スタァァァップ!
お前はpixivとそのTESシリーズに関する記事を閲覧した。
最後まで読む時間はあるか?
降参だ。概要を読もう。
有名ネットスラング「膝に矢を受けてしまってな...」の元ネタ。
Bethesda社のオープンワールドRPG、The_Elder_Scrollsシリーズに登場する衛兵である。
基本障害物な和ゲーの衛兵と違い、街のおまわりさんとして立派に職務を果たしており、プレイヤーが民家から他人の私物を勝手に拝借したのが発覚すれば、通報を受けて逮捕すべく即座に駆けつける。恐ろしい存在。
同時に高すぎる自由度を誇る本シリーズだけに殺害したり買収したりも可能。
セリフのバリエーションも某大戦の一般兵のごとく豊かで、道案内はもちろんプレイヤーの装備やスキル、ストーリーの進行状況に応じて数え切れないセリフを喋るため聞いてて飽きない。まさにシリーズの裏の顔役でもある。
なお、各作品で細かい違いはあるが彼らの辞書には故意も過失も冤罪も存在しない。
衛兵=サンが罪と言ったら罪である。ドヴァキン縛るべし。慈悲はない(賄賂はある)。
というか、skyrimでは本当に冤罪で逮捕されるクエストも存在する。
分かった。Oblivionの衛兵について説明しろ。
「待て!お前は法を犯した。科料を支払うか服役するかのどちらかだ」
一度のスリでも「お前は法を犯した!」と断定され、世界中に指名手配されてしまう。
てしまう。
本作では操作ミスで他人のモノを掴んだだけで犯罪になることもあり、あまりの高性能ぶりにPsychic Guard(超能力おまわりさん)などと揶揄される。
(システム的続編のfalloutシリーズ含めこの仕様は後に改善されるが、逆に泥棒がやりやすくなってしまった)。
更には殺害後にリスポーンするとレベルが上がるため、悪人プレイで殺し回っているといつの間にか手の付けられない強さになっている事もある。
だがそんな彼らも人の子。
友好度次第では見逃してくれるばかりか、罰金を肩代わりしてくれることも。
どうにかskyrimの衛兵についておしえてくれないか?。
「首長の命令により止まれ!お前はスカイリムとその民に対して罪を犯した。何か釈明はあるか?」
「膝に矢を受けてしまってな...」は本作が元凶。
「布を巻いたキュイラス」「フルフェイスの無個性な軽装兜」「円形で平べったい木の盾」の三点セットがトレードマーク。盾の表部分、及び兜の頭頂部と内部の布素材の色で所属を判別できる。キュイラスも布部分で所属を判別できるが、よく見るとしっかりスケイルを着込んでいる場合とキルテッドで済ませている場合がある。
武装は主に片手剣と盾に弓だが、両手武器を使うものも少数派だが無視できない程度には存在する。
そして篭手と具足は帝国派本拠地のソリチュードの衛兵にかぎりよそより一段階良い帝国シリーズを着用している。その他の街はウィンドヘルムを除き具足は帝国派でも大多数がストームクローク(ウィンドヘルム)シリーズの毛皮のブーツを着用。そしてウィンドヘルム衛兵は篭手もストームクロークシリーズにして皮の篭手以下の毛皮の篭手…というよりはストームクローク兵が正規兵の装備を用意できず衛兵(以下)の装備を使いまわしているというほうが正しい状態。
警備状態は前作と違い舞台が内戦状態なため、指名手配は各要塞(ホールド)ごとになっている。よって一つの地域では賞金額5ケタの重罪人であったとしても別の要塞の管轄まで逃げれば指名手配されていない。
それでも要塞内での手配は厳しく執拗である。何らかの手段で逮捕を免れほとぼりが冷めてから再び訪れたとしても「待てよ、おまえを知っているぞ」などと言われることがある。そもそも賞金額が4桁5桁にもなろうものなら一切交渉できずに一方的に殺しにかかられる。
ただし、本作においても彼らは人の子。進化した本作では抜け道は前作以上に多い。各要塞勢力の「従士」になれば権力で、盗賊ギルドを再興すれば裏社会のコネで、そして説得perkを獲得すれば口八丁で見逃してもらうことができる。そしてもちろん上記の通り抜け道にも限度はある。
ヴァンパイアロードやウェアウルフと化したドヴァキンに鏖殺されてもしばらく街を離れていればどこからともなく湧いてくる逞しい彼らだが、内戦クエストで雇い先が陥落した場合は話は別。近隣の村や鉱山などを除いて該当地域から姿を消してしまう…。
衛兵の情報収集力、そして洞察力は恐ろしく、デイドラと取引して前作の戦闘力と引き換えにしたんじゃねーのかと思うほど。ドヴァキンが盗賊ギルドや闇の一党に加入したらまだなにもしてなくても即バレる。そういったドヴァキンの所属の噂話を始め、大変に饒舌で後述の通り迷台詞が多い。全員がノルドから採用されているようで、発言にはノルド的価値が色濃く滲む。すなわち、魔法は一般に敵視もしくは軽視、盗賊は軽蔑し、同胞団や武勲は素直に賞賛する事が多い。装備についても詳しい模様。
自分はESOの者だ。それが衛兵について説明する理由にならないか?
