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エコテロリスト

えこてろりすと

エコテロリストは、悪意を持って環境破壊を行う人、または環境保護を理由に破壊活動やテロ活動を行う集団や人物のこと。
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曖昧さ回避編集

  1. 自然環境に意図的に損害を与える活動を行う人物。大抵の場合はテロではなく、愉快犯や嫌がらせである。
  2. 環境破壊と見なした活動妨害示威を理由に行われる破壊暴力行為を行う人物や団体。

意図的な自然破壊行為編集

悪意を持って特定外来生物を放ったり物を撒く、などの環境破壊を行う人物。動機は嫌がらせや単なる愉快犯などであり、政治的意図は特にない場合が多いので、本来の意味での「テロリズム」には当てはまらない水道に損害を与える目的で水源地に毒を撒くような行為はエコテロではなく「インフラテロ」などと呼ばれる)。


しかしながら、悪意やイタズラ、過度な商業主義、SNSでのバズり目的で環境破壊は気持ちいいZOY!とばかりに生態系に危害を与える迷惑行為炎上案件になる事例は後を断たない。


仮に悪意がなくても、ゴミを捨てたり、撮り鉄などの目的で除草剤を撒いたり、釣りを楽しむ目的でブラックバスを放つなどは絶対にしてはいけない。


えんがいのサクナヒメ

自爆エコテロ…?(→カルタゴ農法

なお、古代ローマが敵国カルタゴを焼き討ちにした後、永久に農業が出来なくなるよう塩を撒いた伝説があり、これは最古のエコテロと言えるかもしれない。


ブラジルではアマゾンの開発を狙う鉱山開発業者らが熱帯雨林に住む先住民を追い出す目的で意図的に山火事を起こすことがあり、これは本来の意味でのエコテロリズムに近い行為と言えるだろう。


また、国連事務総長のアントニオ・グテーレスは「気候活動家は危険な過激派として描写されがちだが、真に危険な過激派は(地球温暖化の原因である)化石燃料を燃やし続ける各国政府である」と述べている


環境テロ団体・過激派動物愛護団体編集

環境保護動物愛護などを掲げて、放火爆破略奪脅迫誘拐拷問傷害海賊行為などの暴力・破壊行為に及ぶ個人や団体。なお、動物愛護と自然保護は別物であり(動物愛護の記事を参照)、PETAなどは動物愛護団体であって自然保護団体ではないのだが、混同されることが多い。


美術品の損傷や競技場内への侵入といった、暴力的ではない(つまり本来の意味でテロリストとは言えない)が非合法なパフォーマンスや迷惑行為を行う環境保護活動家(自称含む)に対する蔑称として用いられる事も多い。


日本ではシーシェパードによる捕鯨反対活動によって引き起こされた事件が大きく取り上げられたことなどから一般にも認知されるようになった。


エコテロリストと呼ばれやすい団体編集

  • シーシェパード
  • PETA
  • JUST STOP OIL
  • 地球解放戦線(Earth Liberation Front、ELF)/動物解放戦線(Animal Liberation Front、ALF)
  • 最後の世代

なお、非暴力を標榜しているグリーンピース捕鯨関係者らからはエコテロリスト扱いされがちだが、エコテロリスト扱いされる根拠である調査捕鯨母船との接触事故に関しては、グリーンピース側は調査捕鯨母船の体当たりだったと主張している。またグリーンピースには暴力行為を容認する分派もあるという主張もあるが、そういった分派はすでにシーシェパードなどとして分離している。


地球解放戦線と動物解放戦線は実質的には同じ団体で、環境保護を名目とする活動を行なう際は前者を、動物愛護を名目とする活動を行なう際は後者を名乗る。地球解放戦線・動物解放戦線はイスラム過激派におけるアルカイダのように「自分達の理念に賛同する者はELFまたはALFを名乗ってよい」としており、指導者や命令系統が有る組織・団体と言うよりも無数の小さなチームの集合体。人手が必要な犯行を行なう場合も、犯行ごとに小さなチームが集まり、終れば解散となる場合が多い。このような、いわば「組織と呼べないが組織のように機能する」体制となったのは、創設者が、もし自分が逮捕・殺害されても活動が継続する方法を考えた結果。いわば「組織内組織」間の連絡などはインターネット経由で行なう場合が多く、インターネットの普及・発達にともなって可能になった新しい組織形態と言える。たとえば、同じ犯行に関わった者達でも、実行部隊/情報収拾部隊/物資調達部隊などは他の部隊のメンバーがどこの誰かを知らず、誰かを逮捕出来ても「芋蔓式に他のメンバーも逮捕する」というのが困難な場合も多い。また、ある企業を狙う場合は、標的となる企業そのものを直接攻撃せずに、下請や関連会社(例えば、従業員向けの託児所の運営を委託されている会社など)を狙うなど、他のエコテロリスト団体に比べて犯行内容も悪質な場合が多い。逆に、エコテロリズムこそ「正義」と確信した場合には、極めて効率的・現実的なやり方となる。欧米では「分散型の組織」「組織と呼べるかは議論の余地が有るが組織のように機能する」集団の方が「エコテロリスト」として注目される場合が多い。後者の方が、犯行が過激化する傾向が有る上に、構成員を逮捕するのが困難なのも一因。


JUST STOP OILや最後の世代などは、美術品を損壊したり、救急車の往来を妨げるなどの行為も辞さない。地球温暖化の被害がますます大きくなるのに対して、政府の対策が十分でないという事情から、一部の活動家は平和的な抗議から市民的不服従に転じる場合がある。


フィクションにおけるエコテロリスト編集

基本的には敵として登場する事が多いが、その大義故に単純な「悪」として切り捨てられないグレーな存在として扱われる事がある。それどころか、主人公がこうしたテロ組織のメンバー、或いはリーダーとなり、民間人の犠牲を伴うテロ行為に走る作品も存在する。

人外キャラクターなら「地球を守るためにも人類を滅ぼすべき」という主張さえある。


組織編集


個人編集


関連タグ編集

環境保護動物愛護…本来は別物だがしばしば混同される

テロリズム テロリスト

反核 過激派 愛誤 動物愛誤

エロテロリスト…一字違いで大違い


意図的な自然破壊行為関連編集


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