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アルゴニアン

あるごにあん

ベセスダ・ソフトワークスが開発したコンピュータRPG『The Elder Scrolls』シリーズに登場する種族の一つ。
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概要

タムリエル大陸南部にある毒の沼地・ブラックマーシュ(Black Marsh)の出身の種族。人型のトカゲのような姿をしている。

キャラメイク時にプレイヤーキャラクターの種族として選択することも可能。

英語の綴りは「Argonian」。


種族

毒と病原菌が蔓延している危険なブラックマーシュに暮らしていただけあって、病気や毒に対する天然の免疫を発達させて耐性を持っている。また水中で呼吸する事もでき、開錠の業にも長けている。

基本的に温厚で非常に仲間思いの連中なのだが、長く続く迫害の歴史のためなのか戦士としての適正も非常に高いことが判る。


ぶっきらぼうな無表情っぷりから受ける印象とは違い、知的で魔法にも長けており、特に女性のアルゴニアンは優秀な魔道士になれる可能性を持っている。また、生まれ持った機敏さとしぶとさにより、隠密行動の達人でもある。

特に「影座」の星の下に生まれたアルゴニアンは、シャドウスケイル(Shadowscale)と呼ばれる暗殺者として育てられる。この風習のせいか、闇の一党(Dark brotherhood)と繋がりがあるようだ。


一般的に遠慮深い人々であり、信頼は得難く理解は難しい。とはいえ、忠義に対する思いは猛烈で、一度信頼し合った友人のためなら戦って死ぬことも厭わない。

逆に言えば結婚すら厭わないほど。

良く言えば注意深く理性的、悪く言えば陰湿で腹黒いとも言える。しかし中には初対面の人物に対しても気さくに話す気の良いアルゴニアンも存在する。


どういうわけか作中ではやたら魔神への生け贄に捧げられたり、クエストヒロインを務める美少女アルゴニアンが登場したり、エロ本の題材にされたりとカジートウッドエルフと並んでネタにされやすい種族でもある。


オンラインゲーム「エルダー・スクロールズ・オンライン」(ESO)では、アルゴニアンの故郷であるブラック・マーシュの一地方であるシャドウフェン地域が、およびDLCではマークマイア地域が実装された。

さらに後に実装されたDLCブラックウッドの南東地域にもこれまた違ったアルゴニアン文化・部族が存在する。

特にマークマイアでは、アルゴニアンの文化や生態がこれまでにないほど深掘りされているので、アルゴニアンファンは必見。



文化

【名前】

アルゴニアンには、子供の頃のクセや行動をそのまま名前として命名する、種族独自の風習がある。


基本的には彼ら独自の言語で名付けるのだが、他の種族に発音できない音が名前に含まれている場合、タムリエル公用語に訳したものを名乗ることがある。

「海中の牙」(Tooth-In-The-Sea)、「浅瀬にたたずむ」(Stands-In-Shallows)など、アルゴニアンに不思議な名前の人が多いのはそのため。


これはアメリカ先住民の名前における、部族独自の言語から英語への翻訳に感覚が近い。


【生態】

爬虫類らしく、卵から生まれるようになっている。部族ごとで卵の育て方は異なるが、マークマイアでは集落全体で卵を管理しており、お世話専門の係になった者が複数人で沼地に設置された巣で面倒を見ることになっている。(※1)


ブラック・マーシュ(特にマークマイア)などではモロウウィンドの在来種によく似た生物が多いが、アルゴニアン側によると「ダンマー達が奴隷労働者を手に入れるためアルゴニアン側を侵略した過程で、家畜や生物をモロウウィンドに持ち帰ったため」だとか。(※2)


  1. マークマイアの謎と危険のプレビュー - TESO/ESO
  2. ロアマスターの記録:マークマイア Q&A - TESO/ESO

【性交】

愛情表現や、卵の育て方などはそれぞれの部族で決められるものらしく、アルゴニアンには結婚という概念がない。部族ごとでたくさんの方法が生まれてくるため、異部族間の交流儀式では、色々なことが起きるという。(※1)

