概要
発売日 | 2008年10月28日(米) / 同年12月14日(日・360) / 2009年1月15日(日・PS3) |
---|---|
販売 | ベセスダ・ソフトワークス |
開発 | Bethesda Game Studio、ゼニマックス・アジア |
プラットホーム | Steam・PlayStation3・Xbox360 |
ローカライズ | 全ハード完全日本語対応 |
年齢制限 | CERO-Z、PEGI:18 |
備考 | 日本語化は家庭用のみ・表現規制多数 |
核戦争で崩壊した合衆国こと『ウェイストランド』舞台のポストアポカリプスRPGシリーズ第三作目。
ナンバリングタイトルだがいわゆる「過去の名作のリブート」。
The_Elder_Scrolls4:Oblivion」のスタッフによる制作で大きく話題となった。
ベセスダ社のスタッフにFallout旧作のファンが多かったことが、シリーズ復活のきっかけだったとのこと。
こうして日本では失敗することが多い名作のリブートは大成功を収め、以後本作から少しづつシステムを変えながらシリーズが続いていくことになる。
その経緯から本作からTESシリーズとは精神的な姉妹作となり、互いにゲームシステムが似通っている部分が多く見られるようになる。
主人公の見た目・性別は人種から年齢までプレイヤーのキャラクターメイクに全て任されておいる。
また、TESシリーズと同じく公式MOD作成ツールが無料で配布されており、MODの種類も豊富である。
リブートでの最大の変化はFPSの操作体系が組み込まれたこと。
見下ろし型の非アクション型RPGであった旧作の要素とFPSのゲームシステムを融合させるべくゲームシステムとしての「V.A.T.S.」は一新された。
舞台も本作以降は東海岸が中心で、旧作とは地理的に隔たっている。
作風
旧作の東西冷戦と核抑止の時代の幕開けであった1950年代の人々が思い描いた未来を基本コンセプトとしており、所謂レトロフューチャー的な世界を維持しつつ、シリーズ前後作と比較してなお、頭一つ抜けて全方位に中指おっ立てたキレッキレのブラックユーモアと政治風刺が特徴。
またネタやパロディ、が大量にゲーム中に盛り込まれているのも魅力の一つ。
その中にはモンティ・パイソンネタからアメリカ社会自体への風刺、アメリカ人の『核の恐怖』への無知識ぶりを痛烈に皮肉ったものまで様々。
過激すぎる描写とブラックジョークで規制が入った国や発売自体禁止された国もあり
現実において世界唯一の被爆国である日本も例外ではない。
ローカライズ
日本ではPS3,Xboc360にて日本語吹き替え版が発売されている。
また、ゲームオンライン販売サービスSteamを通して
英語版を購入する事が可能となっている。
基本的に上述のローカライズ版はほぼそのままの内容になっているが、例外的に
- 街「メガトン」の核爆弾を起爆させて街を吹き飛ばすクエストの削除
- 武器「ファットマン」の名称が「ヌカ・ランチャー」に変更
- 部位欠損表現のカット(手足・首などが吹き飛ぶ表現が無い)
- レイダーたちの拠点での死体オブジェの変更
- 政治を揶揄した内容に関する翻訳のカット
等、細かい点で日本のゲーム業界に合わせた自主規制が行われている。
また、メガトンの核爆弾を起爆させるクエストが無くなった影響で
「テンペニー・タワー」の最上階にある自宅が入手できなくなっている他、
このテンペニー・タワーである人物の頭を撃ちぬいて処刑するクエストオプションも
遂行不能となっている。ただ、データ上には残っているとか。
今から遊ぶ場合
システム面はダッシュやバッシュができないなど、2024年では不自由なところが多い。
アイテムクラフトの幅は狭く、パワーアーマーのカスタマイズもない。
4以降の「拾ったゴミから拠点を構築する」要素はないに等しい。
また、上記の「ミレルーク」など和訳が「4」以降と異なっていたり
偉い人たちから怒られて後の作品では名前を変えたっぽいアレコレも多い。
一言でまとめると「荒削り」と言える。
ただその古さゆえかsteam版は実績要素がないので、
MODとコンソールコマンドの仕様に全くデメリットがないのは救い。
…後発では当たり前となったMOD導入及び作成のサポートもないのだが。
世界観
シリーズ全体に関しては『WasteLand』、『abomination』、『fallout』等を参照。
本作の年代は核戦争から190年程経った2277年頃。
