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アイツの名前編集

fallout3」の主人公の愛称の一つ。作中に登場するラジオDJの「スリードッグ」がラジオ放送で主人公をこう呼び、ニュース&トークの番組という体裁でメインストーリーの進行度などをプレイヤーに伝える機能に由来する。主人公を女性にした場合は「Vault101のあの子」になる。


ゲームを開発したベセスダ・ソフトワークスによる彼/彼女の公式ニックネームは「孤独な放浪者(Lone Wanderer, ローン・ワンダラー)」だが、日本国内のネット上ではもっぱら男女の別を問わず「101のアイツ」で通っているようだ(falloutの文脈上でならば単に『アイツ』で通じることも)。


元の英語版でのスリードッグの台詞は"That crazy kid from Vault 101."。現代日本語における「アイツ」の語感からそこはかとなく発される「やべーやつ」な雰囲気が表われたナイスな翻訳である。


アイツの設定編集

年齢は19歳(ゲーム開始時点)。生まれてからずっと父親と共に核シェルター「Vault101」の中で生活していたが、その父親が彼/彼女の19歳の誕生日にタブーとされていたVaultからの脱走を敢行したことで共謀の嫌疑をかけられ命を狙われる。やむを得ず親友の手引きで自身もVault101を出奔し、核戦争によって荒廃した外の世界、かつてワシントンD.C.と呼ばれたこの世の地獄「キャピタル・ウェイストランド」で父の足跡を追う旅に出る……。

と、ここまでが全アイツに共通した設定であり(※)、その後にアイツがどのように生きたかは各プレイヤー次第である。


なお、オープンワールドの主人公の常というべきか、最終的には何が何だかわからないくらいの戦闘力を獲得することになるのだが、彼/彼女の場合は特にperk(=特殊能力)次第ではあるものの)、

  • 皮膚が樹木のように堅く
  • 手足の骨がアダマンチウム金属で出来ており
  • 光合成による筋力増強と体力回復が可能で
  • いざとなれば敵の死体を喰って生き延びる生命力を持ち
  • 自らをサイボーグ化し
  • 追い詰められるとブチ切れて筋肉ムキムキになるオタクであり(???)
  • 放射線を浴びると欠損した四肢が生えてくるうえに
  • 瀕死になると己の肉体を核爆発させて攻撃する

…といった無茶苦茶な超能力の数々を同時に習得できる異常性が際立っており、ネット上ではしょっちゅう『ウェイストランド最強最悪のミュータント』扱いされる。実際デスクローパイセンやスパミュことスーパーミュータントといったウェイストランド住人たちを虐げるバケモノどもでさえ、こいつには遠く及ばないのだ。むしろ連中はアイテム袋として濫獲されており、リスポーンしては即狩られ身ぐるみ剥がされている。

同じくベセスダ・ソフトワークスのオープンワールドRPG「Skyrim」の主人公「ドヴァキン」とはどっちが強いか、と話題になることも。



※ゲームシステム的にもストーリー的にも重要ではないが、NPCからしばしば「チビ」や「おチビちゃん」と呼ばれるあたり、身長が低めなのも共通設定らしい。


アイツの余談編集

「ニューベガス」には、彼/彼女のセルフオマージュと思しきNPCが登場するが、『運び屋』は「甘い生き方」と辛辣なコメントをする(選択肢によるが)。


「4」や「76」には、前述したアイツの公式異称である「Lone Wanderer」の名を持つperkが登場。仲間を連れずに行動している時のみ大きなボーナス効果を得ることができる。