ただ、後に人間の風習である指輪の交換は取り入れられている。

場合によっては人間達にカジート同様に性的な目で見られる事も少なくない。

人間と結婚する場合もあるし、あんなことやこんな事を妄想される事も少なくない。

当人達は過度に性的に見られることにカジート同様に抵抗を示している。


また、あそこ総排泄孔だったり、一部の魚類で見られるように産まれた後に性転換ができる性質を持っていることが明らかになった。


未熟な状態を脱したアルゴニアンはヒストの樹液を吸うことによってホルモン分泌を加速し性別を決定する器官を成長させるという。 (※2)


  1. ロアマスターの記録:マークマイア Q&A PART 2
  2. シランティレ著『ヒストの神話と伝説』

【他種族との関係】

同じく獣人種族であるカジートとは、何となく避け合う関係で何となく仲が悪い。

これは獣人種特有の問題で元奴隷種族だった影響から他種族から過度に性的な目で見られる事を嫌うから。

暴力は好まないが、先述した種族の長所を窃盗などの軽犯罪に用いる手癖の悪い者が少なからず存在するため、彼らが共同体に入り込んでくることを快く思わない人々や、露骨に忌避する人々もいる。そして何より麻薬であるムーンシュガーの問題があるため。

そう言った問題さえ除けば種族間の仲はむしろ良好で共にキャラバン等で旅をする事も少なくない。


ダンマー(ダークエルフ)とは因縁の宿敵。これは、モロウウィンド(Morrowind)の支配種族であるダンマーによって奴隷として利用されていたため(アルゴニアンと同様にカジートも奴隷にされている)。


第2紀のアカヴィリの侵略に対して、ノルド・ダンマーと共闘して撃退したことは、前例のない経験となった。共闘したアルゴニアンの部族にとってはノルドばかりかダンマーも盟友となり、エボンハート・パクトという同盟を結成して世界的混乱に対処することになった。その代わり、ダンマーは(一部の大家を除いて)アルゴニアンを奴隷身分から一時的に解放した(代わりにカジートが奴隷にされる)。ただし、参加したのは北部シャドウフェンの部族だけであり、他のアルゴニアン部族は多くがパクトには無関心である。


第3紀には、ダンマーによるアルゴニアン奴隷制は復活している。彼等アルゴニアンは奴隷として扱われた恨みを決して忘れてはおらず、その問題に関してはカジートと団結する事すらあるほど。この慣習は3作目のTES3でも見ることができる。TES4~TES5の間に、モロウウィンドの大火山・レッド・マウンテン(Red Mountain)が噴火。ヴァーデンフェル(Vvardenfell)を始め、各地に甚大な被害が出た。後世「赤い年」と呼ばれたこの大災害に乗じてモロウウィンドの首都モーンホールドを含む大部分を征服している。そのため、生き残ったダンマー達は最北端の都市を首都にしている。


【言語】

アルゴニアンはタムリエルの共通語とは異なる独自の言語体系を持つ。 (※1)


例えば、アルゴニアンは自分たちのことを「アルゴニアン」とは呼ばず、「サクスリール」と呼んでいる。もし自分たちの事をアルゴニアンと呼んでいるアルゴニアンがいた場合、それは他種族に意味が分かりやすいよう共通語で合わせてくれているか、もしくはブラック・マーシュ外の文化圏で育ったアルゴニアンだろう。


また、「ウクシス」という言葉は、巣、家、ベッドを意味しており、彼らにとっては全て同じコンセプトとして扱われている。

ちなみに友を意味する「ビーコ」を組み合わせて「私のウクシス・ビーコになってくれ」などと言われた場合は注意すること、と本に書かれている(「家・ベッド + 友 = 結婚相手 or パートナー」などの意味になるため)。


他にも、「ルキウル」という言葉もある。

これはブラックマーシュ以外で生まれたり、ブラックマーシュから離れて生活しているアルゴニアンを差し、ブラック・マーシュに住む民からはよそ者扱いされることが多い。

例えば、TESVに登場する人物ではデルキーサスやタレン・ジェイなどが該当し、こういった者達はおそらくヒストからのメッセージなどを受け取れなかったり、原住民の言語やボディーランゲージなども理解し難いようである。


