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Fallout76

ふぉーるあうとせぶんてぃーしっくす

ベセスダ・ソフトワークス開発のポストアポカリプス・オンラインRPG。
目次 [非表示]

In vault 76, our future begins.

概要編集

2018年11月に発売された、falloutシリーズ最新作。

前作fallout4の続編ではなく外伝的な作品(ただし規模が規模なのでメディアでは1~3,nv,4と続く第6作目と称されることも)。


これまでのようなシングルプレイヤーRPGではなく、シリーズ初のオンラインマルチプレイヤーゲームとなった。


核戦争から25年が経過した2102年のウェストバージニアを舞台に、プレイヤーはVault76の住人となり、荒廃したアメリカを再興させるべく様々な敵と戦うことになる。

何気にfalloutシリーズの中で最も古い時代が舞台である。


メインテーマ曲はTake me home, Country roads

ストーリー編集

Vault76は特別な使命を帯びて建造された。いずれ起こる核戦争のあと、荒廃した世界を再建し、再び偉大なアメリカを復活させるという使命だ。

そして戦争から25年が経過し、Vaultから出たレジデントたちが目にしたものは、核ではなく謎の疫病によって壊滅したウエストバージニアの姿であった。

特徴編集


  • 食料と水

プレイヤーは時間経過によって空腹及び喉が渇き、それを解消するためには食料や水が必要となる。

これらを満たしていくとステータスアップのバフが段階的に強化される。

マップのあちこちで食料は手に入る。またレシピを覚えることで強力なステータスアップ効果のある料理も作れるようになる。

サービス開始当初は満腹によるバフではなく、空腹によるデバフという形だった


  • 変異

今作から追加されたシステム。放射能を多量に浴びることで肉体が変化し、特殊な能力を身に着けることができる。もちろん、それに応じたデメリットもあるため、扱いは難しい。


  • NPC

スコーチ病が蔓延してなお団結できなかった人類はアパラチアから辛くも逃げ延びた者を除き絶滅。生きた人間はプレイヤーのみ。

……だったのだが、現在は2020年4月の大型アップデート「Wastelanders」により多数の人間NPCと関連クエストが追加され、アパラチアの地をうろつくこととなった。シリーズお馴染みのレイダーや入植者たちに、対抗するも協力するもプレイヤーの意思次第である。


マルチプレイ編集

前述のようにオンライン専用のゲームとなり、オフライン(ソロ)でプレイできる要素は存在しない。

ひとつのワールド内のプレイヤーは24人までと制限されている(そのため俗にいうMMOとは違う)。

基本的には他のプレイヤーと関わらずソロでのプレイも可能だが、難易度の高さから公式はチームプレイを推奨している。他プレイヤーとチームを組むとステータスアップなど様々なボーナスが得られるため、積極的に利用するとよいだろう。


  • PVP

いわゆる対人要素も存在するが、攻撃する側される側のどちらか片方でも「平和主義モード」を設定している限り、ダメージを与えることも受けることもできない。

さらに解除していても他プレイヤーに対する攻撃は威力が自動的に減少するため、一方的なプレイヤーキルはほぼ不可能。

攻撃された時に反撃することではじめて「合意」となり、ダメージが正常値に戻されようやく殺し合い可能となる。

ただし後述の指名手配状態では問答無用で正常値のダメージを受ける上、他プレイヤーの位置が見えないが相手からは見える非常に不利なPvPを強いられる。

サービス開始当初は平和主義モードが上記の威力自動減少状態にあたり、リアルで寝落ちや離席中のプレイヤーを無理矢理削り殺した場合に指名手配となった。

ちなみにNPCも少なくない数が過去作やスカイリムでいうところの最上位の不死属性(当たり判定なし、攻撃がすり抜ける)に設定されており、殺害できるNPCもサーバーを変更すると蘇生する。


  • 指名手配

システム上におけるプレイヤーキラー認定。

交戦の意志のないプレイヤーを殺害する、他人のC.A.M.P.でピッキングを行うなどで認定される。

認定されると自分以外のプレイヤーの位置が見えなくなる上に問答無用でプレイヤーからのダメージを受けるようになる。

指名手配犯を殺害したプレイヤーは指名手配犯の罪の重さに応じた賞金を得られる。

例によってシステム上の話であり、定番のMPKをはじめとした抜け道はある。

また、プレイヤーキルでなく窃盗や嫌がらせにまで範囲を広げれば枚挙にいとまがない。

我こそは笑う棺桶にして旅狼なり!と言う人はイベント会場に核ミサイルを落としてみよう。

PA乗りにドロップアイテムごちそうさまでしたと言われる可能性が高いが。


アイテム編集


  • クラフト要素

前作4から引き続き、資材を集めて建物を作るクラフト要素が存在する。

プレイヤーが所持している建設・組立用移動基地「C.A.M.P.」(Construction and Assembly Mobile Platform)を利用することで、マップ上の好きな場所に自分だけの拠点を建設できる(ただし、既存の建物やイベントエリア内には「C.A.M.P」が置けない)。


