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曖昧さ回避編集

  1. 創作物におけるキャラクター類型の一つ。本記事で解説。以下の用法も基本的にこれの一種にあたる。
  2. 漫画『スパイダーマン』に登場するヴィランリザード(MARVEL)
  3. 仮面ライダーウィザード』に登場するファントムリザードマン(ファントム)
  4. ソウルキャリバー』シリーズの登場キャラクター。アイオーン・カルコス
  5. ドラゴンクエストシリーズ』のモンスター。色違いにりゅうせんしシュプリンガーなど。リザードマン(DQ)
  6. ドルアーガの塔』シリーズの敵キャラクター。
  7. 健康クロス氏の同人作品『魔物娘図鑑』のキャラクター。リザードマン(魔物娘図鑑) クロビネガ
  8. pixivユーザーの一人。1.のイラストをよく投稿している。本人プロフィール

概要編集

「lizard(トカゲ)+man(人間)」の合成語で、獣人爬虫類版と言うべき存在である。

manを「男性」と解釈し、「蜥蜴男」などと表記される場合もある。例えば『勇者のくせになまいきだ。』シリーズは「トカゲおとこ」の名称を採用している。

その場合、女性型は「リザードウーマン」「トカゲ娘」などと呼び分けられることになる。


各言語での呼び名編集

言語カナ表記綴り
英語リザードマン / リザードフォーク / ウェアリザード / ワーリザードLizardman, Lizardfolk, Werelizard
ドイツ語エクセンメンチEchsenmensch
スペイン語オンブレ・ラガルト(男性) / ムヘール・ラガルト(女性)Hombre Lagarto, Mujer Lagarto
フランス語オム・レザール(男性) / ファム・レザール(女性)Homme Lezard, Femme Lezard
タイ語マヌッギンガー / マヌットギンガーManut Kingka
ベトナム語グォイ・タン・ランNguoi Than Lan
インドネシア語マヌシア・カダルManusia Kadal
タガログ語タオン・ブティキTaong Butiki
スワヒリ語ムトゥ・ムジュシMtu Mjusi
中国語爬蟲人(パーチョンレン) / 蜥蜴人(シーイーレン)Pachongren, Xiyiren

描かれ方の傾向編集

似た特徴を持つ「龍人」との境界は曖昧になりがち(そもそも自体が爬虫類から派生した創作上の存在なので)。

ただ、神話の時代からその姿が見られた龍人とは異なり、明確にリザードマンと言える存在が確認できるのはごく最近のことであり、現代的なサブカルチャーの中から生まれてきたものと考えられている。


比較的古い例で、1983年発売のゲームブックロストワールド』(日本ではそれを元ネタに作られた『クイーンズブレイド』が有名)に登場した「Lizard Man with Scimitar and Buckler(邦訳:とかげ男)」あたりになる。

なお、理由は不明だがこの当時から「リザードマンは左利きである」というイメージがあり、『ロストワールド』のイラストも右手に、左手にを持つ形で描かれている。


他の獣人と比べても敵キャラクリーチャーとしての登場が多く、それに合わせて見た目も爬虫類比率が高くなりがちである。全身を覆うに物を言わせてなども碌に着ずに出てくる場合もあり、まんま「二足歩行するトカゲ」でしかないことも少なくない。

武器が無くとも、を活かした攻撃手段を持っていることが多いのは他の獣人と同様。ただし爬虫類ならではのイメージで、再生力が高かったり、サラマンダー)に強いといった設定が付く傾向がある。


知能面は意外にもまちまち。見た目に比例する作品も多い一方で、知略や魔法を武器にするリザードマンもそこそこいる。

リザードマン【毎日モンスター】


味方として出た場合でも、「誇りある戦士」といった気質をしていることが多い。

近年では人間比率を高めたデザインも増えてきており、逆に肌の質感以外はほぼ人間に準じるような作品も出てきている。例として『剥かせて!竜ケ崎さん』など。


稀にトカゲ以外の爬虫類の要素(※)を持っている場合もあるが、どれもかなりの少数派で「独立した種族名が付かないので便宜上リザードマンに含められている」という趣が強い。