アイツのイラスト編集

vault101のあの子不毛の地


アイツの同類(歴代主人公)編集


Fallout(初代)Vaultの居住者(Vault Dweller)後の主人公と比べるとかなり平凡。せいぜいすべての攻撃がクリティカルになるぐらい。おそらく歴代で最も練度の高いスパミュの軍隊を相手に戦った他、最終的に同志を引き連れて村を作れるあたり、どうやらCHA値問わず旅で培われたカリスマ性は高かったようである。
Fallout2選ばれし者(Chosen One)↑の孫。人外ぶりは大人しめだがボットン便所を爆破したりスパミュにアッー!されたりギャングの幹部家族と一夜を共にしたりと、行動が運び屋ばりにブッ飛んだものになっている。ちなみにLvを99まで上げられるので、廃人レベルまでやり込めばアイツや運び屋を超えた基礎能力を手にすることになる。
FallOut3101のアイツ」「孤独な放浪者(LoneWanderer)」前述の通り。
Fallout:Newvegas「運び屋(Courier)」 シリーズ屈指の自由度を誇るストーリーを持つ作品の主人公だけあり101のアイツよりさらにぶっ飛んだ事態に遭遇したり奇行に走ったりする。レトロなロケットを打ち上げる手助けをしたり2度も首輪爆弾をつけられたり改造手術で内臓や脊髄どころか脳まで奪われ名実ともにサイボーグ化したり物語開始前に建国していた事が判明した上自分で滅亡させた(らしい)とやりたい放題。開始時の特殊スキル(Traits)次第ではババア三連星などさらにカオスなイベントに巻き込まれることも。
Fallout4「唯一の生存者(SoleSurvivor)」「111パパママ」「将軍」「ブルー」シリーズの中でも設定が固まっている主人公であり、何より開始時点で子持ちという唯一無二の特徴からパパママ呼びされる事が多い。「将軍」はミニッツメン、「ブルー」は主人公の協力者パイパー女史から付けられた渾名。シリーズ初の戦前育ちの普通の肉体を持った人物である為(生き残った戦前の人物は大抵延命処置で人外になったりグールになったりしている)比較的言動は常識人。戦闘面での人外ぶりはアイツに劣るが、クラフト方面が歴代主人公最強クラスタバコ3つからベットの布をこしらえるその実力は「人間G.E.C.K」と呼ばれるレベル。パパは元軍人兼エンジニアであり転生もの的な納得感を感じさせるが、ママの場合は戦前法律関係の仕事だったにもかかわらず以下のようなトンデモ行為をあっさりこなすとんでもない人物となっていた。因みにレベルキャップが存在しない初の主人公。
  • ありとあらゆる銃および装備を初見で使いこなした
  • 人肉を手掴みでバリバリ食い散らかした(アイツや運び屋は描写はないが丁寧に食べているような効果音を出す)…これについては前身となった作品が影響している
  • ある日突然洗脳装置を作りクリーチャーを従えられるようになった
  • 建造途中で止まっていたVaultを改築して自前のVaultを建築した
  • とうとうレイダーを引き連れて連邦に覇を唱えようとした
Fallout76「レジデント(Resident)」「76」MMOである為「Vault76に入っていた」「再生の日(Vault76が開けられた日)に寝坊した」以外の特徴は一貫していないが、最終戦争から25年程しか経っていない為戦前育ちも一定数いる。独自の判断で動いている支部とはいえエンクレイヴと協力関係を持つ事ができる割と珍しい主人公。また基本的な実力については開始時点でSPECIALオール1と歴代主人公最弱なのも特徴(後にアップデートで開始直後からレベル20になる事も可能になったが)。ただ元々は国家再建のために選ばれ教育を受けた人材達だけあって4主人公と同等以上の建築力を有し、更に状況に応じて適宜Perkを入れ替えたり、血清を打ったり放射線を多量に浴びたりする事で複数の変異体質を手に入れたり外したり、挙句徒党を組んだ者達(他プレイヤー)と特殊能力を共有したりと、彼らも他主人公とは別の方向性で物理的にも人間を辞めている。シリーズ最強最悪の脅威であるスコーチ病に立ち向かった勇気ある人物達である一方、最も古い時代の主人公である上に、(ゲームのアップデートにより)活動範囲もアパラチアのみならず様々な地域に渡っているため、行動から考えられる後世への影響がでかい。またスコーチ根絶のため(および貴重な資源を手に入れるため)とはいえ、歴代主人公でもせいぜい1〜2発しか起爆機会がなかった核弾頭を何発も、ミサイルによって任意の場所に打ち込める割ととんでもない権限を持っている。

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