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世界観や用語などの設定はskyrimの記事を参照。

概要

2011年11月11日にリリースされたXBox360PlayStation 3Steam用オフラインRPG

The Elder Scrollsシリーズの五作目。

2016年にはグラフィックをアップグレードした「Special Edition」が発売、こちらはXboxOnePlayStation 4Nintendo Switchでも発売。

特にSteamとPlayStation 4では、VR(SteamはSteamVR対応ヘッドセット、PlayStation 4はPlayStation VR)対応版が別途発売されている。

各エディション

ver対応ハード備考
無印XBox360PlayStation3、PCPS3版特有のバグ有
Legendary Edition(LE)Steam無印+DLC全部入り。現在は販売終了
Special Edition(SE)XboxOnePlayStation 4PlayStation 5XboxSeriesXSteam所謂リマスター版、バグ修正(※1)
Anniversary Edition(AE)XboxOne、PlayStation 4、PlayStation 5、XboxSeriesX、Steam発売10周年記念エディション。大幅な追加要素(※2)(※3)、海外版2021年11月11日、日本版2022年9月15日
VRPlayStation 4、Steam要対応VRヘッドセット
NintendoSwitch
SE(Switch)Switch(※2)+ゼルダの伝説コラボ装備他独自要素(※4)
AE(Switch)Switch※1~4全部のせ、日本版は2022年9月29日発売

※1:ただし、逆に新たなバグもある

※2:吸血鬼の都市襲撃イベントの廃止

※3:細かい部分含め追加要素500以上

※4:ジャイロ操作対応、ゼル伝コラボ、各種セーブの任意化など

特徴

これまでのシリーズと同様、圧倒的に作りこまれた広大なオープンワールドフィールドを好きなように自由気ままに冒険することができる。

メインクエストで勇者の使命を全うするもよし、そんなのうっちゃって様々なギルドに所属して任務をこなしたり、ダンジョンを冒険したり、盗みを働いたり、うっかり逮捕されちゃったり、脱獄したり、愛する人と結婚したり、マイホームを建てて何もせずのんびり暮らしたりできる自由さが特徴。

今回は前作『Oblivion』から200年後、ノルド族の故郷であるタムリエル大陸北部・スカイリム地方が舞台となる。

前作と同じく人工知能システム「Radiant AI」を採用しており、今回は新たに「Radiant Story」システムを搭載。プレイヤーの選択や行動、ゲーム内での友好関係など、数多の情報を元にNPCの態度や行動が変化しクエストが発生する。

生産系システムが強化され、採取してきた鉱物から精錬したインゴットや動物の革等から自分で装備品を作成したり、料理を作ったりすることもできる。

同社製品の『Fallout3』でのノウハウが生かされて強化されたAI、前作から格段に進化したグラフィックや、巨大なドラゴン等のクリーチャー達との戦闘なども注目。

PC版では前作までと同様にMOD製作ツールが公式から無料で配布されており、多種多様なMODがコミュニティから配信されている。

これらを導入して好き勝手に世界を作り変えることが出来るのも魅力の一つである。ただしEdition自体がアップグレードされる大型更新が入ると旧来のMODが使えなくなる事がある。