  • 収納箱

いわゆるアイテムボックス。マップの各所にあり、手持ちの装備やアイテムを収納しておける。プレイヤーごとに独立しており、他プレイヤーにアイテムを奪われることはない。ただし前作と異なり容量には制限があるため、何もかも詰め込むというわけにはいかない。


  • レジェンダリー

こちらも前作から引き続き登場。

「伝説」と名のついた強敵を倒すことにより特殊な効果を持つ「伝説」の武器が手に入る。

ただし最大で一度に3つまで特殊効果が乗るようになった(武器固有のもの含めて4つ)。

効果は様々だが、モノによってはゲームバランスを崩すほど強力なものもあり、そうした装備はプレイヤー間で高値で取引されることも。


その他編集

  • 4で大きく変更されたパワーアーマーの仕様が更に大きく変更。インベントリに収納して持ち運べるようになった他、機種ごとに性能に個性が出るなどバリエーション豊かになった。特に課金スキンが多く、PAファンはベセスダの金蔓待ったなし。一方で開始当初から不具合が多く、2023年12月現在でもラグが頻発したり、軽度のパーツ消失バグ(だいたい再ログインで治る程度)が起きるなど運用には注意を要する。

通貨・課金要素編集

  • ATOM

所謂課金石。ほぼ1円=1ATOMのレート。

2023年12月現在直球のガチャ要素はなく、P2W(課金者優遇)要素は薄め。

その系統はゲーム内アイテムをリアル時間一定間隔で生成する設備や高性能なバフアイテム、本来一日2回までのデイリーチャレンジ引き直しチケットの有償おかわり版などが主流となっている。また、これらの多くはゲーム内チャレンジのクリアでも入手不可能ではないため、普通にプレイする分には「課金」の必要はない。

一方、それらのゲーム内チャレンジ報酬を有償で復刻する事のほうが多い。つまり、熱心な古参ほど課金の機会が減り、後発でハマった人間ほど課金欲を煽られる傾向にある。

とはいえ2023年12月現在は原則スキンのみでスキンP2W直結のクリア報酬はたとえ実績絡みの武器だろうと(おそらく)復刻されたことはない。

Atomで課金した非消耗品はアカウント共通でニューゲームを始めても引き継がれる。

後述の金塊で手に入れる仲間や施設も、ATOMの夜リアルマネーで買った場合はアカウントがある限り永続的かつニューゲーム時点から解放されている。


  • SCORE

いわゆるデイリークエスト&ウィークリークエスト。

一定値に達するごとに報酬がもらえる。

SCORE報酬はアカウント共通かつ、高性能な武器や防具が含まれる

初心者狩りしたいPKerは標的が随分昔のSCORE報酬を持っているか≒廃人のサブキャラかを確認するところから始めることになる。


  • 切手

主に「遠征」で手に入れる通貨。

非常に渋く、2023年12月現在のエンドコンテンツといえる。

内容も切手限定のものが多く、「連合のパワーアーマー」及び「オートアックス」の入手権を解放できるのは実装当時の期間限定報酬を除くとここのみである(2023年12月現在)。


  • 金塊

レイドイベントで入手する「債券」で10個つづ入手する通貨。

切手とはまた別のここでしか手に入らない設計図やレアな消耗品を入手できる。

SCORE報酬などの例外を除き「引換券で一日400個+CAPで週300個」までの入手制限があり、債券が余っていてもリアル単位時間で引き換えできる数は決まっている。

そのためどんなに優秀なプレイヤーでも金塊販売アイテムを揃えるには多大なリアル時間を要する。

キャラ単位の解放となるのでニューゲームを始めると集め直しとなる。


  • CAP

毎度おなじみゲーム内通貨。言うまでもなくニューゲームで素寒貧からやり直し。

今回は一キャラあたり40000CAPが所持上限かつ、アイテム売却で稼げるのは原則1日1400までという制限が設けられている。厳密には「NPC商人の所持限界が1400」であり、それを超過しなければ売却と購入を繰り返して1400を超えて稼げる(ただし売却の相場の問題で所持金としては減っていく)。

