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概要編集

処刑方法の一種であり、ギロチンなどの重い刃物を用いて受刑者のを切断し失血死させるもの。この手法を用いると一瞬にして死ねるとされたため、特に西洋では高貴な人物を処刑する場合に用いられることが多かった。

pixivではこのタグのつけられた作品は大抵R-18Gにされる。


ちなみに漫画などの創作では割と首がポンポン飛んでいるが、実際には綺麗にを落とすには熟練を要し、助手の手を一緒にはねたり、首がなかなか切り落とせず受刑者を無用に苦しめることもままあったとか。その問題を解決し、迅速・確実に首を刎ねることを可能にしたのがフランス発明されたギロチンである。

幕藩☆体制【依頼】『本国の双子姫』-本国の姫-(断頭台後編)


歴史編集

「首を落とすと人は死ぬ」という認識は古来より共有されてきており、青銅器時代現在より約5000年前)には既に存在する殺害方法であったと考えられている。しかし、そのような時代では(1)生贄として選ばれた人材の殺害(2)権力の誇示という役割を持つことが多く、純粋な刑罰として行われるには暫くの期間を要した。


写真などが存在しない戦乱時代においては討ち取った将兵の確実な本人証明にして討伐の証となるものである為、犠牲者を必要以上に出させない降伏を促す目的や、恩賞の際に確実に討ち取ったかの本人確認として首実検という確認の儀の為に行われる事例があった。

将兵の首は敵方と言えども尊敬の念を込め死化粧を施す事例も多々あったという。


また斬首刑には見せしめの意味合いもあり、多くの国では一般に公開された歴史が認められる。各国におけるギロチンや日本における獄門は、その一例である。特に、フランスにおけるギロチンは1939年まで公開で行われており、その際の様子は動画共有サイトで閲覧可能である。


現代に近づくにつれ、単に罪人を罰するという目的で斬首刑が執行されるようになる。たとえば、一般的に三国志と呼称される中国・三国時代においては、数多くの武将がこの手法によって命を絶たれた。その中には、現在でも高い人気を誇る関羽なども含まれている。


後述するが、日本においても明文化された法律が整い次第、正式な処刑方法に斬首が採用されるようになる。中でも、武士の名誉を保つ切腹とは明確な線引きを施し、斬首には「罪人としての死」という意味合いを持たせた点が特異といえる。日本においては、明治時代に廃止されるまで活発に執行され、数多くの著名人もその犠牲となった。


日本の隣国である中国は、古来より斬首刑が主流で行われてきた。の初代皇帝・洪武帝による、数万人規模の大粛清でも使用されている。また、腰の部分を切断し苦しみを一層増す腰斬というものも存在しており、戦後まで使用されていた。日本と同じく、死刑制度自体は存続しているものの、現在では斬首は使用されていない。


欧米諸国においては、一般人に対する絞首刑より早く絶命できる手法として、貴族の特権として使用されていた。しかし前述の通り、剣や斧による斬首は失敗することも多かった。特に、1685年に執行されたモンマス公の処刑を担当したジャック=ケッチの不手際は有名で、最終的にナイフで首を切り落とす始末となった。


これらの状況を鑑み、革命期のフランスではギロチンが導入された。効率的かつ受刑者に苦しみを与えないという点で革新的なこの機械は、すぐに他国でも使用されるように。しかし、あまりに簡単に斬首可能なことから、独裁政権下では乱用されることもしばしば。後に死刑についての議論が行われると、斬首という死刑手法も用いられることはなくなった。


現在ではアラブ圏を除き、法の下で斬首刑を執行する国家は存在しない。しかし、死刑という生命活動の停止手法として最も盛んに行われてきた斬首は、これからも様々な研究の対象として取り上げられていくことだろう。


各地域での斬首の違い編集

なお斬首刑は現在、アラブ圏とメキシコで多く行われており、刃物を使って行う所は一緒であるが、やり方や目的には多少の違いがある。


アラブ圏編集

斬首刑は現在アラブ圏で一番盛んに行われている。犠牲者は主に、殺人テロ強姦等、執行者に対し重犯罪を犯した者達である。

イラク北アフリカ等に存在するイスラム過激派、たとえばISISなどによる拉致被害者が斬首の被害に遭った事例も存在する。

執行編集

執行人はまず犠牲者を座らせ、目隠しをし、横で罪状を読み上げる。そして犠牲者を寝かせ、斬首を執行する。

使用する刃物は、等長くて大きいもの。切る速度も速いので、出血量も多い。

を切るのも容易らしく、身体と頭部が20秒足らずで分離し、割と早めに動かなくなる。

執行の際2~3人で犠牲者を抑えつけながら行う場合が殆どである。

ちなみに執行の際、銃殺刑が良いか斬首刑が良いか、犠牲者自らが選べるという噂であるが、真相は定かではない。


メキシコ編集

先に述べておくとメキシコは死刑廃止されている。

にもかかわらず何故この国が挙がったかというと、麻薬密売グループが、敵対関係にある他のグループおよび取り締まりにあたる警察等の一員を捕まえ、見せしめとして斬首を行うことがあり、その場合見せしめを目的とするので、ビデオカメラ等で撮影し、相手に送付する、あるいは動画投稿サイトに投稿したりする。

犠牲者のバリエーションも、麻薬密売グループ団員警察官末端のチンピラと様々で、麻薬密売問題について取材を続けていたジャーナリストや、たまたま敵のアジト前を通っていただけの一般市民が被害に遭った事例もある。

