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FallOut3

ふぉーるあうとすりー

Fallout3(フォールアウト3)とは、Bethesda Softworksが開発したRPGである。核戦争で崩壊したアメリカが舞台の、独特な世界観がクセになる世紀末RPG。
目次[非表示]

物語

21世紀、核戦争により世界は不毛の大地と化した。
ごく一部の人々のみ、大型核シェルター「Vault」に避難、移住することで生き延びることができた。
そんなVaultのひとつ「Vault101」は200年経った後でも、放射能の影響が残る地上を嫌い、住人達はそこで生まれ、そしてその中で一生を終えた。
その「Vault101」で平穏に暮らしていた主人公が19歳になったある日、Vaultで医者として働いていた父親が今まで200年間開かれた事がないというVaultの扉を開け、突如として失踪。
Vaultの扉が開けられるという未曾有の事態が引き起こした混乱の中、主人公は監査官の娘で幼なじみのアマタの助けを借り、半ば追い出されるような形で「Vault101」から出て不毛の大地、キャピタル・ウェイストランドを父を探して旅する事となる。

内容

発売日2008年10月28日(米) / 同年12月14日(日・360) / 2009年1月15日(日・PS3)
販売ベセスダ・ソフトワークス
開発Bethesda Game Studio、ゼニマックス・アジア
プラットホームSteamPlayStation3Xbox360
ローカライズ全ハード完全日本語対応
年齢制限CERO-Z、PEGI:18
備考日本語化は家庭用のみ・表現規制多数


核戦争で崩壊したアメリカ合衆国こと『ウェイストランド』を舞台に旅するポストアポカリプスRPGシリーズ第三作目。製作をベセスダ社に移行して初の作品。「The_Elder_Scrolls4:Oblivion」のスタッフが制作することで大きく話題となった。
ベセスダ社のスタッフにFallout旧作のファンが多かったことが、シリーズ復活のきっかけだったとのこと。
本作からFPSの操作体系が組み込まれたオフラインFPS風オープンワールドRPGへと変化した。3以降は東海岸が中心で、旧作とは地理的に大きく隔たっている。

本作の舞台はかつてのワシントンDCこと『キャピタル・ウェイストランド』で作中年代は2277年頃。開戦直後に多数の核が降り注いだ土地であることから、汚染レベルと荒廃度はシリーズ随一。
TES同様、各地で出会う人々に対してどう接するかは全てプレイヤーの自由。行く先々で困っている人を助ける英雄となるも、出会った人間を片っ端から殺して街を壊滅させる悪漢として旅をするもよしと、プレイヤーの数だけのプレイスタイルが存在する。
ただし、自分のしたことは全て自分に返ってくるため、助けてあげればアイテム・家・商品の割引などをしてもらえる事もあるが、殺しや盗みを働けば敵対され、悪評が広まれば初対面のキャラであっても近づいただけで攻撃される事も。…しかし、善行ばかりしていても手を汚す必要は出てくる。こちらの命を狙ってくるゴロツキには事欠かないウェイストランドでは、自分の身を守る術は必須なのだから。

主人公である『Vault101の住人』の見た目・性別に関してもプレイヤーのキャラクターメイクに全て任されており、人種から年齢まで自由に作成することができる。
またTESシリーズと同じく公式MOD作成ツールが無料で配布されており、MODの種類も豊富である。

世界観は東西冷戦と核抑止の時代の幕開けであった1950年代の人々が思い描いた未来を基本コンセプトとしており、所謂レトロフューチャー的な世界となっている。
またネタやパロディ、ブラックユーモアが大量にゲーム中に盛り込まれているのも魅力の一つ。
その中にはモンティ・パイソンネタからアメリカ社会自体への風刺、アメリカ人の『核の恐怖』への無知識ぶりを痛烈に皮肉ったものまで様々。
世界観に映画『マッドマックス2』の影響を受けていることもあり、モヒカン頭で強盗や殺人、食人行為をはたらくヒャッハーことレイダーさん達に思わぬ既視感を覚える人も。