※イグアナやヤモリ、カメレオンなど。


上記以外では、強いて言えばが比較的多く、本来は女神固有名詞であった「ラミア」などの種族名で区別されていることもある。

なお、ラミアは主に「上半身人間、下半身が蛇で、腕は有っても足は無い」体型だが、「蛇の頭部に、人間の四肢を有する」タイプのものも存在する。


魔法を使うリザードマン編集


その他の登場例編集

  • ファイティングファンタジーシリーズ
    • イギリス発のゲームブックで、舞台となる世界「タイタン」では、混沌勢の種族として登場する。邦訳では「トカゲ兵」。優性上位種「リザードキング(トカゲ王)」を支配者として頂き、完全な縦型の社会を形成。信仰している魔王子イシュトラへの奉仕と高い知性から、独自の文化を形成している(首都神殿も作っている)。武器や鎧の製法、魔法や知識、文字や記録など、そのレベルは極めて高い。
    • 人間を始めとする自分達以外の種族は、全て劣った存在と見なし、敵対か隷属以外を認めない。恐竜や大トカゲなどを乗騎として使用。爬虫類ゆえに冷血の変温生物。時折生まれる双頭の個体は優性種として司祭に就くが、奇形の個体は蔑まれ奴隷とされる。
    • なお、タイタン世界には上記のリザードマン以外にも、蛇やカメレオンなど、半人半爬虫類の種族は存在している。ただしそれらはリザードマンとは無関係で、人間はもちろんリザードマンを含む他種族とも敵対している。
  • ゲート・デーモンの仮面
    • ソード・ワールド』ノベルズの一つ。SF小説家でもある山本弘によって、変温動物であり、卵生であることから、人間とは違うメンタリティを持つ種族として描写されている。
    • なお、山本は自作のSF小説においても、人間とは感性や思想が異なる爬虫類型の知的生物を頻繁に登場させていた。
  • オーバーロード
    • 丸山くがね原作。小説4巻・アニメ第2期はリザードマン(蜥蜴人)の視点からストーリーが展開し、独自の文化を持つ種族として詳細に描写されている。
  • 異世界食堂
    • 犬塚惇平原作。本作のリザードマンは、沼地で生活している原始的な種族であり、人間に比べ短命(「20年も生きれば長生き」らしい)とされる。中でも「ガガンポ」という人物が店の常連になっている。
  • エルフ・17
    • 山本貴嗣による漫画。表情が読めず会話途中でも好機とあらば躊躇無く斬りつけてくるために、太刀筋が読めない種族として描写された。
  • おざなりダンジョン
    • こやま基夫による漫画。人類圏や他の獣人国家と対立する、竜を信奉するリザードマン系獣人で構成された帝国「ジオ・サウルス」が登場した。魔法は使えないが、自らの種族に品種改良を重ねて暗躍した。
  • The_Elder_Scrollsシリーズ
    • ベセスダ・ソフトワークスのゲーム。プレイヤーキャラクターにも選べる「アルゴニアン」というトカゲのような獣人種が登場する。病気や毒に強く水中呼吸可で、開錠の技術にも長け隠密行動を得意とする。また女性は魔法職に高い適性を持ち、ぶっきらぼうで無表情に見えるが信頼を得られば情に篤い。
  • ファイナルファンタジーシリーズ
    • イヴァリースアライアンス」と呼ばれる世界観の作品群では、「バンガ族」というリザードマン型の亜人種が登場する。魔法が苦手だが、強靭な肉体を持ち、肉弾戦に優れる。気性の荒い者が多いものの、人間や他種族と問題なく共存している。ただし、彼らに対して「トカゲ」は侮辱にあたり、その言葉を口にすれば怒りを買う。
  • CARAVANSTORIES
    • Aimingのゲーム。「リザードマン」という種族名を用いたが、実際には大半が型であった。これは担当者の趣味に由来するもので、深い意味は無かったらしい。描写上も体型による差異は特に付けていなかった。
    • 他種族との接点が乏しいとされ、厳しい環境と宗教体系の中で閉鎖的な生活を営む者が多かった。一方で、過去にはオーク「を」侵略しようとしたことなどもあったらしい。
  • ロマンシングサガ
    • 敵モンスターとしてリザードマンが登場する他、NPCとしてワロン島のジャングルに住むゲッコ族が登場。破壊神サルーインが己の手駒とすべくトカゲを進化させた存在とされ、人間と敵対してはいないが友好的ともいえない。
    • ゲッコ族の仲間キャラクターとしてゲラ=ハが登場する。
  • BEASTARS
    • 全ての哺乳類、爬虫類、鳥類が人型の知的生物となっている世界が舞台であり当然トカゲも人型。主人公のハイイロオオカミレゴシはコモドオオトカゲを祖父に持つ。
  • ワイルドアームズ セカンドイグニッション
    • テロ組織「オデッサ」に所属する二人組のトカゲ人間トカ&ゲーが登場。正体は舞台となる惑星ファルガイアに漂着した宇宙人。
  • ゼルダの伝説シリーズ

関連タグ編集

獣人 亜人 竜人 トカゲ 爬虫類 爬虫類化

イグ リザルフォス バンガ

蜥蜴人 ザリュース・シャシャ クルシュ・ルールー

アルゴニアン アルゴニアンの侍女 ダル=マ

ガビル(転スラ) ソーカ

ゲラ=ハ ダイル(TOB) リザード・サラマンティス リーザ(モン娘)

クロコダイン ロマール・セバスチャン キ・キーマ

レプティリアン:こちらは陰謀論用語として用いられることが多く、しばしば実在が主張される。

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