舞台はかつてのワシントンDCこと『キャピタル・ウェイストランド』である。
核解禁と同時に多数の弾頭が降り注ぎ、汚染も荒廃もシリーズ随一となっている。
戦争から200年近く経ってなお焦土化したままの大地。
後のマイアラークとことなり、人型になるほど変異が進んだミレルーク。
レイダーですら人間とは名ばかりで完全に人間性を喪失しており、戦後25年の彼らとはもはや別物といっていい。
時はまさに世紀末とはこのこと。
安定稼働しているVault101ですら、あちこちにサビが浮いて薄暗く巨大ゴキブリの侵入がある始末である。
そんな土地柄相応のシリーズで最もダークな世界で出会う人々に対し、どう接するかは全てプレイヤーの自由。
行く先々で困っている人を助ける英雄となるも、出会った人間を片っ端から殺して街を壊滅させる悪漢として旅をするもよしと、プレイヤーの数だけのプレイスタイルが存在する。
ただし、自分のしたことは全て自分に返ってくるため、助けてあげればアイテム・家・商品の割引などをしてもらえる事もあるが、殺しや盗みを働けば敵対され、悪評が広まれば初対面のキャラであっても近づいただけで攻撃される事も。
……しかし、善行ばかりしていても手を汚す必要は出てくる。こちらの命を狙ってくるゴロツキには事欠かないウェイストランドでは、自分の身を守る術は必須なのだから。
物語
21世紀、核戦争により世界は不毛の大地と化した。
ごく一部の人々のみ、大型核シェルター「Vault」に避難、移住することで生き延びることができた。
そんなVaultのひとつ「Vault101」は200年経った後でも、放射能の影響が残る地上を嫌い、住人達はそこで生まれ、そしてその中で一生を終えた。
その「Vault101」で平穏に暮らしていた主人公が19歳になったある日、Vaultで医者として働いていた父親が今まで200年間開かれた事がないというVaultの扉を開け、突如として失踪。
Vaultの扉が開けられるという未曾有の事態が引き起こした混乱の中、主人公は監査官の娘で幼なじみのアマタの助けを借り、半ば追い出されるような形で「Vault101」から出て不毛の大地、キャピタル・ウェイストランドを父を探して旅する事となる。
システム
カルマ
良い事をすると上がり、悪い事をすると下がるキャラクターの善良さを表すステータス。
このカルマの数値によって
- 受けられる/受けられなくなるクエスト
- 仲間と認めてくれる人物
- 取引をしてくれる集団
などが変わってくる。
盗み、不法侵入等の軽犯罪等によっても下がるが、もっとも大きく下がるのは
人を殺した時やクエスト中、多くの人々を殺す選択肢を選んだ場合である。
特に友好的なNPCに対する殺しはその人物の仲間も一斉に攻撃してくるようになるため
非常にリスキーだが、カルマが「悪」以下のNPCを殺した場合はそういうペナルティはない。
また、悪人の中でも特に凶悪な極悪人を殺害した場合は理由を問わず善行扱いになる。
基本的に高くするか、或いは下げる、維持するのはプレイヤーの自由である。
成長面
4以降とはほぼ別物。3つの成長要素が相互に影響し合う複雑なものになっている。
レベルキャップはDLC全部導入した状態で30。
コンソールコマンドを用いれば100まで上がる。
S.P.E.C.I.A.L
Strength(筋力)
Perception(感覚)
Endurance(持久力)
Charisma(魅力)
Intelligence(知力)
Agility(素早さ)
Luck(運)
の頭文字を取ったシリーズを代表するステータス。
キャラクターの基礎的なパラメータを示し、ゲーム開始時に決める事ができる。
プレイ中に上げる手段はもっとも少ない。
例えばStrengthが高ければ荷物をたくさん持ち歩ける、近接攻撃の威力が上がるなど
対応するステータスに対して恩恵をもたらし、どのようにステータスを振るかも
プレイヤーによって大きく左右されるようになっている。
SKILL
レベルアップで得るスキルポイントを割り振って上げる。
PERK
レベルアップ1回につき、取得条件を満たしているものを1つ取得できる。
特にSKILLとはPERK取得で一気にスキルを上げることもあれば、
逆にSKILL値が取得条件になっているなど密接に関係している。
後の作品と異なり、カルマを問答無用で特定値に上げ下げするような使い捨てPerkもある。
戦闘面
V.A.T.S.