一方であまりのボリュームの多さもあって、大小様々なバグも含んでいるのもシリーズ伝統。

洋ゲーの宿命である日本語版での誤訳も多い。

投稿作品数の多さも相まって、人気も非常に高い。

なお、コラボレーションの一環として『Minecraft』でスカイリム風のスキンが配信されている。

グロ要素

世紀末故に残虐描写、安易に真似できる犯罪行為を避けられないfalloutシリーズと異なり、

ダークファンタジーとしてのリアリティ」を追求した程度に抑えられている。

直接的な人体損壊描写は斬首のみ、プレイヤーが自発的に行うにはperk取得が必要になる。

死体に関しては、焼死体や食人直後で血肉がこびりついた人骨が出てくる。

この他、寒冷地ミイラのアンデッド「ドラウグル」と嫌というほど戦うことになる。

他作品と比較するならば、直接的な殺人は戦乱の対馬以下、損壊された死体に関しては以上と言ったところか。

AnniversaryEditionでの主な変更点

各種の基本的なクオリティが上昇した他、クリエーションクラブの一部要素が家庭用機にも実装。その一部はSEのままでも無料アップデートされている。

  • FPSの上昇、グラフィックの高精度化
  • サバイバルモード実装(後述)
  • 釣りシステム、及びそれに関わるクエストや装備の追加
  • カジートキャラバンの珍品販売(専用の販売品など)
  • 装備部位「バックパック」の追加による所持重量の上昇
  • ゴールドブランドなど、過去作のデイドラ・アーティファクト実装
  • 不死属性(厳密には当たり判定なし)のペット追加
  • クロスボウがドワーフと鋼鉄以外のランクにも追加
  • 新たな自宅
  • マネキンバグの修正 ※ごく一部の極まったマニアにとっては改悪だったりする。

などなどetc…

システム

成長システム

またも一新され、前作のようなメジャースキル・マイナースキルの差やクラスの概念は取り払われている。

戦闘、隠術、呪文の3系統18本のスキルツリーが存在し、対応した行動を取ることで経験値が入り、レベルが上昇する。レベルが上昇すると体力・マジカ・スタミナのどれかを10ポイント上昇+perkポイントが1が入り、熟練度とツリー進行を満たした新たなperkを獲得できると言う仕組みになっている。

熟練度が100になるともうスキルは上がらず経験値は入らないが、スキルのレジェンダリー化(スキル成長のリセット)を行うとperkが外れる代わりに技能ポイントが戻り、スキルを上げ直すことで再び経験値を獲得できるようになる。

しかし、あげやすいスキルとあげにくいスキルの差が激しく、高レベル帯で迂闊にリセットすると痛い目を見る上、全てのperkの取得にはレベル251、レジェンダリー化146回という途方も無い道のりが必要になる

…が、そこはスカイリム。バグか仕様か楽々レベリングできる抜け道も存在するので安心。

サバイバルモード

AE、およびその発売と同時に行われたSE無料アップデートで追加。FT禁止・重量限界低下・空腹・疲労・病など『Fallout4』との共通点が多いが、本作では世紀末の渇水に代わり大陸北方らしく防寒要素が存在する。

それに伴い通常モードではゴミも同然だった大半の食糧アイテムをはじめ、一部アイテムの重要性が大きく上下している。野菜スープや人狼状態などはますます有用性が上がってしまったが。

空腹

スタミナゲージ最大値が低下。食糧アイテムで回復。ただし生肉を食べると感染症になり最大値が回復しなくなる。

疲労

MP最大値が低下し、MPとスタミナの自然回復、HP回復薬の効果が減少。睡眠で回復するが、休息ボーナスで屋内のベッド使用時のみとなる。

所持重量をオーバーすると疲労の値が急激に貯まる。

防寒

本作サバイバルモード最大の特徴。

雪や雨の降るエリアを歩くと寒さの数値が上がり、最大HP、移動速度、盗み&鍵開け能力の低下。最終的に凍死しゲームオーバーとなる。

暖かさの数値が高いと寒さの影響が和らげることができる。これを高めるには火のそばに近づく、食糧のスープを温める、暖かさの数値の高い防具の装備、などがある。そのため防具の総合性能が実質大きく変わるとともに、炎の塩鉱石と松明の重要性が一気に増した。特に水泳は危険であり、極寒地帯で泳ぐと体温の急低下と共にスリップダメージがはじまる。

これを防げるのは炎のマントの魔法(巻物)、またはダンマーの種族専用パワーぐらい。そのためこの魔法の重要性が増すと共に、キャラメイク時に考慮すべき要素が増えた。

感染症

致命的なものの追加に加え大幅強化。

また、祠での治癒にお金を払わなければならなくなった(自宅祠のみ例外)。

その他

  • FT禁止
  • 重量制限強化、矢やロックピックに重量の概念追加
  • 体力の自動回復なし
  • レベルアップ機会の限定(レベルアップ後、睡眠をとって初めて反映)
  • 3種類のデバフ追加(近接攻撃と盾防御の効果が減少する弱体化、すべての魔法の効果が減少する混乱、ロックピックとスリ、及び弓の効果が減少する凍傷)

物語

第三紀433年、後に「オブリビオン・クライシス」として語られる事件はセプティム朝最後の皇帝マーティン・セプティムシロディールの勇者メエルーンズ・デイゴンの侵攻を阻止することによって終結した。しかし正当な後継者を失った帝国は様々な内憂を抱えながら少しずつ衰退していた。