■ 体力バー ■(強い)
■ ■ 体力バー ■ ■(かなり強い)
◀ ■ ■ 体力バー ■ ■ ▶(とても強い)
オンライン版においては「超人おまわりさん」として登場。本作ではプレイヤーより強い敵は体力バーをマークで囲んだ表記になっており、複数のプレイヤーで団結してかからないと勝てないような「グループボス」級になるとマーク3つになるが、衛兵はマーク3つ。つまり今作の衛兵は全員グループボス級の実力者である。
シリーズ伝統の犯罪+賞金システムは健在で、一度のスリでもタムリエル全土に指名手配されてしまい、地域を移動しても勢力を移動しても賞金は消えず、衛兵は賞金がかけられた犯罪プレイヤーを見つけると容赦なく殺しにかかってくる。
過去作品の衛兵とは異なり、近接武器から飛び道具、拘束や石化などの状態異常魔法、複数プレイヤーをほぼ一撃で殺せる高威力スキルなどもまんべんなく使ってくるバランス型。NPC配置バグが発生していた時期にワールドボスの近くにいた時は、ワールドボスを瞬殺した目撃談がプレイヤーから上がってくるほどケタ違いに強い。なので、プレイヤーが単独で戦った場合まず勝ち目はない。
衛兵に殺されて(kill)しまうと、プレイヤーの持ち物に盗品があった場合盗品は没収となってしまい、加えて現在の所持金から賞金額分の金が強制的に徴収されてしまう。徴収されてもなお賞金額に足りない場合、プレイヤーは賞金が消えるまで各地の衛兵に見つかりしだい何度でも殺され続けることになる。
しかし逃げることは不可能というわけではなく、ただ逃げに徹するだけなら初心者プレイヤーでも逃げ切れてしまうほど。時間経過でヒートゲージ(賞金メーターの赤い部分)が下がれば、いきなり攻撃されることはなく理性的に罰金を払うか払わないかの選択肢は出してくれるうえ、ある条件を満たしていれば「恩赦」で逃れることも可能。
……が、そうでなければ悪・即・斬される。本来はカーソルを向けると出てくるはずのアクションする選択肢が戦闘状態では一定時間消えるシステムになっているため、衛兵が出入りしている建物の中で犯罪が見つかって賞金が発生した場合ドアを開ける選択肢が消えて出入り口が開けられなくなり、逃げ場がなくなってほぼ詰む。
上記動画のように、チャンピオンスキル持ち(キャラレベルのカンスト後に開放される上位スキル)のプレイヤーたちも含めた集団で戦ってなおこれである。
本作では、悪いことをしたらさっさと罰金を払ってやり過ごすか、長時間経過により賞金が取り下げられるまで大人しくしておくのが無難といえるだろう。
ただし、クエストでの行動で賞金額がかかってしまったり、達成する事でゲーム内ポイントがもらえる実績の一部には「悪いことをしたあと衛兵から逃げる」ことを条件としているものもあるので、「全く」関わらないで生きて行けるかどうかは難しいところである。 (※1)(※2)
- ゲーム中には、物を盗んでくるクエストや、見つかるだけで賞金額が加算されていく「不法侵入エリア」に入るクエストなど、犯罪と無縁でいられないクエストもある。
- デイリーやウィークリーで条件を満たせば様々なアイテムと交換できる「エンデバーシール」が獲得できるため。ESOのストアページ「クラウンストア」で販売しているガチャ系商品と同じものの一部(回復薬・キャラ用モーション・装備レシピなど)は、ガチャを買わなくてもエンデバーシールをゲーム内で貯めれば交換できる。
迷台詞や珍訳を聞かされるくらいなら死ぬ!
Oblivion
「Stop(スタァァァップ!)」
犯罪行為を見られた場合の第一声で「Stop right there, criminal scum!」と続く。
オブリビオンの衛兵は基本的に落ち着いているのだが、悪事を見つけると一転、物凄い勢いでプレイヤーに駆け寄り、鬼のような剣幕で「スタァァァップ!」と叫ぶ。そのあまりの迫真ぶりに、国外問わずネタにされるようになり、以後衛兵を代表する台詞として認知される。
(ただしスタァァァップ!とやたら誇張するのは日本ぐらい)
スカイリムでも似たような言い回しがある。日本語吹き替えのため「止まれ!」と訳すべきだが、開発サイドも上記ネタを知っていたのか、わざわざ「スタップ!」と発声している(普通に「止まれ!」と言うパターンもある)
skyrim
→もはや説明不要。詳細は該当記事へ。
「剣に付呪をしてはもらえないか?古いなまくらでバターも切れない」
→不完全な和訳によりそうは見えないが、これは皮肉である。実際は「お前にできる付呪はバターナイフぐらいだ」的な意味合いである。これは衛兵が魔法を軽視する傾向にあるノルド人のため。
「お前と甘い言葉の話を聞いた…」
→誤訳。原文は「Heard about you and your honeyed words...」。直訳すれば「お前の言葉は蜂蜜のように甘い」。話術スキルが高いと言われるようになる。つまるところ「お前はお世辞が上手いそうだな」ってことである。
「お腹いっぱいのハチミツ酒よりも、もっと暖かくて幸せになるぞ」
セクハラか、ガチホモか、と身構えてしまうが誤訳。原文「I'd be a lot warmer and a lot happier with a bellyful of mead...」。訳すなら例えば、「お腹いっぱいになるほどのハチミツ酒があれば、ずっと温かくて幸せになれるんだがなぁ」ぐらいか。寒い夜もドヴァキンたちの犯罪に備えて夜通し警備任務を続ける彼らの愚痴であろう。お疲れ様です。
「怠けるな」
すれ違いざまに挨拶感覚で言われてしまう一言。
世界を救おうがアークメイジだろうが同胞団の導き手だろうが言われてしまう。
じゃあ励んでやるよ、とその場でスリや不意打ちを仕掛けた闇の一党や盗賊ギルド所属のドヴァキンは少なくないはず。
実は仕事や勉学をサボってゲームに興じるプレイヤーへのベセスダの嫌がらせかもしれない。
ESO
首長の従士だ。直ちに関連イラストを表示してもらおう。
pixivではホワイトラン所属の衛兵がほとんど。右上はソリチュードの衛兵。