CV:楠見尚己
概要
蜥蜴人の部族の1つ、『緑爪(グリーン・クロー)』の族長。ザリュースの兄。既婚者だが、子供の有無は不明。
人物像
力と知性を兼ね備えた人格者で、部族の族長として周りから非常に信頼されている。
コキュートスが送った先触れによる全蜥蜴人殲滅の宣戦布告の際に、五部族同士による同盟が結成された時には総大将になるなど、部族の民のみならず全族長の中でも特に信頼が厚い模様。
弟思いの兄でもあり、族長と旅人という難しい立場であるにも拘わらず、魚の養殖に四苦八苦していた頃のザリュースを陰ながら支えている。
危機に直面しても柔軟に動け、前述の宣戦布告においてザリュースの考えた対抗策である、全部族の協力という名の口減らしを「それが正しい」と肯定できるなど、感情より理性で物事を判断出来る。
その反面、嫁に言わせると「尻尾が素直すぎる」らしく、作中では養殖場の魚の話を聞いて尻尾で一喜一憂を表していた。
更に意外と下世話な所もあり、ザリュースとクルシュとの仲に野暮を言う事もあった。
容姿
黒い鱗を持ち、平均的な体躯のザリュースより明らかに身体が大きい。
身体には幾つもの白くなった古傷があり、雷光が黒雲を切り裂いている様にも映る。
族長の証でもある、2m近くある鋼鉄製の分厚い大剣を背負っている。
強さ
戦士だけでなく、祭司の力も持ち合わせている。ザリュース曰く、「祭司の力を使用する時間があればあるほど強くなる。下手をすれば俺でも負ける」との事。
過去に族長選抜を二度に渡り勝ち抜き、初登場の書籍版4巻では戦わずして族長の地位に就いている。
かつての蜥蜴人同士での戦争で『鋭剣(シャープ・エッジ)』の族長に、蜥蜴人四至宝の1つ『凍牙の苦痛(フロスト・ペイン)』から成る技である《氷結爆散(アイシー・バースト)》を、1日の使用限界である3回分全て使い切らせた事がある。
作中の動向
低位アンデッド軍との戦いでは優勢に戦いを進めるも、拙い動きを続ける敵軍の真意が、ただの戦闘実験ではないかと推測して憤慨している。
敵の切り札であるイグヴァ=41相手をするザリュース、ゼンベル、クルシュ達とは別に、蜥蜴人達の背後を狙おうとする骸骨騎兵(スケルトン・ライダー)と、向かって来た血肉の大男(ブラッドミート・ハルク)と戦い勝利した。
第二陣では他の族長や戦士達と共にコキュートスに戦いを挑み、敗北して死亡した。
しかし、アインズの手で蘇生されたザリュースの嘆願によりゼンベル共々蘇生され、以降は部族連合村の連合長という役職に就いている。
余談
王様優秀度ランキングでは11位(世界が狭い)となっているが、凡人の鈴木悟よりは能力があると作者に判断されている。