エルフ至上主義を掲げる集団サルモールが治めるアルドメリ自治領によって第四紀171年に「大戦」が勃発。

帝国はアルドメリ側の要求をほとんど受け入れる形で講和条約「白金条約」を結び、政治的に敗北した。

この条約には死後神格化され、九大神に加えられた皇帝タイバー・セプティムことタロスの信仰の禁止も含まれており、タロス出生の地であるが故にその信仰の根強い大陸北方の地「スカイリム」は猛反発。

スカイリム東部ウィンドヘルムの首長「ウルフリック・ストームクローク」が上級王トリグを「決闘」によって殺害したことでついに不満は爆発し、スカイリムは帝国派と、帝国からの独立を求めるストームクロークに二分され内戦が勃発する。

第四紀201年。

内戦はやがて帝国軍のテュリウス将軍の奇襲によりってウルフリックが捕縛され終わるかに見えた。

しかしウルフリックを公開処刑すべく連行した村「ヘルゲン」に突如黒いドラゴンが襲来。

ヘルゲンは地獄と化し、ウルフリックは脱走。

そして混乱の中には、ウルフリック捕縛に巻き込まれ処刑寸前であった謎の囚人がいた。

世界観、設定

TESシリーズ全体と言わず本作だけでも膨大なため、「skyrim」の記事を参照。

DLC

公式大型MODとも言えるDLCが有料で三本配信されており、導入することで新たなモンスター達との戦いや冒険、武具、生活要素を楽しめるようになる。

「Special Edition」以降は最初からソフト内に組み込まれ、有効化されている。

  • Dawnguard(ドーンガード)

DLC第一弾。

強大なヴァンパイアロード率いる吸血鬼集団と、ヴァンパイアハンター『ドーンガード』の抗争が描かれる。

大人気キャラ・セラーナの登場やクロスボウ等の新たなる武具が追加されたほか、ウェアウルフヴァンパイアの能力が強化。これらを好きなタイミングで習得または治療できるようになる。

  • Hearthfire(ハースファイア)

DLC第二弾。

導入することで新しい料理等の生産系が強化され、さらに空き地を購入して土台から自分好みのレイアウトや設備を備えた家を建築できるようになる。また、孤児を自分の養子として引き取れるなど、よりファンタジー生活シミュレータとしての側面が強化される。

  • Dragonborn(ドラゴンボーン)

DLC第三弾。

前々作Morrowindでも登場したソルスセイム島を舞台に、主人公ドヴァキンとその生命を狙う狂信者が登場。その裏で復活した伝説の初代ドラゴンボーン・ミラークとの対決を描く。

敵であるドラゴンを一時的に自分の配下として洗脳して騎乗できるようになる他、戦闘の際は自分の味方として戦わせることも可能。

  • AnniversaryEdition

家庭用機では、形式上はSEのDLCとなっている。

家庭用機版の特徴

それぞれのハードによって対応する機能が異なり、データ改変・追加を行うMODはXbox360・XboxOne・PlayStation4の3つが対応。ただしSteam版ほどの自由な改変は出来ず、特にPlayStation4版はMODの制約が一番厳しい。

Xbox360・XboxOne版は「Kinect」に、PlayStation VR版はPlayStation Moveに、Nintendo Switch版はJoy-Conに、といった具合にモーションコントロールが可能。

加えてSwitch版はamiiboにも対応し、ゼルダの伝説シリーズのamiiboを読み込ませると『ブレスオブザワイルド』のリンクの装備が手に入る。

これはゼルダシリーズのキャラクターが使われているamiiboなら何でもよく、大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ仕様のものでも良い。

PS4SE→PS5AEへの注意点(日本語版)

ver1.001.005、SE→AEアップグレードの際に自動インストールされるCCコンテンツをそのままにした状態での挙動。

  • 死体やアイテムを持ち上げた際の挙動が微妙に変わっている。特に死体は軽くなっている?
  • PS4SEでそのままだったバグの大部分はそのまま?(採取フラグ永続と殴りロードは確定)
    • アルドゥインが来ないバグなどは要警戒である。