近くに居る敵に対して時間を止めてターゲットを選び、命中率やダメージを吟味した上で
どの敵のどの部位を狙うかを選ぶ事ができるというものである。
FPSが苦手でもこれで擬似的にRPGコマンド選択形式にして戦い抜くことができる。
詳細はV.A.T.S.の記事を参照。
放射能汚染
核戦争によって荒廃した大地キャピタル・ウェイストランドには未だに有害な
放射性物質が残存しており、特に水や食べ物においてその影響が深刻である。
汚染された食べ物を食べたり、汚染された水を飲んだりすると体力を回復することができるが、
「RAD値」が上昇していき、重度にRAD値が上がってしまうと中毒症状を起こし
各パラメータが低下してしまう。
前作FO1、FO2ではこのパラメータ低下は治療することができず、下がったステータスは
永久にそのままであったが本作以降では病院やアイテム、自宅に導入できる医療機材を
使えば回復して下がったパラメータを元に戻す事ができるようになった。
特に水辺や放射性廃棄物の廃棄場などでは近くに居るだけで汚染が進んでいく場所もあり、
そのような場所で行動しているとあっという間に汚染が進んでいってしまう。
修理・製作
全ての装備にはCND値と呼ばれる耐久力が存在し、使っていくうちに減っていき、最終的には壊れて使用不能になってしまう。また、CND値が低下してくると武器自体の性能が下がり、精度や威力の低下やジャム(弾づまり)を起こす等のトラブルが起こる可能性も上がっていく。
自分で同じアイテムをもう一つ使って耐久力を回復させるほか、各地に居る商人NPCに高いお金を払って修理してもらうかして回復させる必要がある。
修理効率は自身または商人のRepairスキルに準じる。
76と違い、全損しなくてもCNDが下がるだけで性能が落ち、修理すると問答無用で同じ装備が一個消える厳しい仕様なので注意。当然課金アイテムの修理キットなんて便利なものはない。
後続の作品ほど大規模ではないが、本作でも一応世界中に落ちているガラクタアイテムと設計図を使う事で自作武器を作る事ができる。
シリーズおなじみの「シシケバブ」「ボトルキャップ地雷」など既にこの頃から存在している。
シシケバブ(炎を纏った剣)がバイクと芝刈り機の部品で作っていたと知って驚いた過去作プレイヤーもいるかも知れない。
主人公とその父
本作の主人公。本名はプレイヤーが決めるため、便宜上こう呼ばれている。ファンの間では作中の愛称に倣って『Vault101のアイツ』とも。父ジェームズと共に核シェルターVault101で暮らしていたが、突如脱走した父を追うため、彼(または彼女)もまた外の世界へと旅立っていく。
今まで温室育ちだったにもかかわらず、過酷なウェイストランドの環境に早々に適応、レイダー始めならず者や怪物たちを狩っていく超人的なポテンシャルの持ち主(もっとも、これは歴代主人公全員に当てはまることではあるが…)。
- ジェームズ
温厚で家族想いながら、勇敢な性格の主人公の父親。優秀な科学者であり、Vault101では医者として働いていた。ある目的のため、息子または娘である主人公をVault101に残し、自分はウェイストランドへと旅立ってしまう。主人公の旅の最大の目的の一つとして、父の足跡を辿り、その行方と目的を知ることがある。
主人公の父親らしく、本業が科学者でありながら、単独でウェイストランドを走破してしまうほどの肉体派・武闘派でもある。
コンパニオン
4と異なり、同項中も不死属性がない。ドッグミート以外は死んだらそれまで。
絶交はないが、同行してもらうは初期条件以外にカルマを調節する必要がある。
「中立」は「条件なし」とは違うので注意。前寄りでも悪寄りでも同行を拒否される。
なお別れる際は「クビ」扱いで人によっては罵倒してくるが、条件を満たしたままであれば普通に再雇用できる。
条件なし
ドッグミート(Dogmeat)
今回のお供の犬。オッドアイ.
