしまったり、「プリコネRのバルバトス」と表現するユーザーも現れた。
彼(?)のことをもっと知りたい人は、サーヴァント・ロクスの個別記事の方も参照のこと。
ロクスの擬人化イラスト
次に狙われたのが「サーヴァント・ブレド(物理)」。
こちらは高い物理攻撃力が特徴という位置づけだが、編成できるキャラはサレンディア救護院や牧場(エリザベスパーク)などメインアタッカーを務められないキャラが多いのを考慮されてるため、もともとスタンが非常に有効というわかりやすい弱点を持っていた。
性能的には4ボスの中で最弱とするプレイヤーもいるほど。
こちらもバランス調整の結果かなり倒しやすくなったため、ロクス討伐から約19時間後となる12月24日18時に完全討伐された。
ブレドの擬人化イラスト
3番目に狙われたのが「サーヴァント・マギ(魔法)」。
このボスは魔法攻撃や状態異常が得意というポジションだが、編成可能キャラはヴァイスフリューゲル ランドソル支部やカルミナのメンバーといった支援系のキャラが中心だった。そのためDPSがほぼトワイライトキャラバンのメンバーに限られているという厄介なボスであり、調整前は多くのプレイヤーを苦しめていた。
調整後はトワイライトキャラバンのメンバーさえ入れれば特に問題なくワンパンできるヌルさとなったため、ブレド討伐から約6時間後に完全討伐された。
そしてマギに関しては、完全討伐の時刻が12月25日の0時2分だったため、クリスマス当日の夜を僅かながら過ごすことができたと一部のユーザーの同情を誘った。
マギの擬人化イラスト
最後に狙われたのが「サーヴァント・ウォル(防衛)」。
防衛の名のとおり調整前は防御力が非常に高かったため、編成可能キャラの中で貴重な物理防御デバフ持ちだが、後発実装なため才能開花の難易度が高かった編入アオイやクロエが必須級というパーティメンバーの揃えづらさから、もともと4ボスの中では最も討伐スピードが遅かった。
調整後は調整前と比べると目に見えて柔らかくなっており、最後の1体ということもあって全プレイヤーの集中攻撃を食らったウォルは、マギ討伐から約9時間後の12月25日9時に完全討伐された。
当初運営はそのような要素を意図的に排除したものだと思われるが、結果としては先輩ゲームと同じく採集決戦に近い状態になってしまったと言えるだろう。
その後
紆余曲折を経て4体のボスモンスターを全て倒したプレイヤーたちは、いよいよ覇瞳皇帝との直接対決を挑むことになる。
覇瞳皇帝戦解禁に際し、Twitterでは「覇瞳皇帝」及び「カイザーインサイト」がトレンド入りした。
覇瞳皇帝戦はイベントストーリーのスペシャルバトルと似た形式の3つのMODEに分かれたバトルだが、4ボスと同様にサポートキャラを借りれるうえに、パーティが全滅しても討伐できるまで何回も挑戦できる仕様なため、倒せなかったとしても諦めずに何度も挑戦して撃破しよう。
なおイベント開催期間中に覇瞳皇帝に勝利できなかったプレイヤーに関しては、イベント終了後もメインストーリー第15章の画面から、難易度が引き下げられたうえで覇瞳皇帝に挑戦することができる。
イベント開催後に第15章を解禁した新規プレイヤーに関しても同様である。
見事覇瞳皇帝との直接対決に勝利した騎士クンは、メインストーリー第1部のエンディングを迎えることができる。
そのエンディングによると物語には真の黒幕が存在してるようだが、果たして彼女との関連性はあるのだろうか……?
余談
- 前座ボスであるサーヴァントのグラフィックは、イベント『黒鉄の亡霊(ナイトメア)』のボス「リビングメイル」が元となっている。
- 開発者インタビューによると、リビングメイルは開発者にとって思い入れ深いボスモンスターなため、第1部のクライマックスというタイミングでリビングメイルのグラフィックをベースにしたボスを作ったとのことである。
- イベント『授けの財団と聖なる学舎の異端児』の予告では、クロエに「ポコポコ生えてくるヨロイみたいやつ、一生ボコ散らかすバイト」と表現されており、実際に彼女はアルバイトとして参戦していたことが明かされている。
関連動画
各サーヴァント(修正前)のワンパン動画
関連項目
プリンセスコネクト!Re:Dive プリンセスコネクト!Re:Diveのイベント一覧
冠位時間神殿ソロモン…プリコネRの先輩ソーシャルゲームとでも言うべきFGOにおける似たようなイベント。採集決戦の元ネタである。