システム

S.P.E.C.I.A.L

Strength(筋力)、Perception(感覚)、Endurance(持久力)、Charisma(魅力)
Intelligence(知力)Agility(素早さ)Luck(運)の頭文字を取ったもの。
キャラクターの基礎的なパラメータを示すステータスであり、ゲーム開始時に決める事ができる。

例えばStrengthが高ければ荷物をたくさん持ち歩ける、近接攻撃の威力が上がるなど
対応するステータスに対して恩恵をもたらし、どのようにステータスを振るかも
プレイヤーによって大きく左右されるようになっている。

カルマ

良い事をすると上がり、悪い事をすると下がるキャラクターの善良さを表すステータス。
基本的に高くするか、或いは下げる、維持するのはプレイヤーの自由であるが、
このカルマの数値によって受けられる/受けられなくなるクエストや
仲間と認めてくれる人物、取引をしてくれる集団などが変わってくる。
盗み、不法侵入等の軽犯罪等によっても下がるが、もっとも大きく下がるのは
人を殺した時やクエスト中、多くの人々を殺す選択肢を選んだ場合である。
特に友好的なNPCに対する殺しはその人物の仲間も一斉に攻撃してくるようになるため
非常にリスキーだが、カルマが「悪」以下のNPCを殺した場合はそういうペナルティはない。
また、悪人の中でも特に凶悪な極悪人を殺害した場合は理由を問わず善行扱いになる。

V.A.T.S

見た目からFPSゲームと勘違いされがちな本作であるが、前作『Fallout』及び『Fallout2』は
世紀末を舞台にした見下ろし型の非アクション型RPGであった。
本作でもその基本を受け継ぐ為に、V.A.T.S(Vault-Tec Assisted Targeting System)という
射撃サポート・システムが存在している。

本システムは主人公が腕につけているpip-boyと呼ばれる端末の機能を利用し、
近くに居る敵に対して時間を止めてターゲットを選び、命中率を吟味した上で
どの敵のどの部位を狙うかを選ぶ事ができるというものである。
多くの敵の弱点部位である頭を狙う、命中率の高い胴体を狙う、或いは脚をつぶして
相手の機動力を奪う、腕や武器を撃って攻撃力を奪う…といった戦略的なプレイングを
FPSが苦手な人でも楽しむ事ができるようになっている。
もちろん、FPSが得意な人や遠距離からの狙撃に自信がある人はこの
V.A.T.Sを使わずに射撃することも可能。

修理・製作

全ての武器防具にはCND値と呼ばれる耐久力が存在し、使っていくうちに減っていき、最終的には壊れて使用不能になってしまう。また、CND値が低下してくると武器自体の性能が下がり、精度や威力の低下やジャム(弾づまり)を起こす等のトラブルが起こる可能性も上がっていく。
Repairスキルを使って自分で同じアイテムをもう一つ使って耐久力を回復させるほか、各地に居る商人NPCに高いお金を払って修理してもらうかして回復させる必要がある。

また、世界中に落ちているガラクタアイテムと設計図を使う事で自作武器を作る事もできる。
一例として、バイクと芝刈り機の部品で作れる炎を纏った剣「シシケバブ」や
ランチボックスとキャップ(お金)で作れる「ボトルキャップ地雷」などが存在する。

放射能汚染

核戦争によって荒廃した大地キャピタル・ウェイストランドには未だに有害な
放射性物質が残存しており、特に水や食べ物においてその影響が深刻である。
汚染された食べ物を食べたり、汚染された水を飲んだりすると体力を回復することができるが、
「RAD値」が上昇していき、重度にRAD値が上がってしまうと中毒症状を起こし
各パラメータが低下してしまう。
前作FO1、FO2ではこのパラメータ低下は治療することができず、下がったステータスは
永久にそのままであったが本作以降では病院やアイテム、自宅に導入できる医療機材を
使えば回復して下がったパラメータを元に戻す事ができるようになった。
特に水辺や放射性廃棄物の廃棄場などでは近くに居るだけで汚染が進んでいく場所もあり、
そのような場所で行動しているとあっという間に汚染が進んでいってしまう。