執行編集

執行人はまず犠牲者を椅子等に縛り付け、尋問を行って敵グループの内情を吐かせる。それが終わったら、斬首を行う。彼らが使う刃物は、家庭でよく見られる短いナイフ

切るスピードが短く何往復もさせるので、アラブのそれに比べると出血も少なく、痙攣も多く見られる。更に、メキシコ系の斬首動画に多くみられるのが、執行人がナイフで頸椎を叩くと犠牲者のがビクンと上下する、という光景である。切れ味がすぐ悪くなってしまうので、そうやってを叩き切るしかないのだとか。

ちなみに、アラブの様に2~3人で抑えつけながら行うケースや、逆さ吊りにして行うケースも存在する。これはメキシコ北部、特にアメリカ国境近くで社会問題になっている。


欧米編集

この種の刑罰は通常貴族の男性に対して行われた(なお一般人は絞首など、女性は水責め火あぶり、ただし国家に対する重大な犯罪はさらに重い処刑が行われた)。古くは死刑執行人で首を切っていたものの、フランス革命以降では「一般人貴族処刑格差をなくすため」主にギロチンを用いて行われる。フランスでは1977年までギロチンでの処刑が行われていた(その後薬物による処刑に切り替えられ、死刑廃止は1981年)。

なお現在では死刑そのものが廃止になった国(地域)が多く、存置している地域でも絞首刑薬物処刑、電気椅子ガス室、銃殺刑などであり、斬首は行われていない。


中国編集

昔の中国の死刑は斬首が主流であったが、これもまた種類が存在し首を打つ前に手足を砕く、目をくりぬくなど、多種多様な残酷な処刑方法が存在した。現在は銃殺刑や薬物注射が主流となっており、斬首刑は行われていない。


日本編集

日本の場合、死刑の刑罰は斬首や磔刑が主であったとされる(御成敗式目にも重犯罪、たとえば強盗および放火の斬首の取り決めがある)が、地域によって差があり、よくわかっていない。

江戸時代以降、土を盛って築いた壇である土壇場で斬首刑が行われた事から「土壇場=刑場」となり、更に意味が転じて決断を迫られる最後の場、といった言葉になった。

全国で統一されるのが江戸時代、寛保2年に定められた公事方御定書である。これに定められた死刑は7種、そのうち斬首刑は4つ(死罪、下手人、斬罪、鋸引き)定められている。

切腹編集

古くは切腹介錯として斬首が行われ、同じ処刑方法でも切腹武士にとって名誉ある格式が整えられ、それに伴う礼儀作法を用いることが許されていた。ところが、斬罪、すなわち斬首には基本的にそのような特権が許されておらず、格式を重んじる武士にとっては屈辱であると考えられていた。知られるところでは島原の乱を起こした松倉勝家と、新選組の局長であった近藤勇で、とくに近藤は処刑される際、切腹を望んだにもかかわらず無頼の者扱いとされ斬首刑に処されたのはあまりにも有名である。

近代における斬首刑編集

なお明治6年、新律綱領の改定律例がだされ明治6年太政官布告第65号にて形式を決定、同時に残酷な刑を廃止、絞首刑のみとなっており、斬首刑は行われなくなった。

ところが戦場においてはその限りではなく、捕虜スパイ、場合によっては味方である脱走の処刑にしばしば用いられた事が、連合軍および日本軍双方の証言や写真等の記録に残されている。

本来の軍規においては処刑法は絞首刑あるいは銃殺刑と定められており、さらに物資が不足していた前線だけでなく後方において、絞首刑用のロープや銃弾が確保できる状況であるにもかかわらず行われる事例が存在したとされる。

また、第二次世界大戦中、連合軍捕虜を斬首する写真が日本軍基地などから発見され、敵愾心を煽るプロパガンダとして用いられ、連合軍将兵に日本兵及び日本人に対する憎悪を掻き立てた(これらの写真の真実性は不明な点が多い)。

現在でも中国フィリピン、欧米において日本軍の残虐性や野蛮性の象徴と位置付けられる傾向があり、しばしば映画等で描かれている。


創作における斬首編集

シンプルながらも凄惨かつ簡単にを演出できる手法であり、外道な悪役に対する因果応報な死に方としてもかつてはよく使われた手法だったが、近年においてはこの斬首も規制のあおりを受けることとなっている。

例えば原作では斬首するシーンだったのが映像化された際は別の死に方になったり、

酷いとそのシーンそのものがカットとなるケースすら存在する。

これはかつて神戸で起きた酒鬼薔薇事件がきっかけとされており、実際にこの事件以降斬首シーンへの規制が厳しくなっている。

それは近年においても例外ではなく、そうした首を切断する事件が起きて放送予定だったドラマやアニメが放送中止というケースもあったのである。

史実を描いた作品においてもやはりこれらの規制の影響を受け、近年のNHK大河ドラマでは首桶が代わりに登場するのだが、これはこれで視聴者に衝撃を与える演出となっている。




軍事における斬首作戦編集

全面戦争によるコストやリスクが増大したこともあって、敵の首脳陣や指導者層を拘束もしくは暗殺よる排除を目的とした軍事作戦を、国家を人体になぞらえる意味で斬首作戦と呼ぶ。

しかしながら特殊部隊などの高度に訓練された部隊や、周到な事前の準備が必要であり、ウクライナ侵攻の際にロシアは首都のキーウ特殊部隊を送り込んでゼレンスキー大統領を含めた関係者の暗殺を図ったものの失敗に終わっている。


関連イラスト編集

センシティブな作品明堂院流・反刃輪術


関連タグ編集

R-18G 暴力 残酷 死刑 処刑

生首 胴体 晒し首 ギロチン

首切り 首ちょんぱ


挿げ替え:他者を襲って寄生する存在が扱われる際、犠牲者の首を刎ねてその切断面から触手やら血管やらを用いて胴体部を乗っ取ったりする事がある。

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