トロフィー関連

全く引き継がない。データが残っていなければ2周目をするしか無い。

よそのゲームにはゲームを起動した瞬間プラチナトロフィーを獲得できてしまうものもあるが、本作は一切容赦なし。

各ストーリーラインの最終クエストをクリアしても、手に入るのは該当クエストのものだけとなる

特定の行動をとった際に獲得できるもの、レベルなどのカウント系は判定が再度行われた際にまとめて獲得可能。

ただし、例外とやこしいものがあり

  • 読書家(スキル書を50冊)は限りがあるため全て読んでいたら2周目でやり直し
  • 「場所を発見」系は発見済の場所にもう一度訪れても獲得可
    • ソルスセイムのものは不可能。2周めへ
  • 「黒の書の秘密を5つ覚える」も2周目送り?
  • 働き者(薪割、採鉱、料理)は2周目に行かないと不可能?
  • ヴァンパイア、ウェアウルフのスキルツリーはツリー画面を閉じると判定が再度行われるようでマスター済でも獲得可

誤訳

前作から公式にローカライズされるようになったが、あまりの大量のテキスト故か、多数の誤訳・珍訳や複数の訳者により訳のブレなどが散見される。

前作では日本語化されたのはテキストだけで、一部固有名詞は英語だったために最低限の雰囲気は保てていたが、今作ではしっかり吹き替えもなされているため、雰囲気がぶち壊しどころかプレイに支障のある誤訳もある。

上記の通り、今作は複数のバージョンが出ているが、誤訳は一切修正されていない。

PC版であれば有志の誤訳修正MODを入れるなどすればいいが、できない家庭版の場合はこれも味と思ってあきらめるしかない。

原因としては、強いて擁護するならばベセスダ(ゼニマックスアジア)の厳格な機密保持体制の弊害の可能性が高い。

例えば次回作『fallout4』では、発言の状況を教えずに脚本のみを、それも順序を変えて渡していた。その結果、単語のみの発言やイディオムスラングなど意訳をしなければ正しい翻訳ができない文は誤訳を避けられなくなった(「Fire!」とだけ言われても「発射!」か「火!」かわからない)。

