※一般的な蜥蜴人についてはリザードマンを参照。
概要
人間の様に発達した手足を持ち、二足歩行をする蜥蜴の姿をした種族。平均身長は成人した雄で190cm。
主に湿地に住居を構え、漁労を中心とした閉鎖的な狩猟採集社会を営んでいる。
特定の神を持たず、素朴な祖霊信仰がもっぱらとしている。
社会
彼らが生きるのは強さを基準として選定される族長の下、年長者で構成される長老団、戦闘を専門とする戦士階級などが続く階級制の部族社会である。
祭祀達や狩猟班など、これらの枠組みから一定程度外れた集団も存在するが、あくまで族長の指揮のもと行動する。
部族
作中では様々な部族が登場し、かつては『緑爪(グリーン・クロー)』、『小さき牙(スモール・ファング)』、『鋭き尻尾(レイザー・テイル)』、『竜牙(ドラゴン・タスク)』、『黄色の斑(イエロー・スペクトル)』、『鋭剣(シャープ・エッジ)』、『朱の瞳(レッド・アイ)』の7つの部族が存在したが、主食の不漁による食料不足によって部族間で紛争が起き、『黄色の斑』と『鋭剣』が『緑爪』・『小さき牙』・『鋭き尻尾』の連合によって滅ぼされた(生き残りは『竜牙』に吸収された)ため、現在は5つの部族が存在している。
主な人物
- ザリュース・シャシャ(『緑爪』の戦士)
- クルシュ・ルールー(『朱の瞳』の族長代理)
- ゼンベル・ググー(『竜牙』の族長)
- シャースーリュー・シャシャ(『緑爪』の族長)
- スーキュ・ジュジュ(CV:櫻井トオル)(『小さき牙』の族長)
- キュクー・ズーズー(『鋭き尻尾』の族長)
作中の動向
ナザリック地下大墳墓の標的となり、5部族を順に侵攻する宣戦布告を受ける。『緑爪』の族長・シャースーリューとその弟で旅人のザリュースは、5部族と同盟を組んで協力して迎え撃つことを考える。だが、『小さき牙』と『鋭き尻尾』はともかく、交流が無い『朱の瞳』と滅ぼした部族の生き残りがいる『竜牙』に難色を示すが、ザリュースが使者を買って出てその2部族の元に赴き、見事2部族の承諾を得て5部族の同盟を組み、最初の標的となっていた『鋭き尻尾』の集落に戦える者達を集結させた。
戦いでは圧倒的に蜥蜴人達が兵力で劣るものの、個々の強さや敵のアンデッド達が数頼みの力押しの戦法しかしないため戦況を優位に進めていたが、敵指揮官のエルダーリッチ・イグヴァ=41が現れると戦況が一変して押されてしまうも、別動隊として動いたザリュース達が死闘の末にイグヴァ-41を討ち取ったことで戦いに勝利する。
だが、翌日に現れたアインズ・ウール・ゴウン達に桁外れの力を見せつけられて降伏を申し出ようとしたが、戦わずしての降伏を許されず、見せしめでもう一戦を強いられることとなる。その後、クルシュを除く族長達とザリュースら戦士達が決戦に赴き、そこに現れたコキュートスが二つの氷塊を放って死地への境界線を設けたことで、シャースーリュー達は若者の蜥蜴人達を集落に帰らせ、族長や中年の蜥蜴人達がコキュートスへ戦いに挑むが、コキュートスに傷一つ負わせること出来ずに全滅する。
その後、降伏の使者に来たクルシュがアインズから恋人のザリュースを蘇生する見返りに蜥蜴人の監視をすることを命じられる。そして、蘇生したザリュースが役に立つと兄やゼンベル達も蘇生してほしいと懇願し、その後はアインズに忠誠を誓う。