解散後の待機場所はVault101前。他のコンパニオンと同時に連れ回せる。
名もなきスカベンジャーの飼い犬だったが、ジャンクヤードで主をレイダーに殺され、自身もあわやというところで通りかかった101に助けられ以後同行する。
この子のみ擬似的な不死属性で、「Puppy」のperkを取得していると死亡後に彼(彼女?)の子犬たちが後を継いで101に同行する。
とは言え2023年現在は意図的にDLCを引っこ抜いたり、即死扱いの行為を行わない限りはめったに死ぬことはない。
なお種はマッドマックス2の犬と同じオーストラリアン・キャトル・ドッグ。
つまりオマージュである。
カロン(Charon)
グールのボディガード(傭兵)。
解散後の待機場所はアンダーワールド(歴史博物館)のナイン・サークル酒場。
「契約書」を後述のアズクハルから2000CAPで買い取り仲間にする。
クエストの手間はあるが、バグやカルマ制限などがなく、専用コンバットショットガンまで装備している。フォークスが最強ならこちらは最優のコンパニオン。
かつて何者かに「契約書」に逆らえない洗脳処置をうけ、ナイン・サークルの悪徳店主アズクハルのもとで嫌々汚れ仕事に従事している。
その辺は主人公に対しても同じで、非道には文句を言う。また、クライマックスのある行動を他のキャラクター以上に嫌がるが、そんな彼に契約書で強制することができる。
彼にそんな洗脳を行ったのは誰かって?アズクハルに聞け。
善
スターパラディン・クロス(Star Paladin Cross)
BoSの中年黒人女性士官。戦歴20年の大ベテランで、主人公の父を敬愛している。
角刈りヘアーの「リアルな女性兵士」のため、美しさの方はお察し。
雇用費は必要ないが、クエストをこなして父親と同じ高潔さを証明しなければならない。
軍属ゆえ解散後の待機場所はBOD本拠地要塞の研究所。
T-45を駆り、武装はレーザーピストルとスーパースレッジ。
全てが終わった後のスパミュとの大戦により「4」では既に戦死している可能性がある。
そうでなくてもバリッバリのリオンズ派だったため組織内での立場が心配である。
フォークス(Fawkes)
本作最強と名高い、理性あるスーパーミュータント。
解散後の待機場所はアンダーワールド(歴史博物館)のドアの前。
失敗作として長々期にわたって監禁されていたところ、なりゆきで101に助けられ一時的に同行。その後、とある場所で再会後にカルマ次第で仲間にできる。
変異前はVault37の男性だった。
武器は一時同行時はユニークのスーパースレッジ及び通常のスレッジハンマー。
正式加入後はシリーズ通しての強武器ガトリングレーザー。
服装が筋肉ではち切れたVaultスーツなので、他のスパミュとはひと目で見分けがつく。
クライマックスのある行動を引き受けてくれる一人。
そんな彼だが、名前の由来はイギリスの火薬陰謀事件の実行犯「ガイ・フォークス」。
男のことをガイと呼ぶのもこの現実の人物が由来である。
中立
ブッチ・デロリア(Butch DeLoria)
主人公の幼なじみその1。
Vault101で「トンネルスネーク」を名乗ってギャングごっこをしていた。
解散後の待機場所はリベットシティのマディーラダー酒場。
主人公がVaultを出る際に条件を満たしていると、本物のギャング団を旗揚げすべく地上に出立する…が、中立なのはVault育ちの箱入り坊っちゃん(物理)故に本物の悪を知らないからだろう。
4のアトムキャッツが彼の理想に近いと思われる。
同郷故にプレイヤーが右も左もわからないプロローグ中に彼絡みのイベントが起きるため、大志を抱く前に誰、お気づかぬままゴキブリに噛み殺されてしまうことも(この時点では死亡アナウンスが出ない)。
しかしながら変更がなければ、メガトンで101と「ダチ」になるのが正史なようだ。
そして4では続投したマクレディが「トンネルスネーク最高!」と言ったりするので大願は成就したのかもしれない。
原語版の中の人はTES熱狂的なファンと同じ。