それ以上が欲しい場合は敵やコンテナからちまちま集めるしか無い。

ログボやSCORE報酬で貰える場合もある。


  • Perkコイン

「レジェンダリーperk」の習得とつけ外しに使用する通貨。

レベルアップのperkポイントでperkを習得→コインに変換で少しづつ手に入れる他

SCORE報酬でだいたいシーズンごとの終盤に50枚ほどもらえる。

使い道は少ないが入手機会が非常に限られている上、

perkをつけ外しするだけで消費するので大変に貴重である。


Fallout1st編集

月1500円の月額課金サービス。様々な優遇措置を受けられる。

加入すると毎月1650のゲーム内通貨が支給+様々な特典が得られるため(単純計算では)元は取れる。

特に弾薬とJUNKの保管量が無限になるのは大きく、プレイ感覚が完全に別物になる。


Wastelandersアップデート編集

20年3月に追加されたアップデートで、ゲーム内容がガラリと変わった。

壊滅状態にあり、プレイヤー以外の人間が死滅していたアパラチアに、多くの人々が戻ってきたのである。…平たく言えば、発売当初から強い要望があった「NPCの追加」である。

それに加え多くのクエストラインや新武器などが実装され、より遊びやすく調整された。


各勢力編集

ファウンデーション

アパラチアに戻ってきた入植者たちの集団。

戦前育ちの人間も多く、かなり高い技術力を持つ。

好戦的ではないが、完全に善良な一般人というわけでもない。

レイダーなど敵に対しては容赦なく攻撃を加えるが、スコーチ災害の沈静化後に新たに他地域からアパラチアに流入きた「余所者」も少なくないため

それがレイダーとはいえ現地で死にものぐるいでスコーチと戦い続けてきたクレーターの連中にとっては盗人のような存在とみなされている。


クレーターレイダー

アパラチアに戻ってきたレイダーの集団。

辛くもアパラチアの外に逃げ延びていた旧五大レイダーのダイハーズの生き残りが逃亡先で現地の人間を吸収し帰還した存在。

ダイハーズ時代の時点で生き延びるためにレイダーとなり(被害者を生かし続け搾取し続けるためでもあるが)無益な殺生を禁じていたりとかなり理性的であった。

そのため単なるヒャッハー集団とは一線を画し、交渉可能な相手となっている。


ブラッドイーグルス

こちらは過去作のイメージに近いレイダー集団。例によって人肉食も行う。

薬物の乱用で完全に頭がプッツンしており、遭遇すると見境なく襲い掛かってくる。

組織内でも殺し合いで地位を向上させるため総じて寿命が短い。


ラストイーグル

ブラッドイーグルスの短命ぶりに嫌気が差して離脱した分派。

ロボットを修理しコロシアムで代わりに戦わせることで観客として殺しを楽しんでいる。


カルト教

未確認生物であるモスマンを神とし崇めるカルト宗教の信者たち。

例にもれず敵として襲ってくるのが主だがパブリックイベントではプレイヤーが儀式を手伝うイベントも。

「聖モスマン派」「賢きモスマン派」「『彼』派」と派閥が存在しそれそれ対立している。


新生レスポンダー

2104年に発足した新しいレスポンダー。

ホワイトスプリング・リゾートを「ホワイトスプリング避難所」とし、アパラチア外からやってくる難民を受け入れるべく奮闘している。


新生BOS(ブラザーフットオブスティール)

新たに西海岸の本部から送り込まれた遠征部隊。

長い旅路で多くの人員を消耗しており、アパラチアの現地雇用で急場をしのいでいる。

特に旅の途中で起きた技術供与の致命的な失敗から指導層に致命的な軋轢が生じている。


エンクレイヴアパラチア支部

壊滅済みだがロボット構成員は無事なためこちらに記載。

諸悪の根源でシリーズでは基本的に敵役だったが、構成員が内乱の末にシェルター内部で施設を破壊する規模の戦闘を始めたことで愛想を尽かした支部管理AIのMODUSが彼らを殺害。