本作でもそうであるかは不明だが、『fallout3』の誤訳状況を考えれば同様の状況であった可能性が高い。

一例

ゲーム本編英語本来の意味備考
ドラゴンズリーチのダンジョンDragonsreach Dungeonドラゴンズリーチの地下牢衛兵が言ってくる。ちなみに前作では逆にダンジョンを地下牢と誤訳している。
スカイ・ヘヴン聖堂Sky Haven Templeスカイ・ヘイブン聖堂✞天国✞の方のHeavenになってしまっている。Havenは安息所・港などの意。
要塞Hold地域、地方単に「ホールド」とした訳もある
アワビAbeloneアベローネ人名の「Abalone」と勘違いしたと思われる。そもそもこのゲームにアワビは出てこない。
最初の仲間First Mate一等航海士普通に敵モブのNPC。前作では正しく翻訳されていた…
リッケ特使Legate Rikke総督代理リッケ帝国軍がローマ風なため、この訳が適当と思われる
裁きの神殿Tribunal Templeトリビューナル寺院前々作の主人公にも関わってくる、ダークエルフの歴史上重要な用語の一つ。
ファルメルFalmerファルマーAltmer(アルトマー)、Dunmer(ダンマー)と同じくエルフの一種のため、合わせないと意味がない
リーチの刀剣Blade of the Reachリーチの刃どうみても斧です。本当にありがとうございました。
黒檀Ebonyエボニー黒檀はお仏壇等に使われる木材の名称、TESのEbonyは特殊な漆黒の金属。これに関しては元々が造語のため、少し仕方のない翻訳とも。
黒檀の剣EbonyBladeエボニーの刀その辺で拾える片手剣と、裏切りを司るデイドラ王の大秘宝が同じ名称に訳されている。本当に紛らわしい。
デイドラの王子Daedric Princeデイドラの君主Princeには”王子”以外にも「属国の王」「大公、(領域の)統治者」といった意味があるため、こちらの意味で使うほうが適切。
ヴァーミルナVaerminaヴァルミーナ幻覚と悪夢を司る恐怖のデイドラの君主。ポカミスで別の箇所に「ル」が大移動してしまっている…
石拳のガルマルGalmar Stone-Fistガルマル・ストーンフィストノルド人名の苗字を何故か豪快に直訳してしまっている。
レオナラの家の鍵Leonara Ariusレオナラ・アリウススノー・ショッド農園に住む女性NPCの名前。あってはならない翻訳ミス。
ジャルデゥルGerdurガーダー元は女性の一般人名。誤訳を超えて新しい単語を創造してしまった例
公平なエリシフElisif the Fair麗しきエリシフ通常、”Fair” が女性を指す場合は「麗しき」「美しき」などになる。本編の彼女は政務に私情を持ち込みまくりである。
悪しきスザンナSusanna the Wickedお茶目なスザンナウィンドヘルムの宿屋の善良な従業員。Wickedには邪悪という意味もあるが、「いたずらっぽい」「お茶目な」などの意味もある。
宿屋「ブラック・ブライア」Black-Briar Lodgeブラック・ブライア山荘宿泊施設でも何でもなく、普通に敵の居るダンジョンである。観光気分で突っ込むともれなく蜂の巣。
ゲーム本編・その他英語本来の意味備考
「未発掘」Unearthed「発掘済み」ソルスセイム島で登場する遺跡調査クエストの名前。意味が逆になってしまった。
「薄く切った舌」Silenced Tongues「沈黙の舌」恐らく、翻訳時にSilencedとSlicedを見間違えてしまったのだろうと想像されている。遺跡の中でも思わずジューシーな焼肉が脳裏を過ぎるコミカルな誤訳。
「戦死者」The Fallen「墜落」終盤のメインクエスト。Fallenには戦死者という意味もあるが、本来は竜を墜落させて捕獲するクエストなので少しズレているものの、これはこれで逆にカッコいいという珍翻訳となっている。
パインクリーク洞窟Pinepeak Cavernパインピーク洞窟単語が何処からともなく出現する、狂気染みた翻訳に愛された洞窟。オーストラリアにパインクリークなる街が実在するが、もちろん洞窟とは一切関係ない。
ペラギウスの羽Pelagius Wingペラギウス棟建物の場合、Wingは棟を意味する言葉。しかしよりにもよって狂乱のデイドラ王のクエストなので、もうこのメルヘンチックな翻訳で良いのかもしれない
”疲れました”Sir, I tried.”言おうとしました。”ホワイトラン防衛戦でのシピウス特使×伝令のやりとりで耳にする台詞。翻訳時にtiredとtriedを見間違えたのか、会話の途中で突然伝令がメンヘラになる光景は非常にシュール
”ドヴァーキン!?やめろ!”Dovahkiin!?No!”ドヴァーキン!?ありえない!”最初に戦うドラゴン・ミルムルニルの断末魔の台詞。本来は自分を殺せる存在がいることに驚愕している。しかしそこから一転して情けない命乞いになってしまっている。ミルムルニルの台詞自体高慢な物が多いのである意味でギャップが酷い。
ホラ吹きのムアイクM'aiq the Liarホラ吹きのマイークカジート人名(猫名)のM’は各猫に名付けられた愛称のようなもので、子ども(若造、未熟な猫)の意味。原語だと流暢にマイークと自己紹介している。響きが可愛いのでこれはこれでいいとの声も。
へ スカイリムTo Skyrimスカイリム へ誤訳といえば誤訳。どういうわけかそれぞれの単語を翻訳だけしてそのままになっていた。AEアップデートまでの10年間ずっとこのままだったので膝に矢と並び良くネタにされていた。

その他の誤訳などについてはこちらを参照。

バグ・不具合一例

オープンワールドの代名詞だけあって、バグや不具合の量と悪質さも文句なしにトップクラス(プレイヤーに有利なものも存在するが)。

これにより『スカイリム』は『fallout4』と共に「500時間遊べるクソゲー」の異名をほしいままにしている。

下記はかなり書いているが、冗談抜きで氷山の一角である。

アルドゥインが来るぞ!」 ←来ません

メインクエスト序盤でラスボスが襲撃してくるイベントで、肝心のそのラスボスが現れず進行不能になるというゲームの進行上致命的なバグ

なおこれが起こる原因は「ラスボスがイベント開始地点へと移動する」処理が一度しか行われず、その移動の際に背景で飛行しているドラゴンなどに引っかかって移動が中断された場合、再度の移動処理がないためにその場に留まり続けるというある種の設定ミスである。