さあ皆さんご一緒に、「「「トンネルスネーク最高!!!」」」
RL-3軍曹(Sergeant RL-3)
ガン○ムっぽく言うと「Mr.ガッツィー・ジョーおじさんカスタム」。
何でも屋のジョーから売ってもらえる。
解散後の待機場所はカンタベリーコモンズ、ちょうどキャラバンと同じ場所。
野良モンスターのガッツィーと同様の攻撃能力。
発売当初はいわゆる紙装甲だったが、アップデートの末に「神装甲」となった。
クライマックスのある行動を引き受けてくれる一人。
ジョーおじさんが死んだ後に解散すると敵対するバグがある。
これはコンソールでおじさんに不死属性をつけても一度気絶(≒死亡判定)したらアウトな模様。
おじさんを死ぬ前にコンソールで消してしまう(本作ではプログラム上において「消去」と「死亡」は別)のが非道だが一番安全な解決策である。
悪
ジェリコ(Jericho)
引退した元レイダー。後述のクローバーが特殊なので事実上唯一の悪コンパニオン。
解散後の待機場所はメガトン、彼の自宅かモリアティ酒場にいる。
老いぼれて追い出されたと嘯いているが、「3」のレイダーの凶悪性を考えると鵜呑みにしていいか怪しい。実際、彼自身のカルマは中立である。
ただ、住人のホラでなければ酒場のツケは酷く御年65歳にしてレイプ未遂も起こしているらしい。
装備はレザーアーマーと中国軍アサルトライフル。
クローバー(Clover)
パラダイスフォールズの奴隷。解散後の待機場所はユーロジーの寝室。
キャピタルの奴隷商人の大親分であるユーロジーから1000キャップで「買える」。
そのためだろうか、同行中=所有中にパラダイスフォールズに喧嘩を売ると本来敵対するところをこちらに従って一緒に戦ってくれる上、奴隷解放後はカルマ条件なしとなる。
武器は中国軍将校の剣とソードオフショットガン、ただの服。
能力は低いが着せ替えには最適。ただしモヒカン(物理)。
主な登場人物
- マジソン・リー
空母の町リベットシティに住む女性科学者。やや神経質で気難しい性格。ジェームズの元研究仲間であり、ある目的のために長年チームを率いて研究を続けている。ジェームズがVault101を脱走した理由にも大きく関わっている。
- エルダー・リオンズ
本地域のブラザーフッド・オブ・スティール(BoS)を率いる老齢のエルダー(支部長相当)。
西海岸ではハイテクレイダーと蔑まれるほどに落ちぶれていたBoSだったが、キャピタルの悲惨な状況、そしてキャピタルへの遠征の道中に「ピット」で見た地獄の釜の底すら突き抜けたようなもはや名状しがたい冒涜的な環境をみて組織ごと改心。
『技術の回収』という組織の本分として最優先すべき事柄を後回しにし、治安維持や住民の保護を優先する方針を採っている。
しかし現実に理想は追いつかず、本部からはエルダーとしての地位は認められつつも支援を打ち切られ、組織内からは一部の人員が造反して離脱するなど、非常に厳しい状況に迫られている。
- キャスディン護民官
リオンズ一派から離脱して『ブラザーフッドアウトキャスト』を設立した人物。BoSとしての本分たる技術の回収を後回しにするリオンズを快く思っておらず、賛同する者たちを引き連れて技術の回収を行っている。離脱時に主力だった精鋭部隊のほとんどを引き抜いてしまったため、リオンズ一派が現地住民を徴用して人員を補わなければならなくなる要因を作っている。
- ジョン・ヘンリー・エデン
エンクレイヴラジオにて、『アメリカ合衆国の大統領』を名乗る謎の人物。エンクレイヴの指導者たる本来の『大統領』は前作『Fallout2』の時点で死亡しているはずであり、正体・目的共に全てが謎に包まれている。
- スリードッグ
ワシントンD.C.市街地にて、独自のラジオを展開してエンクレイヴ・ラジオによるプロパガンダ放送に対抗している男性。主人公の行動をウェイストランドに宣伝したりもする。エンクレイヴの影響力拡大を懸念するBoSも彼を全面的に支援している。
なお、不死属性はない。