ローカライズ

日本ではPS3,Xboc360にて日本語吹き替え版が発売されている。
また、ゲームオンライン販売サービスSteamを通して
英語版を購入する事が可能となっている。

基本的に上述のローカライズ版はほぼそのままの内容になっているが、例外的に

  • 街「メガトン」の核爆弾を起爆させて街を吹き飛ばすクエストの削除
  • 武器「ファットマン」の名称が「ヌカ・ランチャー」に変更
  • 部位欠損表現のカット(手足・首などが吹き飛ぶ表現が無い)
  • レイダーたちの拠点での死体オブジェの変更
  • 政治を揶揄した内容に関する翻訳のカット
等、細かい点で日本のゲーム業界に合わせた自主規制が行われている。
また、メガトンの核爆弾を起爆させるクエストが無くなった影響で
「テンペニー・タワー」の最上階にある自宅が入手できなくなっている他、
このテンペニー・タワーである人物の頭を撃ちぬいて処刑するクエストオプションも
遂行不能となっている。ただ、データ上には残っているとか。

主な登場人物

  • 孤独な放浪者(Lone wanderer)

本作の主人公。本名はプレイヤーが決めるため、便宜上こう呼ばれている。ファンの間では作中の愛称に倣って『Vault101のアイツ』とも。父ジェームズと共に核シェルターVault101で暮らしていたが、突如脱走した父を追うため、彼(または彼女)もまた外の世界へと旅立っていく。
今まで温室育ちだったにもかかわらず、過酷なウェイストランドの環境に早々に適応、レイダー始めならず者や怪物たちを狩っていく超人的なポテンシャルの持ち主(もっとも、これは歴代主人公全員に当てはまることではあるが…)。

  • ジェームズ
温厚で家族想いながら、勇敢な性格の主人公の父親。優秀な科学者であり、Vault101では医者として働いていた。ある目的のため、息子または娘である主人公をVault101に残し、自分はウェイストランドへと旅立ってしまう。主人公の旅の最大の目的の一つとして、父の足跡を辿り、その行方と目的を知ることがある。
主人公の父親らしく、本業が科学者でありながら、単独でウェイストランドを走破してしまうほどの肉体派・武闘派でもある。

  • マジソン・リー
空母の町リベットシティに住む女性科学者。やや神経質で気難しい性格。ジェームズの元研究仲間であり、ある目的のために長年チームを率いて研究を続けている。ジェームズがVault101を脱走した理由にも大きく関わっている。

  • エルダー・リオンズ
かつてのワシントンD.C.市街地にて活動を続ける、東海岸ブラザーフッド・オブ・スティール(BoS)を率いる老齢のエルダー。現地の悲惨な状況を鑑みて、『技術の回収』という組織の本分として最優先すべき事柄を後回しにし、治安維持や住民の保護を優先する方針を採っている。そのため、本部からはエルダーとしての地位は認められつつも支援を打ち切られ、組織内からは一部の人員が造反して離脱するなど、非常に厳しい状況に迫られている。

  • キャスディン護民官
リオンズ一派から離脱して『ブラザーフッドアウトキャスト』を設立した人物。BoSとしての本分たる技術の回収を後回しにするリオンズを快く思っておらず、賛同する者たちを引き連れて技術の回収を行っている。離脱時に主力だった精鋭部隊のほとんどを引き抜いてしまったため、リオンズ一派が現地住民を徴用して人員を補わなければならなくなる要因を作っている。

  • ジョン・ヘンリー・エデン
エンクレイヴラジオにて、『アメリカ合衆国大統領』を名乗る謎の人物。エンクレイヴの指導者たる本来の『大統領』は前作『Fallout2』の時点で死亡しているはずであり、正体・目的共に全てが謎に包まれている。

  • スリードッグ
ワシントンD.C.市街地にて、独自のラジオを展開してエンクレイヴ・ラジオによるプロパガンダ放送に対抗している男性。主人公の行動をウェイストランドに宣伝したりもする。エンクレイヴの影響力拡大を懸念するBoSも彼を全面的に支援している。

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