解消方法は確立されているが、SE時点でリアル運ゲーというタチの悪さが特徴なのだが、

その発生状況が上記の通り完全にギャグなのが別の意味で救えない。

余談だが、このイベントが発生するクエスト自体が「バグの宝庫」とも言うべきクエストであり、上記以外にも進行不能となるバグがいくつも存在する。

ラスボスが無事現れてもその後のイベントが進行しなくなる、イベント中に死亡するNPCとは別のNPCが死亡してフリーズする、イベントが進行しても直後の戦闘で解除されるはずのラスボスの無敵フラグが解除されずにダメージを与えられない、倒したのに戦闘後の会話が発生せずにラスボスが全回復してまた戦闘が始まり、もう一度倒しても会話が発生せずまた全回復の無限ループになると枚挙に暇がないほどの非常に恐ろしいクエストとなっている。

殴りロード

商人キャラクターを文字通りブン殴った後、データをロードすると商人の所持金がリセットされ品揃えも変更されるバグ。

本作は商人にも所持金の上限という概念がしっかり存在し、それにより売却できるアイテムの数に制限がかかっている他、品揃えも一定期間で変更されるのだが、それらがこのバグにより有名無実化してしまっている。

重すぎる魔法武器などを手放してしまいたいプレイヤーには大変有用なバグとみなされることも。

また一定のレベル以下の時にのみ商人が販売するアイテムも存在するため、アイテムコレクターにとってはほぼ利用必須のバグとなっている。

採取フラグの永続

宝箱や一部のアイテムを除いて一度でも採取した素材のフラグが永続してしまい、リスポーンしていてもロードを挟むことでプレイヤーの現在位置周辺の未採取の素材がすべて消失してしまうバグ。

致命的でこそないが、性質上セーブ&ロードしても解決しないどころか逆効果になる取り返しのつかない不具合である。

鉱脈リスポーン失敗

グラフィック上はリスポーンしている鉱脈を採掘できないバグ。

フィールド上の鉱脈なら近くでロードすることで大体、ダンジョン内の鉱脈ならダンジョン近くのフィールドでロードすることで確実に解消するが、それはそれで上記の採取フラグバグを誘発するのが困りモノ。

ドーンブレイカー二刀流

柄に太陽の入った一本物のすごくカッコいい宝剣を、台座から引き抜く前に破壊術などで強めの爆発を当てて吹き飛ばすことで、2本に増殖させる事ができるプレイヤー有利のバグ技。武器の性能は実は大したことはないのだが、カッコよさはとにかく群を抜く。

ハーシーンのアーティファクト増殖

本来なら二者択一の「ハーシーンの指輪」「救世主の皮鎧」を、前者を入手した後、すぐにダンジョン内に戻ってクエストNPCを殺害することで後者も同時に入手できてしまうバグ。しかもトロフィーor実績のカウントが増加するため、**某デイドラ**に騙されて実績を解除しそこねた場合の救済措置にまでなる。

ユニークアイテム消失

バグというより、仕様。

指輪などの「装備していてもオブジェクト化されないアイテム」を死体が所持していると消滅した時に一緒に消えてしまうのだが、これは貴重極まりないユニークアイテムであっても同様。

結果、フィールド上に何の予告もなく落ちている一部の一品モノのアイテムは周囲(と言っても範囲はかなり広い)に一度侵入したが最期、存在すら知らないまま消滅する事が少なくない。

アイテムコレクターにとっての鬼門の一つ。

なおこれの派生ともいえる症状として「クエストの開始トリガー」となっているアイテムを持つ死体が消滅した場合、他の手段でそのアイテムを入手しても該当するクエストが永遠に発生しなくなるというより凶悪なバグも存在する。

マネキンバグ

ゲーム中、防具を飾っておけるオブジェクト・マネキン人形についての各種バグ。

飾った防具が消失・増殖したりする他、知らない間に位置が移動していたり、なんなら眼の前で勝手に動き出したりする。

これは、マネキンが内部データ的には実はマネキンのテクスチャを表面に貼ったNPCであることに起因する。

ファンの間では10年以上に渡って慣れ親しまれていた愛すべきバグだったのだが、AE版の発売に合わせてとうとう修正されてしまった。

しかし、これを惜しんだ有志によってなんとマネキン移動バグ復活MODが作成された。

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