イスラム過激派
いすらむかげきは
団体により細かな主張は違いがあるが、基本は自分達が考えるところの「イスラム教社会」の実現を暴力によって無理矢理実現しようと考えている点は共通している。
小規模な団体もあるが、中には大規模な組織を構成し一国の軍隊並みの規模を持つ大手組織もあり、大掛かりなテロを起こしたケースもある。西洋式の教育などを否定し、学校を襲ったりする組織もある。
中東だけでなくアジアやアフリカ地域等に多数のこうした団体があり、元からのムスリムだけでなく欧米人でも加入している者がある。
イスラム教はムハンマドの開宗の頃より、部族抗争を経てその勢力を伸ばした一面を持つ。またいわゆる「ジハード」の教理により、他宗教の改心や法戒の尊守のために“必要に迫られれば”戦うことを許してきた背景もある。
多くの過激派は、こうした宗史的背景と「ジハード」による抗争を拡大解釈することで、「民族とイスラム教の教理を厳守するための運動」として、時に穏健派さえ軟弱者と見て巻き添えにしてしまう。
さらにイスラム教には「イスラムの戦士として戦った者には天国が約束される」という教義が存在し、これを殺人や自爆テロのような、非人道的な作戦を実行することへの抵抗感を下げることにも利用している。
それに金品をエサに釣る合わせ技を用いて、貧困層の青少年を末端の兵士へ勧誘しているという。
しかしこうした団体の主張する所の「正しいイスラム教のありかた」は多くの穏健なムスリムとは齟齬が大きく、またイスラム教の教義に地域や特定の部族の因習などを勝手にごちゃ混ぜにしているようなところもあったりする。
こうした過激派の行動から風評被害を被っている穏健な一般のムスリム達やイスラム教の聖職者からは「本来のイスラムの教えではない」「彼らはイスラム教徒ではない」と非難されることも多い。
付け加えるならば、イスラム教はユダヤ教・キリスト教と同じく「アブラハムの宗教」の一翼であり、教祖ムハンマドや聖典にも、両宗教を「先んじて神の教えを広めんとした先駆者」として敬意を払う旨を記している。
そのうえでイスラム教は「アッラーが真の教えをムハンマドに託し三度目の示教を成したもの」と自らを位置付けており、決してユダヤ教・キリスト教を排斥して良いとは示していない。
ジョジョの奇妙な冒険のシーンにDIOが書物を読みながら部下のホル・ホースへ抹殺を命じるシーンがある。2008年のOVA化したときにその書物がクルアーンだったためイスラム教徒から批判の声が上がった。もし同様な事例が今起こったとするのならば、DIOはイスラム過激派という認識が強くなってたかもしれない。
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