  1. 魔術師ギルドの秘術師、道を照らす者著『より明敏な言語:ジェル語入門』

【暦】

言語だけでなく暦の数え方についても、独自のものが用いられている。(※1)

年の循環の中にある特定の面をあらわし、その成長と変化をそのまま各月の名前表記としている。


  • バッカ(太陽)
  • ジーチ(木の実)
  • シセイ(芽)
  • ヒスト・ディーク(ヒストの樹液)
  • ヒスト・ドゥーカ(成熟したヒスト)
  • ヒスト・ツォコ(年老いたヒスト)
  • スティシル・ガー(卵の籠)
  • スティシル(卵)
  • ヌシュミーコ(トカゲ)
  • シャジャ・ヌシュミーコ(半人トカゲ)
  • サクスリール(アルゴニアン)
  • ズロマート(死者)

  1. ジンチェイ・コヌの番人、ジェッカワス・パザルト著『アルゴニアの季節』


地理

故郷(生息地?)はブラック・マーシュ。タムリエルの中では最も開発が進んでおらず、未開地域として扱われている。ただ、密林の中には石造りの建物遺跡が数多く眠っており、独自文明があったことが示唆されている。


ブラック・マーシュというのは他種族がこの地域を呼ぶ名であり、アルゴニアン自身はこの地域全体を呼ぶ呼び名は持たない。アルゴニアン側にとってはヒストの根が伸びている所までが故郷として認識しているらしく、「地域」というのは帝国が作った概念だとして、多様性があるものを「地域」という一つの言葉で括ろうとする考え方が理解しにくいという。(※1) 自分たちの部族があるヒストの周辺が故郷であり、タムリエルの他地域でも己が生まれたヒストと居住地があればそこが故郷であるというのだ。


ブラック・マーシュにおいては様々な部族がいるが、それぞれが独自の自治権を有して別個に暮らしており、基本的に国家として統制されてはいない。しかし神話紀には外敵からの侵攻や脅威を撃退するために部族同士が団結した伝承などがあるという。(※2)


  1. ロアマスターの記録:マークマイア Q&A PART 2 - TESO/ESO
  2. ロアマスターの記録:マークマイア Q&A - TESO/ESO


宗教

エイドラデイドラの存在はアルゴニアンは崇拝対象とはしていない。過去に帝国の修道士がアルゴニアンの信仰についてまとめようとしたが、相矛盾する記録ばかりで挫折したことがある。(※1)

ただ、闇の一党が崇拝する虚無の神シシスは崇拝対象に入るようである。(※2)


アルゴニアンは、「ヒスト」(Hist)と呼ばれる魔法の力、および、樹液に高濃度のマジカが含まれている「ヒストの木」と呼ばれる、聖なる樹を信仰する独自の宗教観を持つ。

大規模なアルゴニアンの集落の中心部には必ずヒストの大樹がある。アルゴニアンの卵はヒストの根元で育てられ「アルゴニアンの魂はヒストの樹液からもたらされる」という。また、世を去ったアルゴニアンはヒストの根が浸かった沼地に葬られ、「魂はヒストに帰り、肉体はヒストの養分となる」とされる。すなわちヒストがアルゴニアンを育み、逆にアルゴニアンはヒストを外敵から守る。(※3)

こうして「ヒストの木には全てのアルゴニアンの集合的記憶と集合的知識が蓄えられている」と、アルゴニアンに信じられている。実際、アルゴニアンの長老もしくは魔術師は、ヒストから授かったとしか説明しようがないような知恵による提案を行う事がある。また、ヒストの樹液はアルゴニアンに身体的な限界を超えた力を与えるとされている。(※4)


  1. 帝国大学のミカエル・カルクソル修道士著『帝国内の様々な宗派』
  2. 帝国大学 ミカエル・カルクソル修道士著『様々な宗派:アルゴニアン』
  3. アルゴニアンとヒストの関係に関する詳細はエルダー・スクロールズ・オンラインのブラック・マーシュ関連クエストを参照
  4. シランティレ著『アルゴニアンについて』


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