結果エンクレイヴ本来の目的に忠実なMODUSがスコーチ災害の収束に向け主人公に協力する異例の事態となる。


Vault63

スカイライン・ヴァレー地域に存在するVault。

監督官はVault-tec役員の一人「ヒューゴ・シュトルツ」。

そのため実験台ではなく実験する側であり、人類の長寿化の研究などを目論んでいた。

配備されている装備も独自のPAなどおそらく戦前水準を維持した強力なもの。

…が、核の投下に完成が間に合わず住人は全てグールとなってしまい計画は頓挫した。

実写版を考慮すればVault-tec役員の傘下でありながら納期を守れなかったのは意外。

ヒューゴは生粋のアメリカ人ではなく移住者であるので、なにか裏があるかもしれないが推測に過ぎない。

本編では目下フェラル化への対策が急務となっている上、一部住人は天候管理装置の影響で電気を操る「ロスト」へと変異し、知性を保ったまま発狂して周辺地域を脅かしている。



壊滅済の組織編集

協力していればスコーチの脅威を乗り切れていたかもしれなかったが、

組織勘の不和により絶滅したかつての住人たち。


レスポンダー

戦前の警察や消防、アパラチアの行政が母体となって発足した「ボランティア」組織。

海外では「チャリティ」と「ボランティア」の意味合いが異なり和訳の際はしばしば誤訳が起きるが、レスポンダーはその両方を兼ねた組織と言える。

政府崩壊後の治安維持や生存者たちへのサバイバル技術の指導と訓練を行っていたが、誤解から五大レイダーを激怒させてしまう。

結果、彼らはBoSから盗み出した核爆弾でダムを破壊してレスポンダーの拠点であったチャールストンを鉄砲水で徹底的に破壊。

レスポンダーは行政担当者を失って勢力自体も大きく減じ、スコーチとの戦いでの全滅につながることとなる。


ファイアブリーザー

スコーチ狩りに特化したレスポンダーの最精鋭部隊。奮戦虚しく全滅した。


五大レイダー

トラッパー、ブラックウォーター盗賊団、グルマンズ、ダイハーズの5つの集団。

いつもどおりのヒャッハーさんたち。

内紛やスコーチとの戦いでダイハーズを除き全滅。

ダイハーズも大きな犠牲を出しながらアパラチアを逃れた。


BoSアパラチア支部

最後の最後までスコーチと戦い続けるも少しづつ追い詰められ、

乾坤一擲の最終作戦も失敗し玉砕した。

住民たちの盾であったのは事実だが、強引な物資の調達などもおこなっており

核弾頭を盗まれたことがレスポンダー凋落の元凶になったために彼らにすらに嫌われている。

結果、まともに協力を得られずに孤立していったことが全滅につながった。


指導者であったパラディン・ダガーティはBOS創設者、すなわちアメリ、カ全土のBoSの最高指導者である初代ハイエルダー・マクソンの戦友で最終戦争以前からの戦友だった。


用語編集

  • レジデント

今作でのプレイヤーを表す言葉。ゲーム開始時に撮影するIDカードに「Resident of Vault76」とデカデカと書かれているのが由来。

とはいえあくまでプレイヤー間における通称で、ゲーム内では主に「76」と呼ばれる。

  • アパラチア

ゲームの舞台となるウエストバージニア周辺地域。アパラチア山脈の麓。

他のシリーズと比較すると核戦争の被害が少なく、森林や沼地など豊かな自然がそのまま残されている。

一方、工場の廃液や鉱山の採掘など、戦争以外の理由で汚染され、荒廃しているという特徴もある。

  • スコーチ

今作にて初登場した謎の疫病。感染することで自律的な意思を失い、皮膚に緑の結晶が生え自分たちを「我々」と称し、何者かに操られるかのように周囲への攻撃を繰り返す。人間に限らず、あらゆる動物が感染するらしい。

アパラチアの各所で、このスコーチを操る巨大なコウモリ状の生物「スコーチビースト」が確認されている。さらにはこれらの元締めたる「スコーチビーストクイーン」も存在するらしい…。

核戦争後も辛うじて生き延びていた住民たちは、このスコーチとの戦いに敗れ全滅してしまった。

  • ウルトラサイト

アパラチアで発見された謎の鉱物。

きわめて高いエネルギーを持ち、新たなエネルギー源として採掘されていた。

一方、「スコーチ病の原因となる」「放射線によって変質する」「生命体のように増殖する」などなど、明らかに不穏な特徴があり、その正体は(ゲーム中でも)一切の謎に包まれている。


関連イラスト編集

『Resident』Excavator Power Armor


関連項目編集

Fallout

ベセスダ・ソフトワークス

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